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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】sendmail

【OSS情報アーカイブ】sendmail

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「sendmail」とは

基本情報

概要

sendmail(センドメール)とは、UNIXで古くから使われてきたオープンソースのメールを送受信するためのサーバ用ソフトウェアです。メールサーバ用ソフトウェアの実質的標準の地位を占めています。

MTAとは

インターネットでメールを送受信するためのメールサーバ用のソフトウェアのことを、MTA(Message Transfer Agent)といいます。sendmailはMTAの1つです。

MTAは、ユーザが送信したメールを受け取って、他のメールサーバに引渡し、更にそのメールサーバがバケツリレー式に目的の宛先まで配送したり、届いたメールをユーザが受け取るまで保管したりするという機能を果たします。

基本説明

sendmailは、事実上のメールサーバ標準ソフトウェアとして長い歴史と多くの導入実績があり、世界中の多くのメールサーバで使われています。

sendmailプログラム本体は、パターンマッチルールによって動作するオートマトンと、MTA動作を支援するユーティリティで構成されています。MTAとしての動作そのものは、「sendmail.cf」ファイルに記述された複雑で莫大な量のパターンマッチルールによって実現しています。

「TCP/IP」や「UUCP」など、異なるタイプの通信プロトコルを使用できます。SMTPサーバ機能、メッセージ待ち行列機能、メーリングリスト機能も組み込まれています。名前の解釈は、「ドメインベース命名規則」と「特定の命名規則」を共に処理できるパターンマッチングシステムによって行われます。

経緯

1982年にアメリカの「Eric Allman」氏によってUNIX用に開発されました。

1980年代から1990年代にかけて、さまざまなメールプロトコルと、開発企業独自仕様のメールシステムが乱立しており、乱立する各種プロトコルを相互変換するために開発されました。

現在ではさまざまなプラットフォームに移植されています。

柔軟性と複雑性

sendmailは、非常に柔軟で高度な配信設定を行うことができます。

しかし、その代償として設定方法が複雑で、初心者が扱うには難しく、多くのセキュリティーホールが見つかっています。また、運用管理にも高いスキルが要求されるとされています。

その設定ファイルの複雑さから、通常は、mcファイルというM4マクロ言語で記述してから、実際のファイル(cf)を生成します。改善するために、いくつか代替のメールサーバも開発されています。

次世代メールサーバソフトウェア

sendmailの設定の難解さをGUIで簡略化し、運用管理しやすいように機能追加された商用製品版sendmailが開発されています。

また、sendmailを参考にして、安全性や性能を高めた次世代MTAと呼ばれるオープンソースソフトウェアも開発されています。

主な特徴

ライセンス費用

ライセンス費用はゼロで、無料で使用できます。

長い実績

事実上の標準メールサーバソフトウェアとして長い歴史と、数多くの導入実績を持ちます。

高機能

高度な配送設定ができます。

「Milter API」のサポート

Sendmailは、「Milter API」で作成されたプラグインを利用することができます。

有名なMilterとしては「spamassassin」があり、商用RedHat系製品では標準的に用意されています。スパム対策、ウィルス対策、コンプライアンス対策、メールアーカイブなど、Milterによって機能拡張することができます。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

商用製品:「商用版sendmail」、Microsoft「Exchange Server」など。

オープンソース製品:「qmail」、「Postfix」など。

導入事例

事実上の標準メールサーバソフトウェアとして、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな領域で幅広く利用されています。

ライセンス情報

sendmailのライセンスは、「sendmail License」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

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