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OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】Firefox
※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「Firefox」とは
「Firefox」基本情報
■概要
Firefox(ファイアフォックス)とは、オープンソースのWebブラウザです。「ページ高速表示」「Web標準準拠」「カスタマイズ性」「プライバシー保護」などを特徴としています。
■基本説明
Firefoxは、非営利団体Mozilla Foundationが開発を行っているWebブラウザです。
圧倒的シェアを誇るGoogleのブラウザ「Chrome」のライバル的存在として人気を集めています。
■経緯
2002年、Mozillaコミュニティによって、Firefoxの原型である「Phoenix」が開発されました。
2004年、Firefoxに名称を改め、初期版がリリースされました。
Mozillaコミュニティは、AOLに買収される前のNetscapeによって作られていることから、「FirefoxはNetscape Navigatorの精神的な後継者」とみなされています。
■オフィシャルサイト情報
オフィシャルサイト
ライセンス情報
Firefoxのライセンスは「Mozilla Public License 2.0」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→The Mozilla Foundation →Licensing & Trademarks
ダウンロード
Firefoxは、デスクトップ版として、Windows/MacOS/Linux環境が正式サポートされています。
また、モバイル版(Android/iOS)も提供されています。
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Chromium」「Qt WebBrowser」「Brave」など。
「Firefox」の主な特徴
以下の特徴/機能はデスクトップ版Firefoxについて紹介しています。
一部の機能は、モバイル版Firefoxにも対応しています。
■Web標準準拠
Firefoxは、多くのWeb標準をサポートしており、Web標準適合性スコアでも非常に高いスコアをマークしています。
「独自機能を組み込むもののサポートされなくなる」などの心配が少なく、安心して利用できます。
準拠している主なWeb標準
・HTML
・XML
・XHTML
・SVG
・CSS
・JavaScript
・DOM
・MathML
・DTD
・XSLT
・XPath
・WASM
・WebVR など
■高速表示
Firefoxは、技術的問題から、ページ表示速度についてChromeに及ばない時代が長く続いていましたが、2017年にリリースされたバージョン(Firefox Quantum)で大幅な高速化を成し遂げ、Chromeに匹敵する(いくつかのテストでは上回る)表示速度を達成しました。
旧レンダリングエンジン「Gecko」
以前のバージョンでは、レンダリングエンジンとして「Gecko」が採用されていました。
Web標準技術の採用を主眼として、過去の多くのサイトページとの互換性のために非標準技術もサポートするエンジンでした。
しかし、ページ速度表示高速化については難しい面がありました。
並行処理型レンダリングエンジン「Servo」
Firefox Quantumで、レンダリングエンジン「Gecko」から、超高速パフォーマンスのために開発された強力な並行処理型レンダリングエンジン「Servo」に刷新されました。
ページの読み込み速度が大幅に高速化され、Firefox旧バージョンに対して2倍の高速化を実現しています。
→Mozilla →Firefox Quantum is super fast, while still conserving memory
きめの細かい並列処理
並行処理型レンダリングエンジン「Servo」により「きめの細かい並列処理」が可能となり、大きなタスクをより小さなタスクに分割することで、同じページの読み込みを別々のCPUコアで処理できるようになりました。
この並列処理により、Webページ上で表示される画像データを、画像ごとに別々のCPUコアに処理させるといったことが可能になりました。
これによりレイテンシを下げるだけではなく、純粋なページロード速度も向上し、CPUコア数が増えるほどページ読み込み速度が向上するという特徴もあります。
広告/スクリプトのブロック
HTMLレンダリングエンジンの高速化に加え、一部の広告やスクリプトをブロックすることで、ページ読み込み速度は最大で44%も高速になりました。
■省メモリ
以前のバージョンのFirefoxはメモリ使用量が多いという問題がありましたが、「Firefox Quantum」から省メモリを実現し、「Chromeより30%程度軽量」を実現しています。
■カスタマイズ用アドオン
Firefoxの大きな特徴として、カスタマイズの自在性があります。「拡張機能」「テーマ」「言語パック」など、非常に多くのアドオンが提供されており、これらのアドオンを利用して最適なカスタマイズを行えます。
拡張機能
豊富な拡張機能でFirefoxを自由にカスタマイズできます。
・タブブラウズ機能強化
・マウスジェスチャー
・FTPクライアント
・フィードリーダー
・LastPass
・uBlock Origin
・Evernote など
テーマ
テーマギャラリーから好みのテーマをインストールすることにより、ブラウザの外観を変更できます。
また、独自テーマの作成も可能です。
言語パック
言語パックをインストールすることで、ユーザーインターフェースの言語を変更できます。
複数の言語パックを導入して、必要に応じて切り替えて使用することも可能です。
ツールバーカスタマイズ
よく使う機能をドラッグ&ドロップでツールバーに配置し並べ替えできます。
コンパクトなテーマを選択して、タブブラウズ用スペースを広くすることも可能です。
また、「タイトルバー表示」「メニューバー表示」「ブックマークバー表示」「UI密度の変更」などの設定も行えます。
検索プラグイン
検索エンジンの選択が可能で、「Google」「Yahoo!」「Amazon」などから選択でき、「OpenSearch形式のXMLフォーマットに対応した検索プラグイン」なども利用できます。
■セキュリティ
Firefoxは多くのセキュリティ機能を備えています。
・JavaScript制御機能
・SSL/TLS
・EV証明書
・TLSサポート機能
・証明書管理機能(ルート証明書表示) など
サンドボックスによるセキュリティモデル
Firefoxは「サンドボックスによるセキュリティモデル」を採用しており、Webサイトから読み込まれたデータやスクリプトについて同一生成元ポリシーに基づく制限を設けています。
ルート証明書警告
SSL/TLS通信において、信頼するルート証明書を用いて真正性を確認できた場合には、アドレスバーの背景色を変更することで、ユーザーが把握しやすくなっています。
フィッシング詐欺サイト警告機能
フィッシングの疑いのあるサイトにアクセスすると警告画面が表示され、偽装サイト/マルウェアサイトからの防護機能として動作します。
対象サイトのリストデータはGoogleが提供しているものを使用しており、このリストデータは定期的に更新されます。
■長期サポート版Firefox
Mozillaでは、Firefoxを一括導入する法人向けに、セキュリティ修正のみを長期継続する延長サポート版(ESR:Extended Support Release)Firefoxを提供しています。
こちらは、無料で利用できます。
ESR版Firefoxは、約1年に1回の間隔でメジャーバージョンアップが提供されます。
その間はマイナーアップデートとして、原則として6〜8週間ごとに、セキュリティ関連修正のみが提供されます。緊急セキュリティリリースについても提供されます。
→Mozilla →法人向け情報 Firefoxの延長サポート版 (ESR)
「Firefox」の主な機能
「Firefox」の主な機能
■プライベートブラウジング機能
Firefoxのプライベートブラウジングモードを利用すると、「Cookie」「ページ履歴」「入力履歴」などに痕跡を残さない閲覧が可能で、トラッキング防止機能も備えています。
■高速タブブラウズ機能
ブラウザウィンドウ上で複数タブを開けることで、複数ページの閲覧や操作性を向上しています。
「Quantum Flow」技術により、15秒で1600以上のタブ起動を可能にしています。
■スクリーンショット機能
標準機能としてスクリーンショット機能が搭載されています。
「ページ全体」「表示範囲」「選択範囲」のスクリーンショットを保存できます。
■タブ共有機能「Send Tabs」
「Send Tabs」機能により、「ブックマーク」「タブ」「パスワード」などについて端末間での同期が可能です。
デスクトップ/モバイル/タブレット間で即座に共有できます。
■ブラウジングライブラリ機能
ブラウジングライブラリ機能とは、「保存したページ」「同期タブ」「ブックマーク」「閲覧履歴」「スクリーンショット」「ダウンロード」「最近のハイライト」など、さまざまなコンテンツを1か所で見つけ出せる機能です。
■リーダービュー機能
リーダービュー機能とは、表示中のWebページから動画/広告/背景画像などを非表示にして、記事本文だけを表示できる機能です。
■セッションマネージャ機能
セッションマネージャ機能とは、Firefox終了時の状態を保存しておき、次回起動時にその状態を復元する機能です。
「開いているウィンドウ」「タブ」「タブごとの履歴」などがそのまま復元されます。
■自動アップデート機能
「セキュリティアップデート」や「新バージョン」を簡単に適用できます。
定期的にバージョン確認を実行し、新バージョンが利用可能な場合、自動的に差分ファイルをダウンロードし、インストール準備完了について通知されます。
「拡張機能」「テーマ」「言語パック」などカテゴリごとに表示され、その中からユーザーが選択したもののみを手動で更新することもできます。
更新作業まで自動的に行わせるように設定することも可能です。
参考元サイト
- Firefox
- Wikipedia →Mozilla Firefox
- deco8 blog →【高速ブラウザ】Firefox Quantum の主な特徴・新機能
- GIGAZINE →爆速進化したブラウザ「Firefox Quantum」は何がどう変化したのか?
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
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