「Fess」基本情報
概要
Fess(フェス)とは、Javaベースの全文検索サーバです。検索エンジンとして「Elasticsearch」を利用します。「5分で簡単に構築可能」な導入容易性が特徴です。
基本説明
Fessは、強力で簡単に配置可能なエンタープライズサーチサーバです。
Webサイト/ファイルシステム/データベースを対象とした全文検索を行えます。
Java実行環境があればどのOSでも実行可能です。
主な特徴
検索エンジン「Elasticsearch」ベース
Fessは、検索エンジンとして、強力な検索機能を有するエンタープライズ向け全文検索エンジン「Elasticsearch」を採用しています。
Fessが「Elasticsearch」を内包しているため、別途インストールの必要はありません。また、「Elasticsearch」に関する深い知識も必要ありません。
「Elasticsearch」で全文検索システムを構築する場合には、クローラ部分などの各種機能を自分で実装する必要性があります。Fessでは、クローラ部分に「Fess Crawler」を利用できるため、簡単に構築できます。
「Fess」と「Elasticsearch」で、それぞれで冗長構成を組むことが可能です。高い拡張性を活かせる設計になっています。
クロールエンジン「Fess Crawler」
Fessでは「Fess Crawler」を利用して、Webサイト上/ファイルシステム上の各種ドキュメントを巡回して、検索インデックス情報を収集します。
ポイント
- Fess管理UIからクロール実行用パラメータ設定が可能
- 「同時クロール数」「クロール間隔」の指定が可能
- ファイルシステムクロール---対象ディレクトリ以下のディレクトリもクロール可能
- 検索対象パスは正規表現指定が可能
クロール対応形式
- Webサイト
- →静的ページ+動的ページに対応
- ファイルシステム(Windows共有フォルダ)
- →テキストファイル、PDFファイル
- →MS Office系ファイル(Word/Excel/PowerPointなど)
- →アーカイブファイル(zipなど)
- →画像/音声ファイルなど
- データベース(JDBCドライバ経由) など
検索機能
- シングルサインオン環境でのログイン状態による検索結果出力切り分け機能
- 地図情報と連携したジオサーチ機能
- 検索結果ラベル付け分類機能
- 検索結果プロキシ機能
Javaベース(OS非依存)
「Java Runtime Environment」が稼働するすべてのプラットフォームに対応します。
外部連携機能
- JSON形式での検索結果出力連携
- アクセストークン連携
ユーザーインタフェース
Fessでは「検索画面」や「管理画面」を提供しています。
クロール設定などの設定はすべてGUI上で行えます。
カスタマイズが必要な場合は、JSPを修正することでカスタマイズが可能です。
同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Elasticsearch」「Groonga」「HyperEstraier」「BitFunnel」など。
オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
ライセンス情報
Fessのライセンスは「Apache License Version 2.0」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→オープンソース全文検索サーバー Fess →プロジェクトライセンス
ダウンロード
参考元サイト
- オープンソース全文検索サーバー Fess
- オープンソース全文検索サーバー Fess →チュートリアル →Fess で作るエンタープライズサーチ環境 〜 導入編
- オープンソース全文検索サーバー Fess →よくある質問
- Ryuzee.com →オープンソースの全文検索エンジンFessを試してみた
- GitHub →codelibs/fess
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。