DRBD(ディーアールビーディー)とは、Linuxプラットフォームの分散ストレージシステムです。ネットワークを介してハードディスクをミラーリングします。単一障害点がない冗長化ストレージを低コストで構成できます。
DRBD(Distributed Replicated Block Device)は、サーバ間のHDDパーティションをリアルタイムでミラーリング(複製)するソフトウェアです。
DRBDは「サーバストレージを冗長化してサービスを継続させること」が目的の1つになっています。
共有ストレージを使用する冗長化システムの場合、共有ストレージが単一障害点になってしまいます。DRBDの場合は、ローカルストレージへのアクセスを基本としているため、単一障害点がない冗長システムを構成できます。
2010年、DRBDは、正式にLinuxカーネルに統合されました。
・高可用性(HA)クラスタシステム---ファイルサーバ冗長化、データベース冗長化
・大容量データバックアップ
・リモートレプリケーション
・災害対策(ディザスタリカバリ) など
DRBDのライセンスは「GNU General Public License, version 2」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→LINBIT →Community [→Licensing]
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Ceph」など。
DRBDの基本サーバ構成は、サーバ2台による冗長構成です。
DRBDのソフトウェア構成は、「カーネルモジュール」「管理アプリケーション」「シェルスクリプト」で構成されています。
DRBDの仕組みとしては、ネットワーク越しのHDD間が「RAID1」冗長構成されるイメージです。
ファイルデータは共有されるのではなく、複製されるため、単一障害点がない構成が可能です。
DRBDは、ファイル単位のレプリケーションではなく、ブロックデバイスレイヤ(ハードディスクパーティション)単位での複製を行います。
DRBDは、サーバ死活状態を監視するため、「Heartbeat」などのクラスタマネージャを利用します。
1.通常稼働時は、プライマリサーバに加えられた変更を、リアルタイムでセカンダリサーバに複製しています。
2.クラスタマネージャがプライマリの障害を検知すると、セカンダリがプライマリに昇格します。
3.プライマリに対する障害発生直前までの変更状態は、セカンダリに複製されているため、そのままサービスを継続できます。
負荷分散構成もサポートされています。
参考元サイト
2017年09月28日(木)18:00~20:30 ソフトバンク株式会社 セミナールーム にて『OSS+SBクラウドを活用し、重要業務システムをバックアップ ~「止められないシステム」「消えてはいけないデータ」をアクシデントから守る方法』と題したセミナーが開催されました。 当日は、皆さまお忙しい中ご来場くださいましてありがとうございました。お陰様で盛況の内に終了することができました。 ...