「openSUSE」基本情報
■概要
openSUSE(オープンスーゼ)とは、汎用Linuxディストリビューションです。最新技術を迅速に取り込む「ローリングリリース版」と、安定した「通常リリース版」が提供されています。
基本説明
openSUSEは汎用Linuxディストリビューションであり、「GUIを利用したデスクトップ用途」や「CUIを中心として用いるサーバ運用」などさまざまな方法で利用できます。
「安定性」と「使い勝手の良さ」を特徴としており、初心者から熟練ユーザーまでをターゲットにしています。
動作環境
openSUSEは、ほとんどのPCハードウエアコンポーネントに対応しています。
経緯
元々はSUSEが「SUSE Linux」として開発していました。
2003年、ノベルがSUSEを買収し、開発体制をopenSUSEプロジェクトによるコミュニティベースに移行し、「openSUSE」に変更されました。
ノベルがスポンサーを務め、コミュニティが開発を行っています
エンタープライズ版
「openSUSE」をベースとする、エンタープライズ向け「SUSE Linux Enterprise(SLE)」が存在しています。
■主な特徴
さまざまなデスクトップ環境をサポート
openSUSEでは、さまざまなデスクトップ環境を利用できます。
・KDE
・GNOME
・XFCE
・LXDE
・MATE
・Enlightenment
・Cinnamon など
また、各種ウィンドウマネージャも利用できます。
・IceWM
・Window Maker
・Blackbox
・Twm など
収録アプリケーション
openSUSEでは、1000以上のオープンソースアプリケーションを利用できます。
・ブラウザ「Firefox」
・オフィス環境「LibreOffice」
・ビットマップグラフィックスエディタ「GIMP」
・ベクターグラフィックスエディタ「Inkscape」
・各種IMクライアント
・各種PIMソフトウェア
・Windowsネットワーク接続「Samba」 など
日本語対応
openSUSEは標準で日本語に対応しています。
■エディション
通常リリース版「Leap」
「Leap」は、openSUSEの通常リリース版で、新規ユーザーから経験豊富なユーザーまで、安定したオペレーティングシステムを提供します。
ローリングリリース版「Tumbleweed」
「Tumbleweed」は、上級者向けで、アップデート頻度が高く、最新技術を迅速に導入します。
■openSUSE ツール
openSUSEには、コミュニティが開発した各種ツールが提供されています。
ビルドツール「Open Build Service (OBS)」
「Open Build Service (OBS)」は、openSUSE用パッケージ以外にも、各種Linuxディストリビューションに対応するパッケージを構築できます。
自動テストツール「openQA」
openQAは、オペレーティングシステム用の自動テストツールです。
設定ツール「YaST」
「YaST」はLinuxシステムの設定/インストールツールです。
Linuxシステムに関するほとんどの作業をYaST内で実施できます。
仮想化システム「Kiwi」
Kiwiは、「KVM(Qemu)」「Xen」「VMware」「Docker」などの仮想化システムに対するオペレーティングシステムイメージソリューションを提供します。
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→openSUSE(The makers' choice for sysadmins, developers and desktop users.)
ライセンス情報
openSUSEのライセンスは「GNU General Public Licenseほか」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→openSUSE →openSUSE:ライセンス
ダウンロード
参考元サイト
- openSUSE
- openSUSE →Portal:Documentation
- Wikipedia →openSUSE
- 窓の杜 →「openSUSE Leap」がWindows 10の“ストア"に登場 ~「SUSE Linux Enterprise Server」も
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。