概要
Azure Storageとは、Azure用のストレージサービスです。用途に応じたストレージタイプを選択して利用します。「拡張性」「柔軟性」「安全性」が特徴です。
基本情報
プラットフォーム | Azure |
クラウドサービス名 | Azure Storage |
読み方 | アジュール ストレージ |
略称 | --- |
基本説明
Azureストレージは、既定で冗長化された信頼性の高いクラウドストレージサービスです。さまざまな種類のデータを格納できます。格納したデータをREST APIで扱います。
「データ性質」「データサイズ」「利用方法」などに応じて、ストレージタイプを選択して利用します。
ストレージタイプとして、以下の種類から選択できます。
・Blob Storage
・Table Storage
・Queue Storage
・Disk Storage
・File Storage
Azure Storageは、HDD上に構築されたストレージですが、より高速アクセスが可能なSSD上に構築された「Premium Storage」も利用できます。
主な特徴
Blob Storage
「Blob Storage」は、非構造化データ用オブジェクトストレージです。
任意の種類のテキストデータやバイナリデータをBLOBとして保存できます。
・ドキュメントファイル
・メディアファイル(画像ファイル、ビデオファイル、音声ファイル など)
・アプリケーションインストーラー
など
エクサバイト単位の容量(数百個から数十億個のオブジェクト)まで格納できる高いスケーラビリティを備えています。データアクセス頻度に応じて「ホット層」または「クール層」に保管できます。
Table Storage
「Table Storage」は、NoSQLデータベースです。分散Key-Valueストアで、非構造化/半構造化データを保管できます。
スキーマレスでクラウドアプリケーションを構築できます。同じテーブル内で、行によって異なる構造を持たせることが可能です。
ユースケースとしては、さまざまなメタデータ格納に適しています。
・各種ログデータ(サーバログ、アプリケーションログ など)
・Webアプリのユーザデータ
・アドレス帳データ
など
Queue Storage
「Queue Storage」は、信頼性の高いメッセージング機能を提供します。
以下のようなユースケースで使用できます。
・サービス間での非同期タスクなどを行う際のメッセージング
・ワークフロー処理
・クラウドサービスのコンポーネント間通信
・大容量クラウドサービス向けの永続キュー
・アプリケーションにおいて予期しない急激なトラフィックの増加を吸収
・キューの長さに基づいてリソースを動的に割り当てることにより、リソースの使用を最適化
Disk Storage
「Disk Storage」とは、仮想マシンに対応しセキュリティ保護された永続ディスクです。
基幹業務ワークロード向けに最高の可用性が必要な場合などに使用します。必要な耐久性、可用性、セキュリティを得られます。
File Storage
「File Storage」とは、シンプルな分散型クロスプラットフォームファイルシステムです。
Azure Storage上のデータについて、Windowsとのファイル共有を行えます。
オンプレミスのファイルベースのアプリケーションを、コードを変更せずにAzureに移行できます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
AWS「Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)」、Google Cloud Platform「CLOUD STORAGE」など
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
→Azureケーススタディ(Storage)
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。