基本情報
概要
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)とは、商用パブリッククラウドタイプの仮想サーバホスティングサービスです。仮想マシンをWebサービスとして提供します。「堅牢性」を特徴としており、非常に多くのシェアを誇ります。
基本情報
プラットフォーム | AWS(Amazon Web Services) |
クラウドサービス名 | Amazon Elastic Compute Cloud |
読み方 | アマゾン エラスティック コンピュート クラウド |
略称 | Amazon EC2 |
基本説明
Amazon EC2は「IaaS(Infrastructure as a Service)」「HaaS(Hardware as a Service)」と呼ばれるクラウドサービスです。
利用者は、クラウド上に構築された仮想マシンをレンタルし、仮想マシン上で各種OS/ソフトウェアを稼働させて、スケーラブル/堅牢/セキュアな独自オンラインサービスを構築できます。ハードウェアに対する投資が不要で、独自サービスを迅速に開発/デプロイできます。
ローカルサーバのように扱える「自由度の高さ」と、急激なアクセス数増加にも耐えられる「堅牢性」が大きな特徴です。
経緯
2006年にサービスが開始されました。
主な特徴
高速セットアップ
Amazon EC2では、インスタンス用テンプレートを選択し、わずか数分間で仮想マシン(新規サーバインスタンス)を起動できます。
Webスケールコンピューティング
コンピューティング要件の変化に合わせて、処理能力を即座にスケールアップ/スケールダウンできます。
今までの固定処理能力環境とは異なり、トラフィック予測が不要になります。
従量課金制
Amazon EC2は従量課金制で利用できます。
必要とする時間/処理能力に応じて柔軟に対応できるため、コスト削減を図れます。
仮想マシンの処理能力/使用時間に応じ対価を支払うため「elastic」という表現になっています。
クラウドホスティングサービス
Amazon EC2では、利用者が希望するOS/メモリ量/ストレージ/パーティション構成などを選択できます。
OSとして「多くの主要Linuxディストリビューション」や「Windows Server」を選択できます。
信頼性
Amazon EC2のサービスレベルアグリーメントは、99.95%の可用性を約束しています。
安全性
Amazon EC2は、Amazon VPC(仮想プライベートクラウド)と連携して動作し、安全/堅牢なネットワーキング機能を提供します。
仮想マシン
仮想マシンは、オープンソース仮想化ソフトウェア「Xen」を用いて仮想化されています。
小規模構成から大規模構成までスケーラブルに対応可能です。
データ保存非永続性
Amazon EC2では、データの永続的な保存は行なえません。そのため、永続的保存サービス「Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)」などを併用します。
AWSサービス連携
他の多くのAWSサービスと連携可能です。
アクセスインタフェース
Webベースユーザインタフェース「Amazon EC2 コンソール」で仮想マシンのコントロールを行えます。
コマンドラインインタフェースも用意されています。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
MicrosoftAzure「Virtual Machines」、Google Cloud Platform「Google App Engine」など。
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
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