「Infinispan」基本情報
■概要
Infinispan(インフィニスパン)とは、スケーラブルかつ高可用性を提供する「分散キャッシュ」「NoSQLキー/バリューデータストア」プラットフォームです。
■基本説明
Infinispanは、最新のマルチプロセッサアーキテクチャとマルチコアアーキテクチャを最大限に活用するために、分散性かつ並行性を考慮して設計されています。
「分散キャッシュ」としての利用が可能で、「NoSQLキー/バリューストア」や「オブジェクトデータベース」としても使用できます。
InfinispanはJavaで実装されており、「トランザクション」「イベント」「クエリ」「分散処理」「オフ・ヒープ」「地理的フェイルオーバー」などの高度な機能を提供します。
ユースケース
Infinispanは、さまざまな用途で利用できます。
■キャッシュ
ローカルキャッシュ
Infinispanは、頻繁にアクセスされるデータの「高速メモリ内キャッシュ」として機能できます。速度が遅いデータソースのデータの一部またはすべてをメモリにロードすることで、アクセス速度を改善できます。
Infinispanを「ディスクベースのNoSQLストア」や「システムのボトルネックとなっている部分」のフロントとして配置することで、パフォーマンスを大幅に向上できます。
クラスタ化キャッシュ
データが1つのノードに収まらない場合、Infinispanは水平に数百ノードまで拡張でき、クラスタ化キャッシュ機能を提供します。
リモートキャッシュ
異なる言語/プラットフォームを使用している場合や、異なるアプリケーションでデータを利用する必要がある場合は、Infinispanをアプリケーションとは独立したキャッシングレイヤーとして利用できます。
Infinispanは、キャッシュまたはデータグリッド用埋め込みJavaライブラリとして、さまざまなプロトコル(Hot Rod/REST/Memcached/WebSocketsなど)を介してリモートからアクセスできる言語非依存サービスとして利用できます。
■地理的バックアップ
Infinispanは「クラスタ間レプリケーション」をサポートしているため、地理的に離れた場所でデータをバックアップできます。
■高性能NoSQLデータストア(データグリッド)
Infinispanは、永続的データストアとして利用できます。
Infinispanに格納したデータは、プライマリストアとして「トランザクション」「通知」「クエリ」「分散実行」「分散ストリーム」「分析」などの強力な機能を使用してデータを迅速に処理できます。
■各種フレームワークにクラスタ性と高可用性を追加
Infinispanは分散データ構造を公開しているため、クラスタ化が必要なフレームワークやライブラリにInfinispanを組み込みことが可能です。
すべての状態管理(トポロジ変更通知/クラスタ通信など)をInfinispanに委任することで、さまざまなフレームワークを比較的簡単にクラスタ化して高可用性を付加できます。
主な特徴
■ストリーム指向データ処理エンジン統合
Infinispanは、多くのストリーム指向データ処理エンジンなどと統合できます。
・Spark
・Flink
・Hadoop
・Lucene
・JPA
・JCache
・Spring
・Hibernate など
補足情報
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Redis」「Memcached」など。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→Infinispan(Infinispan Homepage)
ライセンス情報
Infinispanのライセンスは「Apache License 2.0」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→Infinispan
ダウンロード
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。