概要
Google Cloud Storageとは、Google Cloud Platformの統合型オブジェクトストレージです。「頻繁にアクセスするホットデータ」や「アーカイブ用データ」などの各種クラスによるデータライフサイクルに対応できます。
基本情報
プラットフォーム | Google Cloud Platform |
クラウドサービス名 | Cloud Storage |
読み方 | クラウド ストレージ |
略称 | GCS |
基本説明
「Cloud Storage」は、オブジェクトストレージタイプのSaaSです。
主な特徴
Bucket単位管理
Cloud Storageでは、データを「Bucket」単位で管理します。
・Bucketの中にフォルダを作成できる
・Bucket内オブジェクト数には制限なし
・TB級ファイルも格納可能
Bucket監視通知機能「Object Change Notification」
「Object Change Notification」は、Bucketを監視しオブジェクト(ファイル)の追加/更新/削除が発生した場合に、WebHookで通知してくれる機能です。
通知エラー時にはリトライが行われます。
Cloud StorageのみでWebサイト
アクセス許可設定/配信設定などを行えば、Cloud Storageのみで、静的Webサイトを提供できます。
ストレージクラス
Cloud Storageには、4つの「ストレージクラス」があります。適切なストレージクラスを選択することにより、最適な(コスト)パフォーマンスを得られます。
1.「Multi-Regional Storage」
・頻繁にアクセスされるデータ(ホットオブジェクト)の保存に最適
・地理的な冗長性を維持(大規模災害に対応)
・他のストレージクラスに比べ可用性は高くなる
2.「Regional Storage」
・「Google Compute Engine(GCE)」インスタンス用データの保存に最適
・特定地域にデータを保存(パフォーマンスが向上)
3.「Nearline Storage」
・頻繁にアクセスされないデータ(月1回アクセス程度)の保存に最適
4.「Coldline Storage」
・年に1 回程度しかアクセスしないデータに最適
・データアーカイブ、オンラインバックアップ、障害復旧などに向いている
・保存期間が長く、保存コストが非常に安い
・データへの迅速アクセスが可能
データアクセス(API)
全体にわたり単一のAPIでアクセスでき、複数のストレージクラスをシームレスに利用できます。
シームレスなデータライフサイクル「オブジェクトライフサイクル管理機能」
コストと可用性のニーズに合わせてストレージクラス間でデータをシームレスに移動できます。
セキュリティ
詳細なアクセス制御によるデータの保護が行われます。保存時に暗号化されます。
可用性/耐久性
すべてのストレージクラスで99%以上の可用性を提供します。
スケーラブル
Cloud Storageの拡張に上限はなく、無制限に拡張できます。
エクサバイト規模にも対応できます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
AWS「Amazon S3」、Azure「Azure Storage」など
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
→Google Cloud Platform →GOOGLE CLOUD PLATFORM 導入事例
参考元サイト
・Google Cloud Platform →CLOUD STORAGE
・Google Cloud Platform →CLOUD STORAGE →ドキュメント →ストレージ クラス
・Google Cloud Platform →CLOUD STORAGE →ドキュメント →Google Cloud Storage の認証
・Google Cloud Platform Japan Blog →Cloud Storage の新ストレージ クラスを発表 : 4 つのクラスで多様なワークロードに対応
・gihyo.jp →ソロソロ来るゾ! Google Cloud Platform! →第5回 オブジェクトストレージのCloud Storage
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