基本情報
概要
Messasy(メザシ)とは、メールを保存しておくためのメールアーカイブソフトです。メールサーバを通過するすべてのメールを、規定のメールボックスとは別の領域に保存できます。
基本説明
Messasy(Message Archive System)は、メールシステムと連携してメールを保存するソフトウェアです。
既存のメールシステム環境に組み込むだけで、安価にメールアーカイブ機能を導入できます。
保存されたメールは、imapサーバを利用して検索/閲覧することが可能です。
経緯
2014年5月、デージーネットは「Messasy」をオープンソースソフトウェアとして無償公開しました。
主な特徴
メールアーカイブのメリット
メリット(1) メール査証効果
顧客との間でトラブルが発生したり、行き違いなどがあった場合には、過去のメールが重要になることがあります。メールを適切に保管しておくことにより、トラブルの経緯を明確にでき、不要なトラブルを避けることもできます。
メリット(2) 情報漏えい予防効果
メール上での不正なやりとりはすべて記録が残ることを周知しておくことで、不正行為を思い留まらせる効果が期待できます。また、重要な機密情報を漏えいさせないための抑止効果も期待できます。
暗号化/圧縮機能のメリット
Messasyは、メールを圧縮して保存したり、暗号化して保存する機能が搭載されています。
メリット(1) クラウドコスト削減
保存データ量により課金されることが多いクラウドの場合、メールを圧縮して保管しておくことにより、クラウド業者に支払う利用料金を抑えることができます。
メリット(2) セキュリティ面
重要な機密情報が書かれているメールでも、暗号化してクラウドに保管できるため、セキュリティが向上します。
メール保存形式
保存方式(1) Maildir(プレーンテキスト)
MTA(Message Transfer Agent)で使用されるMaildir形式で保存します。IMAPサーバを通して、IMAPクライアント(メールソフト)から保存メールを参照できます。
保存方式(2) GZIP
GZIP圧縮ファイルで保存します。メール1件単位で1つのGZIPファイルが作成されます。
保存方式(3) パスワード付きZIP
パスワード付きZIPファイルで保存します。メール1件単位で1つのZIPファイルが作成されます。
MTA(Message Transfer Agent)との連携
Messasyは「milter」インターフェースを使用して、MTA(sendmail/Postfixなど)と連携します。
Postfixアドオン
「Red Hat Enterprise Linux」で採用されている標準的メールサーバ「Postfix」にメール保存機能をアドオンするシンプルな仕組みになっています。
imapサーバ連携
標準的なメールソフト(Outlook/Thunderbirdなど)でMessasyを管理できます。管理者はメール検索/転送などを、通常のメールソフトを使うのと同じ方法で行えます。
また、imap対応Webメールシステム(SquirrelMailなど)を使用することで、Webブラウザからの管理も可能です。
手軽に導入できる
複雑な設定の必要がないため手軽に導入できます。
同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「MailArchiva」など。
ダウンロード
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