2017年04月14日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一
2017年2月2日に『Drupalで実現する、カスタマー・エクスペリエンス/デジタルマーケティング』セミナーが開催されました。
ホワイトハウスなどへの導入事例もあり、グローバルで注目を集めているCMS「Drupal」について、活用例を交えながら、2つの講演+ミニパネルディスカッションが行われました。
本記事では、このセミナー内容についてレポートします。
第1部 セッション「なぜDrupalは世界中のグローバル企業のデジタルマーケティングプラットフォームとして採用されるのか」
・「Drupal」とは
・デジタルマーケティングプラットフォームとしてのDrupal
・プラットフォーム運用を支える技術
第2部 セッション「マルチチャネルプラットフォームとしてのDrupalと、REST API 機能」
・将来に必要なCMSの機能
・CX(カスタマーエクペリエンス)とは
・DrupalでCX(カスタマーエクペリエンス)を実現するために
・CPIの取り組み
・Drupal補足
第3部 ミニパネルディスカッション「デジタルマーケティング、成功のポイントとは」
・RESTサーバにはどの程度のサーバリソースが必要?
・Drupalのライフサイクル 7と8のどちらを導入すべきか?
・Drupalエンジニア概算数
講演:デジタルサーカス株式会社 代表取締役(団長) 田口 健氏
DrupalはオープンソースCMS(コンテンツ管理システム)です。
「カスタマイズ性の高さから、開発フレームワークとしても使用できる」点が大きな特徴です。
「Drupal」を、日本で普及している「WordPress」「Movable Type」と比較したものです。
[設計思想]
「WordPress」「Movable Type」は、元々ブログ用CMSです。さまざまな拡張によりコーポレートサイトなどでも使われています。ある程度の規模までなら対応できます。
一方、「Drupal」は、初めからデータベース型として設計されているため、非常に拡張性に富んでいます。
[マーケットの住み分け]
2タイプの特性により住み分けが行われています。
・「WordPress」「Movable Type」=小規模/シンプルなサイト向け
・「Drupal」=大規模/複雑なサイト向け
「Wordpress」「Drupal」「Joomla!」の3つでグローバルシェアの7割を占めています。
Drupalのシェアは、最近伸びてきています。
全サイトを対象とした場合「WordPress」は圧倒的なシェアを誇ります。しかし、上位サイトに絞っていくほど、「Drupal」のシェアは高くなっています。
上位1万サイトの場合では、「WordPressは20%」「Drupalは53%」で、WordPressを大きく上回っています。
DrupalのPaaSサービス「Acquia」は、商用CMS(Adobe、Oracleなど)と競合しています。
Drupalは、ライセンス料が無料のオープンソースでありながら、ハイエンド商用CMS(ライセンス料が数千万円~数億円)クラスに匹敵する製品として、海外で認知されています。
[ライセンス無料]
Drupalは無料で使用できます。
[豊富な機能]
商用CMSに匹敵する機能が標準で装備されています。拡張モジュールで、さらに機能拡張も可能です。
[優れたアーキテクチャ]
Drupalは、拡張性を考慮した設計になっているため、標準機能を損なうことなく、拡張/カスタマイズを続けていくことが可能です。開発フレームワークとしても使用できます。
[海外事例]
・各国の政府サイト(ホワイトハウスなど)
・大手メディア系サイト
・大手企業サイト など
[国内事例]
日本でのDrupalの知名度は、海外に比べると、まだまだこれからという状態ですが、大手上場企業などに多くの導入実績があります。
既存のモジュールで補えない機能については、独自モジュールを開発してカスタマイズできます。
拡張性が高いDrupalを、プラットフォームHUBとして中心に位置づけて、各種サービスとのAPI連携を行なうことで、マーケティングHUBとして活用できます。
[1.CRM(Salesforce)連携]
・会員ページ(Salesforce側の情報でログイン、データ表示)
・セミナー申し込みページ(入力された情報をSalesforce側に送信) など
[2.E-Commerce連携]
・「ECサイト」をEコマース用モジュールで実装
・「コーポレートサイト」と「ECサイト」を、Drupal1つで統合管理
・「ECサイト」に基幹システム内の商品データを表示
・注文データを基幹システムに送信 など
[3.MA(マーケティングオートメーション)連携]
・Drupalにアクセスした情報をMAサービス(Marketoなど)に送信して、MAサービス側で解析
[4.レコメンドエンジン連携]
・お客様の行動履歴から、おすすめ商品(コンテンツ)を表示
[5.Google Analytics連携]
・Drupalサイト全体をGoogleAnalytics解析
[6.動画配信連携]
・Drupalテクノロジーサポーター「Brightcove」サービスでの、公開制限機能を利用した動画配信
[7.AI(人工知能)連携]
・音声認識デバイス(AmazonEchoなど)との連携
・音声のやり取りのみで商品を購入
・カスタマーエクスペリエンスをマネージメントする例
[Drupalは動的CMS]
コンテンツはすべてデータベース内に格納されます。アクセスに応じて、動的に表示します。
Drupalは「多言語機能」が大きな強みです。商用CMSを含めても、最も多言語に強いCMSと言われています。
1つのDrupalで、複数サイトを統合管理できます。各サイト用のフォルダを設定していくことで、サイトを増やせます。
サイト単位のコンテンツは、それぞれ独自に運用しつつ、それを支える機能(ワークフロー機能、コンテンツ管理機能など)は、共有して使用できる構造になっています。
ホワイトハウスなどの政府サイトで使用されている実績があります。日々、多くのアタックに晒されていますが、問題は起きていません。
毎週リリースされるセキュリティパッチを適切に適用することで、セキュリティを維持できます。
「権限グループ(ロール)」や「組織単位でのアクセス制限」などで、細かに機能制限を設定できます。
SEOの改善に役立つ多くの機能を利用できます。
高アクセスに対処するためのモジュール/ソリューションが豊富に用意されています。
「高機能キャッシュ」や「メモリキャッシュ」などを組み合わせて利用できます。
オープンソースコミュニティがDrupalを支えています。
世界で100万人以上のコミュニティユーザー数は、オープンソースコミュニティの中でも巨大なボリュームです。裾野が広く、しっかりとしたコミュニティであると言えます。
講演:株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ エバンジェリスト 阿部 正幸氏
2015年に、海外のCMSベンダーが集まって、「将来に必要なCMSの機能として何が必要か?」という討論の結果、5つの重要なテーマが出ました。
[1. コンテンツ中心設計(personalized)]
人によってコンテンツを出し分ける機能です。
[2. コンテンツの再利用]
[3. 柔軟なシステム]
[4. APIを通じてコンテンツの配信(REST)]
最近のWebは、このAPIを通して、何かと連携することがキーになってきています。
[5. ビジネスニーズ(UX、MA)]
「ビジネスニーズを叶えよう」と2015年から言われていました。
[API]
API案件については、昨年、会社としても個人としても受託として受けています。
[パーソナリゼーション、UX、MA]
日本ではまだ導入が進んでいないと思っています。
例えば、京都に旅行に行くとした場合、現地のホテルを予約して、新幹線で移動して宿泊します。これだけでは、UX(ユーザーエクスペリエンス)は向上されません。
それに加えて、
・新幹線で京都に行く途中で立ち寄った駅で、立ち食いそばを食べる
・京都のどこかで京都らしい体験をする
・京都のどこかでおいしいごはんを食べる
など、「全体的にユーザーの体験を高めよう」ということが、UX(ユーザーエクスペリエンス)です。
ITの世界に置き換えると、Webサイトがどうこうという話だけでは終わらずに、「全体を通して、お客様によい体験を提供しましょう」ということになります。
UX(ユーザーエクスペリエンス)とCX(カスタマーエクペリエンス)は似たようなものですが、対象の範囲が異なります。
UXは「単一対象」、CXは「複数対象」です。
CX(カスタマーエクペリエンス)実現のためには、Drupalのみではなく、「さまざまなプロダクトとの組み合わせ」が必要になります。
「Webフック」とは、ある状態を起動条件として、他サービスのAPIと連携する仕組みです。いろいろな連携が可能になってきています。
[連携例(1) MAツール連携]
1.MA(マーケティングオートメーション)ツールでA/Bテストを実行
2.結果をDrupal側に送信
3.成績が良かったパターンのみ使用されるようにする
[連携例(2) SNS連携]
1.Drupalで記事が公開される
2.SNSサービスにAPIを投げる
3.「記事が投稿されました」というメッセージを投稿
[連携例(3) Amazon Dash Button]
2016年12月にリリースされたボタン型デバイスです。
ボタンを押すと、対象の商品がAmazonに注文されて、その商品が配達されてきます。
[連携例(4) Amazon Echo(Alexa)]
音声認識デバイスです。
人が話した内容を、Alexaが認識して、Amazonに注文されます。
「Amazon Dash Button」や「Amazon Echo(Alexa)」の仕組みを構築するためには、「API連携」が必須となります。
DrupalのファウンダーであるDries Buytaert氏は、『CMSは、インタラクティブとマルチチャネルプラットフォームのためのAPIに急速に進化』と述べています。
[現行の仕組みの問題点]
1つの企業が、多くのサイトを運営しています。大手になればなるほど、ブログサイト/イベントサイト/デジタルサイネージなど、多くのサイトが稼働しています。
現状では、それぞれのサイトに1つずつシステムが入っています。全サイトのそれぞれに対してメンテナンスなどが必要であるため、非常に非効率な仕組みであると言えます。
[これからのCMS「REST(API)サーバ」]
APIの仕組みを活用して、中央に「RESTサーバ」を立てて、ここに記事を集約します。
そして、各サイト/サービスが「RESTサーバ」に記事を取りにくるような仕組みすると、大変効率が良くなります。
「このような仕組みが今後の主流になってくる」と言われています。
[REST(API)サーバの事例 KYOTO OPEN DATA]
京都市のオープンデータポータルサイトの事例です。Drupal8で構築されています。
「バスの運行状況」「保育園施設情報」などのさまざまな情報をAPI経由で公開しています。一般のWebサイトがここから発信される情報を活用しています。
弊社の取り組みについて紹介します。
「知る」→「評判を調べる」→「購入する」→「口コミで広める」という一連の流れをマーケティングの施策として、考えなければいけないという流れがあります。
「購入する」部分のみであるWebサイトのみを強化しても、さほど効果は上がりません。
私達は、4つのアクセス解析を使用しています。
[1.Google Analytics]
地域分析やセグメント分析に使用します。
[2.Web Anntena(コンバージョン閲覧履歴分析)]
「どのサイトを経由して、最終コンバージョンどこなのか?」などの見方をしています。
[3.Ptengine (ヒートマップ解析)]
サイトページ内について「どこにどのような興味があるのか?」「どこをどれだけ見ているのか?」「どこをクリックしたのか?」などの情報をヒートマップで表示するツールです。
[4.SATORI (セグメント施策)]
「対象となる30代の男性をリストアップする」などに使用します。
弊社は、Webサーバ販売のために、スタッフブログサイトを運営しています。このサイトからのサーバの売上は、年間で2500万円ほどあります。
売上を上げることは、なかなか難しいですが、各種分析ツールを利用して、「ユーザーがどのような思いでサイトに来て、買ってくれているのか?」などの分析を行うことで、少しずつ上げていくことは可能です。
「幅広い層にアプローチする施策」と「ファンを作るための施策」を明確に分けて、さまざまな施策を行なうことが重要であると考えています。
[1.コンテツを効率よく配信]
[2.システムとデザインの分離]
デザイナーは、各CMS用などを気にせず、Web表示に集中できます。改修も容易です。
[3.他システムとの連携が容易]
Drupal8は、標準でREST機能を装備しています。すぐに、RESTサーバを立ち上げることが可能です。
Drupalは、海外でも難しいと言われているCMSです。
「覚えるまでが非常に大変ですが、覚えたら非常に有用」とも言われています。
パネリスト:
デジタルサーカス株式会社 代表取締役(団長) 田口 健氏
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ エバンジェリスト 阿部 正幸氏
RESTサーバを立ち上げる場合、どの程度のサーバリソースが必要になるでしょうか?
CPU1コアでいいのか?メモリはどの程度必要か?などの目安はありますか?
数千程度の記事であれば、それほど高いスペックは必要ありません。
[「T2.nano」でも十分に動作]
先日、「Drupalキャンプ」というイベントで、AWSインスタンス「T2.nano」(CPU=1、メモリ=500MB)を使用しましたが、十分に高速なレスポンスを得られています。
[効率的なキャッシュ]
Drupal8で、高性能なキャッシュが搭載されました。低スペック環境でも、パフォーマンスを出せるようになっています。
[Drupalの構成要素]
Drupalは、PHPとMySQLで動いているので、基本的に、それほど高スペック環境である必要はないと思います。
[1スペック上のものを]
そのような質問を受けることは多いのですが、実際のサイトとして使用する場合は、「予算が許すなら、なるべく大きめのものを用意してください」とお答えしています。
普段使用しているものよりも、1スペック高いものを勧めるようにしています。
[CMSは汎用的]
Drupalに限らず、CMSは汎用的に使用されます。汎用的であるだけ、余裕のあるスペックで困ることはありません。
[ゆとりあるスペックを]
最近では、メモリが2GBでも8GBでも、それほど大きく値段は変わらないと思います。エンジニアとしては、ギリギリの環境というのは困るので、余裕のあるスペックはほしいところです。
現在、Drupal8がリリースされています。この後、9や10がリリースされていくと思うのですが、コア部分のバージョンアップは可能なのでしょうか?
[サポート対象バージョン]
Drupalコミュニティは、最新メジャー2バージョンをサポート対象としています。Drupal8がリリースされたので、現在では、Drupal7とDrupal8がサポート対象です。
[マイナーバージョンアップは容易]
7.3.2から7.3.3に上げるなどのマイナーバージョンアップは、最新モジュールをインストールして、動作確認する程度で対応可能です。
[メジャーバージョンアップはビッグプロジェクト]
メジャーバージョンアップの場合、内部構造が大きく変更されています。そのため、既存のものをバージョンアップするというよりは、新しく最新バージョンのDrupalサーバを立ち上げて、コンテンツや機能などをすべて移行するプロセスになります。
ベンダーとお客様が一緒に取り組み、ある程度の期間とコストを覚悟する必要があります。
[メジャーバージョンサイクル]
平均すると4年程度のサイクルになっています。メジャーバージョンのサイクルを意識して、導入するバージョンを検討する必要があります。
現状では、私達は、基本的にDrupal8の導入をおすすめしています。まだ、モジュールが揃っていないという問題はありますが、次のDrupal9がリリースされても、バージョンアップせずにすむメリットがあります。
[Drupal周辺のソフトウェアライフサイクルについても考慮を]
「Linuxのセキュリティサポート期間は長くて5年」「PHPでは3年」など、周辺ソフトウェアのライフサイクルについても考慮する必要があります。
[Drupal7なのかDrupal8なのかは要件次第]
Drupal8では、まだ、対応していない有名モジュールなどもあります。そのモジュールを使う必要がある場合は、Drupal7を導入する選択肢もありえます。
[LTS(ロングタイムサポート)]
Drupal8のLTS(ロングタイムサポート)が適用されるのは、「8.4」からと言われています。「Drupal8の導入はそれを待ってから」という選択肢もあります。
Drupalを使えるエンジニアは、どのくらいいるのでしょうか?
アクティブユーザーということなら、数百人というレベルだと思います。
本セミナーの講演資料は、こちらからダウンロードできます。
→マジセミ →Drupalで実現する、カスタマー・エクスペリエンス/デジタルマーケティング
1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。
2022-11-15(火)14:00 - 14:55 「【経理部門向け】増え続ける経理業務のExcel問題を、kintoneで解決する ~会計業務支援をローコード開発で、経理DXのためのヒントを公開~」 と題したウェビナーが開催されました。 皆様のご参加、誠にありがとうございました。 **当日の資料は**以下から無料でご覧いただけます。 ご興味のある企業さま、ぜひご覧ください。
Zimbra(ジンブラ)とは、メッセージング/コラボレーションソリューションです。ブラウザベースのインターフェースで、「メール機能」「スケジューラ機能」「アドレス帳機能」「ファイル共有機能」「タスク機能」「各種サービス連携」などを総合的に提供します。
Roundcube Webmail(ラウンドキューブウェブメール)とは、オープンソースWebメールソリューションです。「MIMEサポート」「アドレスブック」「フォルダ管理」「メッセージ検索」「スペルチェック」など、Eメールクライアントに期待される機能を提供します。
ownCloud(オウンクラウド)とは、ファイルホスティングサービスを構築できるコンテンツコラボレーションプラットフォームです。独自のデータアクセス制御やセキュリティにより、セキュアにファイル共有できるオンラインストレージを構築できます。多数のクラウドアプリケーションを通じてアクセスできます。
WooCommerce(ウーコマース)とは、WordPress上でプラグインとして動作するオープンソースのeコマースプラットフォームです。さまざまなカスタマイズが可能であるため、必要なeコマースWebサイトを構築できます。「新規ビジネス用途」「実店舗オンライン化」「クライアント向けサイト構築」などの各種用途に対応できます。
Liferay(ライフレイ)とは、Webシステム開発用総合プラットフォームです。機能部品(ポートレット)を組み合わせて、企業ポータルサイト/コンテンツ管理システムなどを構築できます。オープンソースポータルで世界市場シェア1位の導入実績があります。
Moodle(ムードル)はオープンソースのeラーニングプラットフォームです。LMS(Learning Management System)としての強力な機能を備えており、煩雑な学習状況の管理や採点をサポートし、より高い水準でのeラーニングの提供を可能とします。
Evergreen(エバーグリーン)は、図書館向けのエンタープライズクラス統合管理システムです。図書館の規模や複雑さに関係なく対応できる拡張性を特徴としています。「図書館スタッフ用図書資料管理サポート機能」や「利用者用図書資料検索機能」などを提供します。
Alfresco(アルフレスコ)とはオープンソースのECM製品です。エンタープライズレベルのコンテンツ管理機能とビジネスプロセス管理機能を提供します。エンタープライズコンテンツ管理機能により、「ビジネスドキュメント」「スキャナで取り込んだ画像データ」「写真データ」「設計図データ」「動画ファイル」など、あらゆる種類のコンテンツについて全社レベルでの共同コンテンツ管理を実施できます。
※オープンソースグループウェア「Aipo」は、2018年3月31日で提供終了しています。Aipo(アイポ)とはオープンソースのグループウェア製品です。スケジュール管理機能やワークフロー機能などの一般的なグループウェアの基本機能を搭載しています。その他にも、メッセージ機能や、SNSとして使えるタイムライン表示機能なども搭載しています。
Ghost(ゴースト)とは、プロフェッショナルパブリッシングに対応できるCMSプラットフォームです。「プロ向けに焦点を絞った新しいコンテンツプラットフォームを作成する」というKickstarterキャンペーンが大成功を収めた後に設立された非営利基盤「Ghost」を中心として開発されています。
Canvas LMS(キャンバスLMS)とは、オープンソース学習管理システム(LMS:Learning Management System)です。学習教材配信管理や成績管理など、学習に必要な各種要素を統合して管理できます。世界中の多くの学校で採用されています。
Interchange(インターチェンジ)とは、Webベースの電子商取引用アプリケーションサーバです。「Webアプリケーションサーバ機能」「カタログ機能」「データベース機能」「Webサイト作成機能」「自動化機能」などを提供し、eコマースサイトを構築できます。
Pleasanter(プリザンター)とは、国産オープンソースのビジネスアプリケーションプラットフォームです。ノンプログラミングで簡単に統合業務アプリケーションを作成できます。「顧客管理」「営業支援」「プロジェクト管理」「問合せ管理」などの幅広い業務に活用でき、チームメンバー間のコラボレーションを向上できます。
Nextcloud(ネクストクラウド)とは、オンラインストレージ機能を提供するサーバソフトウェアです。自分自身がコントロールできる環境下にあるサーバにインストールして利用できます。「プライバシー」「セキュア」「柔軟性」などを特徴としています。
Odoo(オドゥー)とは、オープンソースのWebベースビジネスアプリケーションスイートです。必要となるさまざまなアプリを組み合わせてカスタマイズすることで、ビジネスにフィットするアプリケーションスイートにすることができます。世界中で3700万人を超えるユーザーによって利用されています。
Mattermost(マターモスト)とは、企業向けの高信頼メッセージングツールで、Slack風チャット型コミュニケーションツールとして利用できます。エンタープライズレベルで使用できるメッセージングプラットフォームとして、コンプライアンス対応を重視して設計されています。
Magento(マジェント)とは、世界トップクラスのオープンソースeコマース(電子商取引)プラットフォームです。「多言語対応」「多通貨対応」が可能な越境ECサイトを構築できます。Magentoには、越境ECサイトを構築し、ネットショップを運営するために必要十分な機能が一通り搭載されています。
Vtiger CRM(ブイタイガーシーアールエム)とは、オープンソースのCRM/SFAを中心とするビジネス管理スイートです。「営業管理」「マーケティング管理」「サポートサービス管理」「顧客管理」などの幅広い領域をカバーして企業の営業力を向上できます。
MosP(モスプ)とは、「勤怠管理」「人事管理」「給与計算」機能を提供するWebアプリケーションです。日本製であり日本の法令やビジネス慣習に的確に対応できるため日本企業が安心して利用できるプロダクトです。
LibreOffice(リブレオフィス)とは、「Microsoft Office」と同等の機能を持つ、オープンソース高機能オフィススイート製品です。一般的なLinuxディストリビューションのデフォルトオフィススイートになっており、世界で多くのユーザーが利用しています。
WordPress(ワードプレス)とは、コンテンツ管理システム(Contents Management System)です。「シンプルで直感的な操作性」「高いユーザビリティ」「Web標準設計準拠」「拡張性」などが評価され、CMS部門では世界シェアトップを誇ります。
Mastodon(マストドン)とは、Twitterライクなサーバ分散型SNSサービスです。「1企業によって中央集権的に管理されることがないSNSサービス」として大きな注目を集めています。
OnlyOffice(オンリーオフィス)とは、「オンラインオフィススイート機能」+「各種オンラインコラボレーション機能」を提供する多機能ポータルです。
OpenCms(オープンシーエムエス)とは、「使いやすい」「信頼性が高い」など特徴を持つプロフェッショナルユースに対応できるコンテツ管理システムです。
XOOPS Cube(ズープスキューブ)とは、コミュニティポータル構築に特化した国産のCMS(コンテンツマネジメントシステム)です。個人ホームページから本格的コミュニティサイトまで幅広いジャンルのWebサイトを手軽に構築できます。
OSSカレンダーはシンキングリード社が企業での利用を想定して開発されたスケジュール管理アプリケーションです。また、日本の企業が開発を行っているため日本での利用がしやすいのが特徴です。
baserCMS(ベーサーシーエムエス)。「日本人が日本人のために開発している」国産CMS(コンテンツマネージメントシステム)です。CakePHPで実装されており、主にコーポレートサイト向きに設計されています。
Concrete5(コンクリートファイブ)。ブラウザから直感的にサイトの運営管理が行えるCMSです。人気/シェアともに高まってきている注目のCMSです。
Movable Type Open Source(ムーバブルタイプオープンソース)。CMS製品です。静的出力の仕組みにより比較的安価なサーバで大量のアクセスに対応しやすい特徴があります。
Geeklog(ギークログ)。セキュアなオープンソースCMSです。一般的サイト/グループウェアサイト/高機能ポータルサイトなどを構築できます。日本語版が充実している点が特徴です。
F-RevoCRM(エフレボシーアールエム)は、高機能なオープンソースCRMアプリケーションとして世界中で活用されているvtigerCRMをベースに、日本の企業文化に合わせシンキングリード社が独自にカスタマイズを行ったフリー&オープンな高機能CRMアプリケーションです。
SugarCRM(シュガーシーアールエム)。オープンソースCRM(顧客関係管理)/SFA(営業管理)ソリューションです。顧客情報/営業案件情報などを管理し営業活動をサポートします。
iDempiere(アイデンピエレ)。OSGi、Buckminster、ZK Web UI6.0、Java7などの最新アーキテクチャを採用した、ADempiereの後継の高機能ERPパッケージ
Apache OpenOffice(アパッチオープンオフィス)。「Microsoft Office」と同等の機能を持つ、オープンソース高機能オフィススイート製品。
Joomla!(ジュームラ)。サイト構築や運営を、パワフルに、拡張的に、一元的に管理できる特徴を持つCMS(Content Management System、コンテンツ管理)ソリューションです。
OSS×Cloud ACCESS RANKING