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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】RIOT

【OSS情報アーカイブ】RIOT

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「RIOT」とは

「RIOT」基本情報

■概要

RIOT(ライオット)とは、IoT向けのリアルタイムマルチスレッドオペレーティングシステムです。

■基本説明

RIOTは、オープンソースのマイクロカーネルベースのオペレーティングシステムで、IoTデバイスや組み込みデバイスの要件に合わせて設計されています。

これらの要件には、「非常に小さなメモリフットプリント(数キロバイト程度)」「高いエネルギー効率」「リアルタイム機能」「ワイヤレスネットワークとワイヤードネットワークの両方の通信スタック」「広範囲の低電力ハードウェアサポート」などが含まれます。

■経緯

RIOTは2013年に初版が公開されました。

世界中の「開発コミュニティ」「企業」「学界」などによって開発されており、「セキュア」「耐久性」「プライバシー」に配慮したIoTをサポートするオープンスタンダードの実装を目指しています。

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→RIOT(RIOT – The friendly Operating System for the Internet of Things)

ライセンス情報

RIOTのライセンスは「GNU Lesser General Public License v2.1」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →RIOT-OS/RIOT →LICENSE

ダウンロード

→GitHub →RIOT-OS/RIOT

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Ubuntu Core」「Zephyr」など。

「RIOT」の主な特徴

■標準プログラミングによる開発

RIOTは、「gcc」「gdb」「valgrind」などの標準開発ツールを使用して、C言語またはC++言語での標準プログラミングが可能です。

特殊な開発手法は必要ないため、これらのプログラミング言語を習得している開発者の場合、組込みプログラミングであっても低い学習コストで開発をスタートできます。

ユーティリティ

RIOTは以下のユーティリティを提供します。
・マイクロカーネル
・複数のネットワークスタック
・暗号ライブラリ
・データ構造—ブルームフィルタ、ハッシュテーブル、プライオリティキュー
・シェル など

API

RIOTは一貫したAPIを提供し「マルチスレッド」「IPC」「システムタイマー」「ミューテックス」などを利用するCおよびC++アプリケーションプログラミングを可能にします。

デプロイ

ネイティブポートを使用してLinuxまたはmacOSで開発し、組み込みデバイスにデプロイできます。

また、一度コーディングすれば各種環境で実行できます。
・8ビットプラットフォーム—Arduino Mega 2560
・16ビットプラットフォーム—MSP430
・32ビットプラットフォーム—ARM など

■ハードウェアサポート

RIOTは、ほとんどの低電力IoTデバイスとマイクロコントローラアーキテクチャ(32/16/8ビット)をサポートしています。

ハードウェアに依存するコードは最小限に抑えられ、カーネル自体から抽象化されます。

→RIOT →USAGE

「RIOT」の主な機能

RIOTはマイクロカーネルアーキテクチャに基づいており、次のような機能を備えています。
・優先順位のあるプリエンプティブティックレススケジューラ機能
・柔軟なメモリ管理機能
・長期タイマー機能
・Linux上でのRIOT実行機能—ネイティブポートを使用
・複数RIOTインスタンスの相互接続機能
・IPv6対応
・各種通信規格サポート など

 

参考元サイト

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