概要
Azure Backupとは、Azureのバックアップサービスです。クラウド環境データ、オンプレミス環境データ、仮想マシン環境データなどをAzure上ストレージにバックアップし、元環境へ復元できます。
基本情報
プラットフォーム | Azure |
クラウドサービス名 | Azure Backup |
読み方 | アジュール バックアップ |
略称 | --- |
基本説明
Azure Backupは、オンプレミスデータやクラウドデータをバックアップして保護します。
ウィザードでの簡単な操作でバックアップ/復元を行えます。
主な特徴
バックアップ対象環境
Azure Backupは、さまざまな環境のバックアップを行えます。
主なバックアップ対象は次の通りです。
・オンプレミスサーバ
・クライアント
・クラウド
・アプリケーションデータ(SharePoint、Exchange、SQL Serverなど)
・AzureのIaaS仮想マシン
・他社クラウド上のWindows Serverデータ(アプリケーションデータ) など
各種Azure Backup用コンポーネントが用意されており、バックアップ対象環境へデプロイして、バックアップを行います。
大容量バックアップ
50TBクラスの大容量ボリュームバックアップが可能です。
2 種類のレプリケーションタイプ
Azure Backup には、2つのレプリケーションタイプが用意されています。
1.ローカル冗長ストレージ(LRS)
同じリージョン内に3つのコピーデータが作成されます。
低コストのオプションです。
2.geo冗長ストレージ(GRS)
2つのAzureデータセンター全体で6つのコピーデータが作成されます。
コストは高くなりますが、より高いレベルのデータ持続性が確保され、地域的障害に対応できます。
高可用性
99.9%の可用性を保証しています。
データ暗号化
バックアップ対象データは、暗号化され、送信/保存できます。
データを復元するための「暗号化パスフレーズ」は、Azure内には保存されません。ユーザーが適切に管理する必要があります。
バックアップオプション
バックアップオプションにより柔軟なバックアップが可能です。
・完全/差分/増分バックアップ
・アプリケーション整合性バックアップ
・圧縮
・暗号化
・長期保存
・帯域幅調整
・バックアップスケジュール(周期/時刻) など
無制限スケーリング
Azure Backupでは、無制限スケールで高可用性を実現します。
無制限(無料)データ転送
Azure Backupでは、転送データに対して料金は発生せず、受信/送信データ量に制限がありません。
ただし、「Azure Import/Export」サービスで大量データをインポートする場合は、受信データに対してコストがかかります。
長期間保存
最大99年間のデータ保存が可能です。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
AWS「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」など
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
→Azure →ケーススタディ(Backup)
参考元サイト
・Azure →Azure Backup
・Azure →Azure Backup →Azure Backup の各機能の概要
・ナレコムazureレシピ →AZURE BACKUP編~5分でわかるAZURE BACKUPのバックアップ取得と復旧~
・Qiita →Azure Backupで仮想マシンをバックアップする
・@IT →Microsoft Azure最新機能フォローアップ →最大53TBのデータをクラウドにバックアップ――Azure Backup最新情報
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