Zabbix(ザビックス)とは、オープンソースの統合監視ツールです。サーバ/ネットワーク/アプリケーションなどを高度に集中監視し、アラート通知/パフォーマンス可視化などを行えます。
Zabbixは、統合監視ツールとして必要な機能を網羅的に搭載しており、監視/障害検知/通知機能などを行います。
多数のプラットフォームに対応可能であるため、システム全体を1つのZabbixで監視できます。
Zabbixは、ラトビアの企業「Zabbix SIA」により開発されています。
・2004年、安定版バージョン1.0リリース
Zabbixのライセンスは「GNU General Public License (GPL) version 2」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→Zabbix →Zabbixソフトウェア
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Hinemos」「Pandora FMS」など。
Zabbixは、大きく3つのモジュールで構成されています。
「Zabbixサーバ」は監視システムの中心となるソフトウェアです。
収集したデータは、「Zabbixサーバ」のRDBMSに保存されます。Webインターフェースから確認したり、データに対して直接アクセスしての分析なども行えます。
・監視設定
・監視実行
・収集データ保存
・閾値判定
・アラート通知 など
「Zabbixエージェント」は、監視対象サーバ上で動作して、監視情報を収集するモジュールです。
・監視対象サーバへのインストールが必要
・Zabbixサーバからの指示に従い「サーバ内部のリソース情報」「アプリケーションの稼働情報」などを収集
・「CPU」「メモリ」「ネットワーク」「ディスクスペース」「プロセス」などのパフォーマンス指標を収集
・収集した情報をZabbixサーバへ送信
・さまざまなOSに対応
・OSネイティブ動作→軽量で軽快な動作
・独自カスタムスクリプトでの監視機能のカスタマイズが可能
Webインターフェースで「監視データ表示」と「監視設定」を行えます。
・ブラウザでアクセス可能(専用クライアントソフトウェアのインストールは必要なし)
・スマートフォンやタブレットからでもアクセス可能
・システム全体のステータスを表示するダッシュボード
・高度なグラフ/マップ/レポート表示機能
・ネットワークマップの作成/表示機能
「Zabbixエージェント」を監視対象サーバにインストールすれば詳細な監視データを収集できますが、それ以外の監視も可能です。「Zabbixエージェント」をインストールできないネットワーク機器などに対する監視にも対応できます。
・Zabbixエージェント
・SNMPエージェント(v1、v2、v3)
・シンプルチェック(ping死活監視、TCPポート監視)
・データベース監視(ODBCなどを利用)
・ハードウェア監視(IPMIを利用)
・Telnet/SSH経由の監視
・カスタムスクリプトによる監視
・Zabbixサーバ内部ステータス
Zabbixでは、各種OS/機器向け設定項目「テンプレート」が多数用意されています。監視対象を登録してテンプレートを選択すれば、すぐに一通りの監視が行えます。
Zabbixは、柔軟な障害検知用「しきい値」設定が可能です。障害発生時には、リアルタイムで、管理者への通知を行えます。
・メール送信
・SMS送信
・カスタムスクリプト実行(チケット管理システム連携、エスカレーション対応) など
参考元サイト
2021年10月14日(木)13:00~14:00 『セキュリティガイドライン準拠のための Zabbix ベースの監視システムを構築 ~「NIST SP800-171」「PCIDSS」とは~』と題したウェビナーが開催されました。 皆様のご参加、誠にありがとうございました。 当日の資料・動画は以下から無料でご覧いただけます。 ご興味のある企業さま、ぜひご覧ください。
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