目次
- 概要
- 主な特徴
- 主な機能
- 同様サービス
- オフィシャルサイト
- 参考元サイト
①「AWS」基本情報
概要
AWS(Amazon Web Services)とは、Amazonが提供するインフラストラクチャプラットフォームで、さまざまなクラウドサービスを提供しています。クラウドサービスシェア1位を誇るグローバルクラウドプラットフォームです。
基本データ
プラットフォーム | Amazon Web Services |
読み方 | アマゾン ウェブ サービス |
略称 | AWS |
基本説明
AWSは、さまざまなビジネスニーズに対応できる信頼性の高いクラウドベースのサービスを提供しています。
世界各地でリソースを提供しているため、世界各地の顧客に対してソリューションを提供できます。
主なメリット
AWSを利用すると以下のようなメリットを享受できます。
- 必要な時に必要なだけ低価格でITリソースを利用
- さまざまなユースケースに対応できる数多くのサービスを利用できる
- サービス提供開始までの時間を大幅に圧縮
- サービス需要の拡大/縮小に合わせたリソースの利用
- 利用した分だけ支払う従量課金制
- IT資産を固定費から変動費へ転換できる など
経緯
AWSは、Amazon社が社内のビジネス課題(大量商品在庫管理/データ分析など)を解決するために開発したITインフラストラクチャのノウハウをベースとしています。
2006 年、Amazon社はWebサービスという形態で、企業を対象とした ITインフラストラクチャサービス「AWS」の提供を開始しました。
主な特徴
広範囲なITインフラストラクチャプラットフォーム
AWSでは、幅広いインフラストラクチャサービス一式を使用できます。
- 処理能力
- ストレージオプション
- ネットワーキング
- データベース など
多様なサービス
AWSは、90以上のサービスを展開しています。次のようなカテゴリのサービスを利用できます。
- コンピュート
- ストレージ
- バックアップ(ディザスタリカバリ)
- ネットワーキング
- データベース
- ビッグデータ
- データ分析(アナリティクス)
- アプリケーションサービス
- 展開
- 管理
- デベロッパー
- Webサイト
- モバイル
- IoT
- 人工知能(AI)
- セキュリティ
- Web(モバイル)アプリケーション
- ビジネスアプリケーション
- エンタープライスアプリケーション など
クイックスタート
オンプレミスの場合、「サーバ選定」「HDD容量検討」「ネットワーク検討」「セキュリティ検討」「セットアップ作業」など煩わしい作業が必要となりますが、クラウドサービスであるAWSを利用すると、オンデマンド、かつ、わずかの時間でサービスを構築し利用できます。
柔軟性と拡張性
AWSは「あらゆる場面で利用できる柔軟性」と「簡単に規模を拡大できる拡張性」を特徴としています。
AWSでは、あらゆるユースケースに対応できる数多くのサービスが提供されています。
サービス需要が急増した場合などには、スケールアップして柔軟な対応が可能です。「サーバ能力規模を100倍に増やす」ようなことも実現できます。必要な時に必要な能力を利用でき、アクセス量に応じて必要量を調整できます。
安定したハイパフォーマンス
クラウドサーバは世界中のデータセンターでネットワークを介して稼働しており、定期的に最新世代ハードウェアへとアップグレードされています。そのため、パフォーマンスは高い状態で維持されています。
オンプレミスで同様のことを行うのは非常に困難です。
ハイブリッド対応
既存インフラストラクチャとクラウドサービスを連携させるハイブリッド環境にも対応します。オンプレミスで提供している機能の一部だけをクラウドサービスへ移行することも可能です。
「高度な連携機能」「専用高速回線」「認証フェデレーション」「統合ツール」などにより、複数のオンプレミスシステムとクラウドサービスの連携によるハイブリッドアプリケーションも実現できます。
頻繁な機能改善
AWSの各種サービスは、常に機能改善が行われています。ユーザーのフィードバックに対して、機能修正や機能改善が実施されています。
サービス開始後、トータルで3000件以上の機能改善が行われています。
クラウドシェアトップ
AWSは世界クラウド市場の3割のシェアを占めているとされており、クラウドサービスシェアトップを誇っています。
世界190ヵ国の数百万に及ぶユーザーと、月間100万以上のアクティブユーザーが利用しています。
グローバルに展開するエンタープライズ企業から、注目を集めているスタートアップ企業まで、業種業界を問わず、多くの企業が利用しています。
日本でも、スタートアップ/大手企業/政府機関/教育機関など、10万以上のユーザーが利用しています。
耐障害性と高可用性のための「リージョン」と「アベイラビリティーゾーン」
AWSのグローバルインフラストラクチャは、耐障害性と高可用性を実現するための構成になっています。
地理的に離れた領域「リージョン」があり、リージョンは 2つ以上の「アベイラビリティーゾーン」で構成されます。そして、アベイラビリティーゾーンは 1つ以上の独立した「データセンター」で構成され、「トランジットセンター」を介してインターネットに接続されています。
「リージョン」「アベイラビリティーゾーン」「トランジットセンター」は、それぞれ独立しており、ある地点での障害が他方へ影響することはありません。
このような仕組みにより、耐障害性と高可用性を実現しています。
AWSは、世界中で、16個以上の「リージョン」と、44個以上の「アベイラビリティーゾーン」で運用されています。
セキュリティー
AWSは、セキュリティに関して、政府/業界/企業の標準や規制を満たすことができる認証を取得し運用しています。「ISO 27001」「SOC」「PCI DSS」などを含むさまざまなセキュリティ標準の要件を満たしています。
機能運用面においても、「幅広いセキュリティ認証/認定」「保管中/転送中データ暗号化」「ハードウェアセキュリティモジュール」「強力な物理的セキュリティ」などのさまざまなセキュア化が実施されています。
「オンプレミスサーバにおいてクラウドレベルのセキュリティを維持するのは難しい」とされており、「クラウド内におけるセキュリティはオンプレミス環境より優れている」と言われています。
法規制(コンプライアンス)対応
ITインフラストラクチャの認証機能/設定内容/使用状況について、制御/監査/管理を行うコンプライアンスやガバナンスは必要不可欠です。
AWSでは、プラットフォームに組み込まれた機能が、コンプライアンス/ガバナンス/統制要件をサポートします。
日本国内では「医薬品/医療機器のコンプライアンス」「国内金融機関向け対応セキュリティー」「日本政府機関向け対応セキュリティー」などにも対応しており、日本準拠法も選択できます。
従量課金制によるコストの最適化
AWSは利用した分だけ課金される仕組みであるため、固定費は発生せず、無駄な支出を抑えることができます。長期契約は不要で、複雑なライセンス契約などもありません。
仮想サーバの場合は、使用した時間や通信量によって料金が発生します。ストレージなどは、利用した容量や通信量で料金が計算されます。
オンプレミスにおけるハードウェアやソフトウェアの購入などの巨額のイニシャルコストを抑えることができ、必要な時に必要な分だけ利用できるため、固定費を変動費に変えられます。
見積については、「簡易見積ツール」を利用してシンプルに算出できます。
AWSは、60回以上のサービス料金値下げを行っています。当初より90%以上の値下げが行われたサービスもあります。
アカウントを作成すると無料利用枠が提供され、40以上のサービスを無料で試用できます。
日本における導入サポート拠点
AWSでは、日本において、東京と大阪の日本担当チームが導入支援サポートを行っています。
エコシステムパートナー
AWSのエコシステムを支えるAPN(Amazon Partner Network)のパートナーとして、AWSを利用したシステム構築やソフトウェア利用を支援する企業/システムインテグレーターが多数参加しています。AWSを利用したサービス提供、ソフトウェア運用、システム構築について相談可能です。
全国規模のユーザーコミュニティ「JAWS-UG(AWS Users Group – Japan)」では、AWSクラウドに関わるさまざまな情報交換やイベントが開催されています。
また、AWSマーケットプレイスでは、多数のソフトウェアが提供されています。
主な機能
仮想サーバ「AmazonEC2」
仮想サーバ「AmazonEC2(Amazon Elastic Compute Cloud)」は、AWSで最も有名なサービスです。
「AmazonEC2」は、クラウド内での仮想サーバーマシンを提供します。使用した分だけの従量課金で、必要な時だけ、仮想サーバを用意できます。
アプリケーション規模や負荷量に応じてサーバ規模を自動拡張できるため、サーバダウンなどの心配をせずに柔軟な運用が可能です。
ストレージ「Amazon S3」
「Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)」はAWSのストレージサービスです。AWSにおけるストレージ機能の中心的な役割を果たしています。
さまざまなデータを格納でき、ビッグデータクラスの大容量データにも対応できます。別システムやデータ分析処理に受け渡すための中間ストレージとしても利用可能です。
「Amazon S3」は通常時で、日々、1秒間に100万リクエストを処理しています。
データベース「Amazon RDS」
「Amazon RDS(Amazon Relational Datebase Service)」は、マネージド型のクラウドデータベースサービスです。OS/DBMSインストールなどの煩わしい運用管理作業は不要です。
「負荷軽減機能」「自動バックアップ機能」「冗長化機能」などの豊富な機能を利用できます。
「MySQL」「Oracle」「SQLServer」などのデータベース機能もそのまま利用できます。
コンテンツ配信「Amazon CloudFront」
「Amazon CloudFront」は、動画/画像などのコンテンツを簡単に配信できるサービスです。
Webサイトなどでの動画コンテンツ配信などに利用できます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
「Azure」「Google Cloud Platform」など
オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→AWS
料金情報
→AWS →AWS料金表
導入事例
→AWS →国内のお客様の導入事例 Powered by AWS クラウド
参考元サイト
- AWS →アマゾン ウェブ サービス(AWS)とは? 世界 190ヵ国以上、数百万のお客様を支える Amazon のクラウドサービス
- AWS →アマゾン ウェブ サービスのクラウドが選ばれる理由
- 侍エンジニア塾 →AWSとは?Amazon Web Servicesの概要を基礎からわかりやすく解説
- CAPSULE CLOUD →amazonクラウド、AWSとは?何ができるかデメリット含めわかりやすく説明
②AWSサービス紹介リンク集
Amazon API Gateway(アマゾン エーピーアイ ゲートウェイ) |
Amazon API Gatewayとは、AWSのマネージドAPI管理サービスです。APIについて作成/配布/保守/監視/保護などを行え、大規模APIにも対応できます。 |
Amazon Aurora(アマゾン オーロラ) |
Amazon Auroraとは、クラウドネイティブなリレーショナルデータベースエンジンです。MySQLおよびPostgreSQL互換で、「高速性」「可用性」「コストメリット」が特徴です。 |
Amazon CloudWatch(アマゾン クラウドウォッチ) |
Amazon CloudWatchとは、「AWSクラウドリソース」と「AWS上で実行されるアプリケーション」のモニタリングサービスです。アラーム設定による自動対応も可能です。 |
Amazon Elastic Block Store(アマゾン エラスティック ブロックストア) |
Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)とは、AWSの永続的ブロックストレージボリュームです。「Amazon EC2」インスタンスと組み合わせて使用できます。 |
Amazon Elastic Compute Cloud(アマゾン エラスティック コンピュート クラウド) |
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)とは、商用パブリッククラウドタイプの仮想サーバホスティングサービスです。仮想マシンをWebサービスとして提供します。「堅牢性」を特徴としており、非常に多くのシェアを誇ります。 |
Amazon Kinesis(アマゾン キネシス) |
Amazon Kinesisとは、AWSのフルマネージド型ストリーミングサービスです。大規模なストリーミングデータについて、リアルタイムで収集/処理/分析を行えます。 |
Amazon Lex(アマゾン レックス) |
Amazon Lexとは、会話型インタフェースアプリケーションを構築するためのAWSサービスです。音声やテキストを使用したアプリケーション(対話ボットなど)を構築できます。 |
Amazon Machine Learning(アマゾン マシン ラーニング) |
Amazon Machine Learningとは、AWSが提供する機械学習用プラットフォームです。どのスキルレベルの開発者でも、簡単に機械学習テクノロジーを使用できるサービスです。 |
Amazon Polly(アマゾン ポリー) |
Amazon Pollyとは、テキストをリアルな音声に変換するAWSのサービスです。フルマネージド型の「Text-to-speech」機能を提供します。 |
Amazon Redshift(アマゾン レッドシフト) |
Amazon Redshiftとは、AWSが提供するクラウド型データウェアハウス(DWH)サービスです。大容量データを高速処理でき、費用対効果の高いデータウェアハウスを利用できます。 |
Amazon Rekognition(アマゾン リコグニション) |
Amazon Rekognitionとは、ディープラニング技術を利用したフルマネージド型の画像認識サービスです。画像分析機能を簡単にアプリケーションに追加できます。 |
Amazon Relational Database Service(アマゾン リレーショナル データベース サービス) |
Amazon Relational Database Service(Amazon RDS)とは、AWS上で各種リレーショナルデータベースを利用できるマネージドサービスです。各種DBのセットアップ/運用/スケーリングを容易に行なえます。 |
Amazon Simple Email Service(アマゾン シンプル イーメール サービス) |
Amazon Simple Email Service(Amazon SES)とは、Amazonが提供するフルマネージド型のメール配信サービスです。アプリケーションや他のAWSサービスとシームレスに統合されます。 |
Amazon Simple Storage Service(アマゾン シンプル ストレージ サービス) |
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)とは、AWSの中核となるオブジェクトストレージサービスです。「シンプル」「可用性」「スケーラブル」などの特徴があります。 |
Amazon Virtual Private Cloud(アマゾン バーチャルプライベートクラウド) |
Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)とは、AWS上で利用者が占有可能な仮想プライベートネットワークを構築できるサービスです。「ネットワーク設計自由度」「多様な外部通信」「セキュリティ」などの特徴があります。 |
AWS CloudFormation(エーダブリューエス クラウドフォーメーション) |
AWS CloudFormationとは、Amazon Web Servicesリソースをモデル化するプロビジョニングサービスです。テンプレートファイルからインフラストラクチャを構築し、依存関係の自動調整も行います。 |
AWS Database Migration Service(アマゾン データベース マイグレーション サービス) |
AWS Database Migration Serviceとは、既存データベースをAWSへ移行するサービスです。データベースプラットフォームの同種異種を問わず、ダウンタイム最小限で移行できる点が特徴です。 |
AWS Direct Connect(エーダブリュエス ダイレクト コネクト) |
AWS Direct Connectとは、AWSの専用線接続サービスです。「社内オンプレミス環境」と「AWSクラウド環境」を専用線で接続できます。インターネット経由では確保できない高品質なネットワークパフォーマンスを得られます。 |
AWS Identity and Access Management(エーダブリュエス アイデンティティ アンド アクセスマネージメント) |
AWS Identity and Access Management(AWS IAM)とは、AWSユーザーに対して、各種AWSリソースへのアクセス権限について設定/制御を行うサービスです。ユーザーとグループに対する詳細なアクセス権限設定を行えます。 |
AWS Organizations(エーダブリューエスオーガニゼイション) |
AWS Organizationsとは、複数のAWSアカウントを統合し、ポリシーベースで一元管理できるアカウント管理サービスです。 |
AWS Simple Monthly Calculator(エーダブリュエス シンプルマンスリーカリキュレーター) |
AWS Simple Monthly Calculatorとは、AWSの料金をシミュレーションできる見積作成サービスです。各サービスの使用想定に応じて詳細な見積が可能です。 |
AWS コマンドラインインターフェイス(エーダブリュエス コマンドライン インターフェイス) |
AWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)とは、AWSサービスを管理するコマンドラインツールです。コマンドラインから多種多様なAWSサービスを制御し、スクリプトで処理を自動化できます。 |
AWSマネジメントコンソール(エーダブリューエスマネジメントコンソール) |
AWSマネジメントコンソールとは、AWSの管理用Webインタフェースです。AWSの各サービスへのアクセスなどを行い、シンプルで直感的な操作が可能です。 |
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。