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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Drupal

【OSS情報アーカイブ】Drupal

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Drupal」とは

「Drupal」基本情報

■概要

Drupal(ドルーパル)とは、堅牢なアーキテクチャを誇るオープンソースCMS(Content Management System)です。

■CMSとは

CMS(Content Management System)とは、HTMLやPHPなどのWebプログラミングの知識や技術がなくても、Webサイトのコンテンツ作成や管理、デザインのカスタマイズなどができる仕組みです。

■基本説明

Drupalは「Webサイト構築」や「API駆動型Webアプリケーション開発」などに対応できるオープンソースのコンテンツ管理フレームワーク です。

「充実した管理機能」「軽量でシンプルな構造」「ハイパフォーマンス」「堅牢なアーキテクチャ」「セキュリティ」「モジュールによる機能追加」などの特徴によって支持を得ています。

「政府機関サイト」「企業サイト」「個人ブログ」まで、多種多様なWebサイト構築に対応できる高いカスタマイズ性を持ちます。

また、モジュラー式フレームワーク機能も提供し、動的なWebエクスペリエンスに必要な用途の広い構造化されたコンテンツを構築できます。

■経緯

・2000年 初版リリース

Drupalは「Packt Open Source CMS Awards」や「ベストオープンソースCMS賞」などの表彰を数多く獲得し高い評価を得ています。

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→Drupal(Drupal – Open Source CMS | Drupal.org)

ライセンス情報

Drupalのライセンスは「GNU General Public License, version 2 or later」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→Drupal →Licensing

ダウンロード

Drupalは「Windows」「macOS」「Linux」「FreeBSD」「OpenBSD」など、「PHPを実行できるWebサーバ」と「コンテンツや設定情報を保存するためのデータベース」の両方をサポートするあらゆるコンピューティングプラットフォーム上で動作します。

→Drupal →Download Drupal

導入事例

Drupalは、「企業」「メディア」「出版社」「政府期間」「非営利団体」「学校」「個人」など、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな領域で幅広く利用されています。日本国内でも導入実績は増え続けています。

→Drupal →Drupal Case Studies

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「WordPress」「baserCMS」「Joomla!」など。

「Drupal」の主な特徴

■コンテンツ管理システム+フレームワーク

Drupalは、シンプルさと柔軟性の両方を必要とするユーザーに最適なコンテンツ管理ソリューションプロバイダーとなるように設計されています。

Drupalは「コンテンツ管理システム」と「コンテンツ管理フレームワーク」の両者の長所を持ち合わせる1つの統合システムとして利用できます。

コンテンツ管理機能「Drupalコア」

Drupalの標準リリース「Drupalコア」には、「ユーザーアカウント管理機能」「メニュー管理機能」「ページレイアウトカスタマイズ機能」「システム管理機能」などの、コンテンツ管理システムに必要となる基本機能が含まれています。

Drupalコアで以下のようなWebサイトを構築できます。
・シンプルWebサイト
・ブログ—シングルまたはマルチユーザー
・インターネットフォーラム
・コミュニティWebサイト—ユーザーが生成したコンテンツを提供 など

Webアプリケーションフレームワーク機能

Drupalは自身を「Webアプリケーションフレームワーク」とも表現しています。

Drupalは洗練されたプログラミングインターフェースを提供し、「コンテンツ管理サービス」「各種サービス」「商取引サービス」などを構築できます。

DrupalのWebアプリケーションフレームワーク機能は、他の主要なフレームワークの機能要件のほとんどを満たしており、「優れたWeb2.0フレームワークの1つ」であるとされています。

基本的なWebサイトの設置と管理はプログラミングゼロで実施できます。

■モジュラーシステム

Drupalコアはモジュール式に設計されています。

APIを介して内部的にアクセスされるフックとコールバックのシステムを定義しているため、Drupalコアのコードを変更することなく、サードパーティが提供したモジュールおよびテーマがDrupalのデフォルトアクションを拡張したり上書きできます。

モジュールやテーマからDrupalコアファイルを隔離するDrupalのモジュラー式設計は、柔軟性と安全性を向上させます。Drupal管理者は、サイトに対して実施されている各種カスタマイズを上書きすることなく、Drupalコアをクリーンにアップグレードできます。

Drupalコミュニティは、この分離を維持するため、サイト開発者がDrupalコアファイルを変更しないことを強く推奨しています。

■堅牢アーキテクチャ

Drupalの最も優れている点として注目されているのは、高度に設計された堅牢なアーキテクチャにあります。

シンプルなアーキテクチャでありながら、セキュリティと拡張性を両立するように配慮されているシンプルで堅牢なコアが、さまざまなシステムを安全かつ統合的に管理できる機能を提供します。

■軽量高速動作

軽量フレームワークで構成されているコアモジュール(基本機能)により、高速画面処理と軽快動作を実現しています。

■機能拡張

さまざまなモジュールによりDrupalの機能を拡張できます。

「ブログ機能」「SNS機能」「Eコマース機能」などの各機能は、モジュールによって提供されます。新しいサービスが誕生した場合、そのサービスと連携できる新たなモジュールが開発されて、すぐに取り込むことが可能です。

膨大な数のモジュールが用意されているため、各種モジュールを組み合わせることで独自の多機能サイトを構築できます。Drupalの高い柔軟性と高度な拡張性により、統合デジタルフレームワークの構築も可能となり、将来的に大規模化を想定しているサイトには最適といえます。

モジュール

Drupalのオフィシャルサイトでは42000以上のモジュールが提供されています。

→Drupal →Download & Extend →Modules

■デザインカスタマイズ性

Drupalはテーマによりルックアンドフィールをカスタマイズできます。細部までデザインカスタマイズが可能であるため、デザイン性の高いサイトを構築できます。

管理者は専用メニューからサイト全体にテーマを適用できます。

テーマ

Drupalのオフィシャルサイトでは2700以上のテーマが提供されています。

→Drupal →Download & Extend →Themes

■共同サイト運営

Drupalは共同サイト運営ができるように設計されています。サイトビルダーは「コンテンツ作成」や「サイト管理」さえもユーザーに委任できます。

サイトビルダーは必要なユーザー権限を定義するだけで、その後、全員で共同作業を開始できます。

■開発コミュニティ

Drupalは世界最大規模のオープンソースコミュニティにより開発されています。

Drupalのコミュニティには、130万人以上の「開発者」「デザイナー」「トレーナー」「ストラテジスト」「コーディネーター」「編集者」「スポンサー」などが参加し、「Drupal開発」「サポート提供」「ドキュメントメンテナンス」などの活動が行われています。

■クイックセットアップ

Drupalは簡単にインストールできます。

ローカルコンピュータでDrupalスタックを実行するために複数のオプションを利用できます。

【OSX向け】MAMPによるクイックセットアップ

→Drupal →HowTo: Create a local environment using MAMP

【Windows向け】XAMPPによるクイックセットアップ

→Drupal →Quick install Drupal with XAMPP on Windows

「Drupal」の主な機能

「Drupal」の主な機能

■主な機能

コンテンツ

・ブログ
・書籍
・コメント
・フォーラム
・投票
・高度な検索
・RSSフィード+フィードアグリゲータ

マルチサイト

・マルチレベルメニューシステム
・マルチサイトサポート
・わかりやすい説明的なURL

ユーザー

・ユーザープロファイル
・アクセス制御—ユーザーロール、IPアドレス、Eメール
・マルチユーザーコンテンツの作成と編集

ワークフロー

・ワークフローツール—トリガー、アクション

システム機能

・キャッシングと機能調整—高負荷状態でのパフォーマンスを向上
・OpenIDサポート
・アクセス統計
・ロギング

■多言語化機能

Drupalは、標準で多言語化機能が搭載されており、複数言語で表示される多言語ポータルサイトの構築に適しています。

Drupalのローカライゼーションは「GNUの国際化とローカライゼーションライブラリ」の上に構築されており、100以上の言語をサポートしています。

右から左へ書く言語(アラビア語/ペルシャ語/ヘブライ語など)についてもサポートされています。

■自動更新通知

Drupalは自動的に新しいバージョンの「Drupalコア」「モジュール」「テーマ」について管理者に通知します。

管理者は、特にセキュリティアップデートが公開された後は、速やかにアップデートする必要があります。

【セミナーレポート】Drupalで実現する、カスタマー・エクスペリエンス/デジタルマーケティング

CLOSEUPコラムで、Drupalセミナーについてのレポートを掲載しています。こちらも参照ください。

■目次

第1部 セッション「なぜDrupalは世界中のグローバル企業のデジタルマーケティングプラットフォームとして採用されるのか」
・「Drupal」とは
・デジタルマーケティングプラットフォームとしてのDrupal
・プラットフォーム運用を支える技術

第2部 セッション「マルチチャネルプラットフォームとしてのDrupalと、REST API 機能」
・将来に必要なCMSの機能
・CX(カスタマーエクペリエンス)とは
・DrupalでCX(カスタマーエクペリエンス)を実現するために
・CPIの取り組み
・Drupal補足

第3部 ミニパネルディスカッション「デジタルマーケティング、成功のポイントとは」
・RESTサーバにはどの程度のサーバリソースが必要?
・Drupalのライフサイクル 7と8のどちらを導入すべきか?
・Drupalエンジニア概算数

■ページリンク

→OSS×Cloud News →CLOSEUPコラム →Drupalで実現する、カスタマー・エクスペリエンス/デジタルマーケティング

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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