「VyOS」基本情報
■概要
VyOS(ヴィワイオーエス/ヴィーオス)とは、オープンソースのネットワークオペレーティングシステムです。主にソフトウェアルータとして利用されています。
■基本説明
VyOSは、「ルーティング機能」「ファイアウォール機能」「VPN機能」などを提供するプラットフォームで、多くの仮想マシンハイパーバイザで動作します。
VyOSは、Debian GNU/Linuxを基盤として開発されています。
→OSSxCloudNews →オープンソースのOS/Debian GNU/Linuxとは
VyOSは「小規模オフィス」「データセンター」「ISPエッジ」など、さまざまなネットワーク環境で活用できるように設計されており、多くのネットワーク管理機能を提供します。
■動作環境
VyOSは、「物理ハードウェア」「自社サーバ上の仮想マシン」「クラウドプラットフォーム」にインストールできます。
ブート可能な「ライブCD ISOイメージ」形式で提供されています。
また、Amazon EC2で利用できる「VyOSのAMIイメージ」も提供されています。
■経緯
・2013年、初版リリース
Vyattaベース
VyOSは、ソフトウェアルータ「Vyatta(Core 6.6 R1)」のフォークプロダクトです。
→OSSxCloudNews →オープンソースのネットワーク系ツール/Vyattaとは
主な特徴
■仮想化サポート
VyOSは、ハイパーバイザに対応しており、「準仮想ネットワーク」と「SCSIデバイス用ドライバ」を含んでいます。
サポートしているハイパーバイザ
・KVM
・Xen(HVMモード)
・VMware
・Microsoft Hyper-V
・VirtualBox など
■スモールフットプリント
VyOSのディスクとメモリのフットプリントは比較的小さいため、小さなx86ボード上で実行できます。
主な機能
VyOSは、ネットワーク管理として必要とされる多くの機能をサポートしています。
機能強化や機能追加についても進められています。
■VLAN
・802.1q
・QinQ
■静的/動的ルーティング
・IPv4とIPv6のBGP
・OSPFv2
・RIP
・RIPng
・ポリシーベースルーティング など
■ファイアウォール
・IPv4ファイアウォールのインターフェース
・ゾーンベースのファイアウォール
・IPv4/IPv6トラフィックのファイアウォールルールセット(アドレス/ネットワーク/ポートグループに割り当て)
■トンネルインターフェース
・PPPoE
・GRE
・IPIP
・SIT
・静的L2TPv3
・VXLAN
■VPN
・IPv4/IPv6のサイトツーサイトIPsec
・L2TP/IPsecサーバ
・PPTPサーバ
・OpenVPN(サイト間およびリモートアクセス用)
■NAT
・ソースNAT
・ポート転送
・1対1の変換
・1対多の変換
・多対多の変換
■DHCP
・DHCP/DHCPv6サーバとリレー
■冗長性
・VRRP
・接続テーブル同期
■フローアカウンティング
・NetFlow
・sFlow
■プロキシ
・Webプロキシ
・URLフィルタリング
■シェイピング
・QoSポリシー(ドロップテール、フェアキューなど)
・トラフィックリダイレクション
補足情報
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「OpenSwitch」など。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→VyOS (VyOS:an open source linux-based os for routers and firewalls)
ライセンス情報
VyOSのライセンスは「GNU General Public License v2.0」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →vyos/LICENSE
ダウンロード
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。