Ubuntu Weekly Recipe:第296回 Ubuntu 13.10と日本語入力

Ubuntu Weekly Recipe:第296回 Ubuntu 13.10と日本語入力

OSS×クラウド最新TOPICS 2013年11月3日 22:30

Ubuntu Weekly Recipe:第296回 Ubuntu 13.10と日本語入力

今回は,Ubuntu 13.10で大幅に変更された日本語入力の設定方法について解説します。

変更点の概要

Ubuntu 13.04から13.10の間に,多言語入力(ここでは日本語だけを取り扱うので日本語入力とします)に関して大きな変更がありました。まず,IBusが1.5にバージョンアップされました。通常バージョンアップによって機能は増えるものなのですが,IBusでは逆でかなり減っています。これは1.5からGNOME(注1)との統合(同時に使用されること)が前提になったことによる影響と思われます。それに伴い,Ubuntuでも13.10からIBusとGNOMEが統合された状態で使用できるようになりました(注2)。また,IBus 1.4までではUnityのインジケータにIBusのアイコンが表示できるようにパッチが適用されていましたが,これは1.5からはなくなりました。その代わりに,indicator-keyboardという専用のインジケータが用意されました。ツールバー(言語パネル)もよく使用されていたのではないかと思いますが,これもなくなりました。

IBus 1.5の仕様変更に伴い,IBusのオン/オフという概念がなくなり,常時起動になりました。そして,さまざまなキーボードや変換エンジンなどをSuper(注3)+spaceで切り替えるようになりました。いわゆる半角と全角の切り替えは,半角/全角キーで行うようになりましたが,今までは半角と全角の切り替えを使用せず,IBusのオン/オフをもって半角と全角を切り替えているユーザが多数存在する,ということが筆者の観測から明らかになりました。

すなわち,感覚的にはこれまで半角/全角キーで半角と全角の入力を切り替えていたのが,Super+spaceに変更されただけということです。これはWindows 8での挙動と同じであり,また初回ログイン時にその旨の通知が表示されるので,なんとか理解できなくもないのでは,と思います。

OSSNEWSに広告を掲載しませんか?

最新TOPICS

【講演資料を公開】12/11【システム運用の効率化と、Zabbixによるクラウド・コンテナや、IoTの監視 ~そしてZabbix最新バージョン4.4の解説と、Zabbix5.0への道】(01月10日 09:15)

2019/12/11(水)13:30~電気ビル共創館3F カンファレンスCにて 【システム運用の効率化と、Zabbixによるクラウド・コンテナや、IoTの監視 ~そしてZabbix最新バージョン4.4の解説と、Zabbix5.0への道~】 と題したセミナーが開催されました。 当日は、寒空のなか掲題にご興味をお持ちの58名もの方々にご来場頂くことができました。ありがとうございます。 ...

関連オープンソース

  • オープソース書籍(サイド)
  • OSSNEWSに広告を掲載しませんか?

facebook

twitter