基本情報
概要
CuMAS(カマス)とは、オープンソースの問い合わせメール情報管理/運用システムです。受信メールを問い合わせ情報として登録し、進捗/対応状況の管理が可能です。
基本説明
CuMAS(Customer's Mail Aggregation System)は、問い合わせメール情報の管理を行います。
CuMASは、サポートセンター/ヘルプデスクなどでの利用を想定している問い合わせサポートシステムです。メールサーバとしての機能は有しません。
指定メールアドレス(サポート用アドレスなど)へ送信されたメール情報を登録/蓄積/分類し、問い合わせ対応担当者に振り分けて、問い合わせ対応をサポートします。担当者の対応についても付随情報として追加します。
「問い合わせ管理をメールのみで実施する」場合、以下のような問題が想定されます。
・問い合わせ発生に気付けずに対応が遅れてしまう。
・対応担当者が決まっていなかったため対応が遅れてしまう。
・対応進捗状況を把握できない。
・過去の対応について参照したい時に、メールを探すための時間がかかる。
CuMASを利用すると、上記のような状況発生を防ぐことができ、円滑なサポート対応が可能になります。
経緯
株式会社デージーネットが開発しています。
2016年3月、同社内で利用していた、問い合わせメール情報管理システムをオープンソースとして公開しました。
連携ソフトウェア
CuMASは、以下のソフトウェアと連携して動作します。
・OS(CentOS7)
・メールサーバ (Postfix)
・データベースサーバ (PostgreSQL)
・Webサーバ(Apache)
・PHP(バージョン5.4以降)
・Webページ/通知メールのテンプレート展開エンジン「Smarty」
主な特徴
問い合わせ情報/対応内容 登録機能
問い合わせメールが来た時点で、宛先/件名を判別して自動的にジョブとしてデータベースへ登録します。問い合わせ担当者の対応内容も追記します。
担当者振り分け機能
問い合わせ対応担当者とメールアドレスの対応を登録しておくことで、問い合わせメールを自動的に対応担当者に振り分けます。
ステータス管理機能
Webインターフェースにより、進捗ステータスを管理できます。
ワーニング機能
一定期間進捗がないジョブがある場合、対応担当者にメールで通知する機能があります。対応漏れを防げます。
検索機能
過去の問い合わせ内容に対しても、迅速にアクセスできます。
電話問い合わせにも対応可能
Webインターフェースから直接登録できるため、電話問い合わせのデータ化も可能です。
ドキュメント
インストール手順などの詳細なドキュメントも整備されています。
同様製品(概要情報)
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「vtiger CRM」「OTRS」「osTicket」など。
ライセンス情報
CuMASのライセンスは「GNU General Public License v2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。
ダウンロード
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。