基本情報
概要
Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)とは、AWSの中核となるオブジェクトストレージサービスです。「シンプル」「可用性」「スケーラブル」などの特徴があります。
基本情報
プラットフォーム | AWS(Amazon Web Services) |
クラウドサービス名 | Amazon Simple Storage Service |
読み方 | アマゾン シンプル ストレージ サービス |
略称 | Amazon S3 |
基本説明
Amazon S3は、従量課金制のストレージサービスで、「拡張性」「応答性能」「堅牢性」に優れています。
経緯
2006年3月からサービスが提供されています。
主な特徴
ユースケース
Amazon S3は、さまざまなユースケースに対応します。
・バックアップ/アーカイブ用ストレージリポジトリ(災害対策、ログデータ保存など)
・コンテンツ保管とディストリビューション(静的Webサイトホスティング、画像ホスティングなど)
・クラウドネイティブアプリケーション用プライマリデータストレージ
・ビッグデータ分析
従量課金制
実際に使用したストレージ分だけのコストを支払う従量課金制です。初期費用などは不要です。
低コスト
低コストで大量データを保存できます。ライフサイクルポリシーを使用して古いデータを退避させれば、さらにコスト削減できます。
ストレージクラス
Amazon S3には複数の「ストレージクラス」が存在し、ユースケースごとに使い分けできます。
堅牢性/料金などが異なり、「汎用使用」「低頻度アクセス用」「長期アーカイブ用」などのクラスを選択できます。
ライフサイクルポリシーの設定により、最も適切なストレージクラスへの自動移行も可能です。
アクセスコントロール
デフォルトでは、すべてプライベートアクセス設定となります。
「バケットポリシー」「アクセスコントロールリスト(ACL)」「ユーザポリシー」などで詳細なアクセス権限設定が可能です。
サービス連携
Amazon S3は単独使用も可能ですが、さまざまなAWSサービスとの緊密な連携が可能です。
各種データ連携機能が用意されています。
シンプルインタフェース
Amazon S3は、Webサービスインタフェース(REST/SOAPなど)を介してストレージを提供します。
Webベースマネジメントコンソール/モバイルアプリなどで、シンプルに管理できます。
可用性(イレブンナイン 99.999999999%)
Amazon S3は、イレブンナイン(99.999999999%)の稼働率を保証しています。
結果整合性(Eventual Consistency Read)モデルを採用し、保存されたオブジェクトファイルを3箇所以上の場所に複製することで高い堅牢性/可用性を実現しています。
スケーラブル
1つのオブジェクトサイズ制限は、5TBまでです。
格納できるオブジェクト数には制限はありません。事前予約なども必要なく、必要な分をいつでも格納できます。
安全性
「サーバサイド暗号化」と「クライアントサイド暗号化」を利用できます。
「SSLデータ転送」「署名付きURL」「アップロード後のデータ自動暗号化」などをサポートします。
バージョン管理
「バージョニング機能」を有効化すると、オブジェクト更新時に前世代オブジェクトが自動的にバックアップ保管されます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
Azure「Azure Storage」、Google Cloud Platform「Google Cloud Storage」
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
→すべての AWS のお客様事例
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