クラウド環境にも対応する、OSS運用監視ツールのZabbixや、エンタープライズ向けのOSSジョブ管理ツールJobSchedulerのご紹介 | Zabbixと外部連携の効果とその可能性を探る

Zabbixと外部連携の効果とその可能性を探る

クラウド環境にも対応する、OSS運用監視ツールのZabbixや、エンタープライズ向けのOSSジョブ管理ツールJobSchedulerのご紹介

2015年07月17日
TIS株式会社 池田 大輔

2015 年 5 月 28 日 (木) に、当社主催にて「Zabbixだけじゃない! OSSを徹底活用して運用自動化を実現」セミナーを開催致しました。おかげ様で定員40名のところ、約100名の方にお申込み頂くなど、大好評のセミナーとなりました。ありがとうございます。 今回は、本イベントにて、TIS株式会社 IT基盤技術本部 OSS推進室 池田 大輔 が講演させていただいた「Zabbixと外部連携の効果とその可能性を探る」の内容をご紹介致します。

(著者:TIS株式会社 池田 大輔)

なぜ連携が必要なのか?

Zabbixは監視に特化しているツールであるため、基本的に監視の領域については、カバーできています。ただ、その監視に紐づく周辺領域にも、少しずつ手が伸びているようなイメージです。Zabbix単体でも、いろいろとできることもありますが、当然不足している部分もあるので、連携を考えてみる必要が出てくることになります。

図:各領域へのZabbixの適用範囲

Zabbixだけでできるなら

もし、Zabbix単体のみで運用できるのであれば、基本的に、Zabbixをどううまく使うのかについてのみ考えておけばOKです。当然、1つのツールで全部をカバーできて「Zabbixだけ運用していればよい」となるのが、理想ではあるのですが、全部をZabbix単体に求めてしまうというのは、商用ベンダーの製品の考え方に近づいていってしまうのではないか、と個人的に思います。

図:Zabbixだけでできるなら

各領域を連携させることによる効果

Zabbixはあくまでオープンソースであり、いろいろな領域を賄えるツールをいかにうまく連携させるか、そういったところが、非常に効果が出てくるポイントであると考えています。

現状でもZabbixはいろいろな機能を持っているため、初めて使う人にはちょっと難しいと思われるところもあるかもしれません。Zabbix1つで全部できればよいのですが、それを全部実装されてしまうと、使うのにさらにハードルが高くなってしまうという弊害も考えられます。

他には、いろいろな変化に対応できなくなってしまうという問題もあります。管理すべきシステムの様変わりは結構激しいものがあるため、そういった点にも適時適切に対応していかなければなりません。その時に、本当に1つのツールで全部カバーしてしまった場合、そのツールの開発が遅れたりしてしまうと、全然対応できなくなることもあります。

1つのツールだけで完結させてしまうというのは、便利な半面、副作用も多いのが実情であると思います。そのため、最近アプリ開発でよくやられているマイクロサービス的な考え方で、得意領域を持ったものをうまく組み合わせて1つのサービスに作り上げるようなイメージが、運用のシーンでも重要になってくるのではないかと思います。

図:各領域を連携させることによる効果

例)監視結果ドリブンの運用ジョブ実行

例を挙げて見ていきます。 通常、ジョブ管理というと、ある日の何時にジョブ実行するなどの時間ベースでのイベントドリブンでのジョブ実行や、複数のジョブがある場合には、前のジョブの状態などを見ながら実行させるなどのイベントベースのジョブ実行が一般的だと思います。

そこに、監視結果を条件にジョブ実行を行う、ということを考えてみます。 例えば、「とあるジョブを実行する時に、複数の実行先候補を用意しておき、それぞれの実行先候補の負荷状況監視情報を元に、実行先を選択してジョブを起動する」などのことが考えられると思います。

こういった形で、時間や監視結果やジョブの状態などの様々なイベントを融合させて、ジョブのコントロールができるようになると、ますますより高度なジョブの運用管理が可能になると思います。

図:例)監視結果ドリブンの運用ジョブ実行

例)障害発生時の対応フロー管理の自動化

次の例は、 OTRSやRedmineなどのインシデント管理ツールに対して、監視結果をそのまま連携してチケットの起票や、障害発生時の対応フロー管理の自動化例です。 構成情報と紐付いていることにより、インシデント管理ツールから状況が一覧で把握できたり、チケットが発生することにより影響範囲を把握することができるなどのメリットがあります。

まさに、このようなところは、高機能なインシデント管理ツール、高機能な監視ツール、構成情報管理ツール、などをそれぞれうまく組み合わせて自動連携させることで、より大きな効果が出るようなシーンであると思います。

図:例)障害発生時の対応フロー管理の自動化

トレードオフをうまく管理

連携によって発生する有効効果と、大量のツール連携による管理の複雑化は、トレードオフの関係であると思います。そのため、このトレードオフについては、よく考えなければなりません。

トレードオフを管理するポイントとして、2つ挙げます。 1つ目は、連携をよりシンプルに、複雑にならないような形で組み上げるということ。 2つ目は、むやみやたらに連携するような不要な連携は削除するということです。

図:トレードオフをうまく管理

Zabbixが連携に適する理由

オープンソースの運用監視ツールは他にもありますが、なぜZabbixが連携に適しているのでしょうか。 1つ目は、Zabbixには連携を効果的に行えるいろいろな仕組みが備わっていることが、一番大きなポイントだと思います。 2つ目は、仕様が非常にオープンであるため、他のソフトウェアに比べても、いろいろな情報にアクセスできるという点です。

Zabbix API

他のツールとの連携に利用するZabbix APIについてご紹介します。Zabbix APIは、外部のツールやプログラムからZabbixに対して、HTTPのリクエストを投げると、その応答を返してくるという仕組みです。 Zabbixの設定情報に対して、CRUD(create,read,update,delete)することができます。他にも、Zabbixが監視してデータベースに蓄えられている監視結果情報を、外からget(read)することができます。 この機能を使えば、いろいろな可能性が広がるという形になっています。

図:ZabbixAPI

マクロをベースとしたアクション実行

他ツールとの連携に利用するための機能として、マクロをベースとしたアクション機能があります。 アクション機能とは、障害が発生した場合に、何らかのスクリプトを起動させたり、メールを飛ばしたりなどができる機能です。 マクロとは、Zabbix内部で扱っている変数のことです。通知メール設定の中に、{HOST.NAME}と書いておくと、障害が発生したホスト名がそのままメールの中に展開されて、ホスト名が書かれたメールアラートを飛ばすことができます。 このように上手にマクロを活用すると、いろいろなパターンの情報を外部のツールに連携することができます。 こういった機能をうまく活用するということが、効果的に連携するためのポイントと言えます。

図:マクロをベースとしたアクション実行

連携のための様々な機能の提供

他にも連携のための様々な機能があり、ここでは、3つ紹介します。

1つ目は、『外部チェックスクリプト』です。Zabbixサーバから外部のツールに対して、何らかのスクリプトを実行して、その結果をZabbixに取り込む機能です。

2つ目は、『ZabbixエージェントのUserParameter』です。Zabbixエージェントを経由して、外部のツールと連携する機能です。Zabbixサーバから直接届かないところに対してでも、エージェントが届くところであれば、情報を取ってくることができます。

3つ目は、『Zabbix Sender』です。 今までの2つは、1回のリクエストごとに1つの監視結果を返すという形になるのですが、『Zabbix Sender』を使うと、一括でいろいろな情報を外から送り込むことができるため、効率よく連携することができます。

以上のように、Zabbixは連携を行える仕組みが豊富に整っていると言えます。

図:様々な口の提供

仕様のオープン性

次に、「仕様のオープン性」について考えてみます。 Zabbixは、その仕組み自体が「自分達で何か考えて作ってみよう」と思わせるような、好奇心をくすぐられるようなものをいろいろと持っています。

公式ドキュメントを見ると、開発はすべてチケット管理システムを中心にして行われているため、どういった改良がされているのかなどが、一目瞭然で分かります。

ロードマップも非常に細かく定義されています。次の3.0の新機能なども一目で分かります。

ソースコードが公開されているため、中身を見れば、基本的にすべて分かります。ただ「ソースコードのここの部分の書き方は、どのような意図で書かれているのだろうか?」のようなものは、なかなか分かりにくいところがあるので、他のオープンドキュメントと紐付けて見ていく必要もあります。

公式ドキュメント

公式ドキュメントは、日本語化も結構進んでいます。 本当に簡単な使い方、監視アイテムの設定に書くパラメータの情報、内部資料についての解説などまで含めて、いろいろな情報が書かれています。

このようにZabbixがオープンな仕様になっていて、いろいろなアプローチができるというところから、様々なエンジニアが興味を持って、各種情報を活用して、発展してきていると言えると思います。

AWSの運用系サービスとの連携

AWS(Amazon Web Services)とは、Amazon Web Services社が主にWeb事業者・開発者向けに提供しているオンラインサービス群の総称です。 AWSが普及している現在、AWSとの連携も重要なテーマです。

AWSは、ただ単にインスタンスを動かすだけではなく、運用系の便利なサービスも充実してきています。 AmazonCloudWatchは、AWSの中で動いているサービスの状態を監視するサービスです。 もう1つ、AutoScalingという機能があります。これは、サーバを自動的に、あるしきい値に従ってスケールアウトするサービスです。

これらのサービスとZabbixを連携すると、より効率的な運用が可能になります。

図:AWSの運用系サービスとの連携1

図:AWSの運用系サービスとの連携2

新しい便利ツールの積極的活用

新しい便利ツールも次々と出てきています。そういったものを、うまく活用していくと、より効率的になります。

1つのツールで全部をカバーしているのではなく、いろいろなものが連携して実現するような構成をとっているからこそ、一部分だけを置き換えて、新しいものにするといったことが、非常にやりやすいと言えます。

fluentdを活用したログ分析のための連携

例えば、fluentdがあります。fluentdは、ログを収集の機能に特化したツールです。データベースに入っている情報や、ログファイルに吐き出された情報などを、inputで取り込んで、活用したい場所に吐き出します。本当にそれだけのシンプルな機能になっています。ここのoutputのフィルターを上手に活用することで、inputしてきたデータをうまく加工した上で、外部に出力することができるツールです。

図:fluentdを活用したログ分析のための連携

組み合わせ方法は無限大

連携によって効果を求めようとすれば、いろいろな可能性が広がっています。多種多様なパターンがあるので、連携する目的をしっかりと抑えた上で、是非積極的にいろいろと活用して頂ければと思います。

まとめ

「Zabbixと外部連携の効果とその可能性を探る」いかがでしたでしょうか? TISでは、Zabbixや他のツールとの連携による、システムの運用自動化のご支援をしています。以下のURLもご参考下さい。 http://www.tis.jp/service_solution/zabbix/


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著者プロフィール

TIS株式会社 池田 大輔

TIS株式会社 OSS推進室 所属。社内向けシステムの保守運用業務を経験後、クラウド時代の効率的な統合運用管理をテーマに活動中。特に、OSSを駆使した運用のエコシステム実現を目指し、Zabbix,fluentd,Serverspec,Ansibleなどの導入や検証に取り組む。技術検証成果などを技術ブログ『Tech-Sketch』にて発信中。著書:『Zabbix統合監視徹底活用 - 複雑化・大規模化するインフラの一元管理』

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