基本情報
概要
NetBeans(ネットビーンズ)とは、オープンソースの統合開発環境(IDE)です。Oracleを中心としたコミュニティにより開発されているため、Java最新版にいち早く対応できる利点があります。
基本説明
ほぼ100%Javaで実装されている統合開発環境です。デスクトップ/モバイル/Webアプリケーションを開発できます。
NetBeansとよく比較される同様なJava統合開発環境として「Eclipse」があります。Eclipseはすでに広く使われており、シェア/多機能性/プラグインボリュームなどにおいてEclipseに一日の長があります。
経緯
1997年、最初のプレリリースが行われました。
1999年、「NetBeans」の名で初めてリリースされました。
オープンソースとして、NetBeans.orgが開発を引き継いでいます。
主な特徴
対応言語
Java/JavaScript/PHP/C言語/C++/Ruby/Python/Groovyなどのプログラミング言語に対応しています。
対応OS
Javaで実装されているため、Java VMが稼働するOS上で動作します。
モジュール/プラグイン
標準で多くの機能が搭載されており、プラグインマネージャにより機能追加できます。
軽快性
旧バージョンでは動作性能に問題があるとされていましたが、バージョン4.0以降、JavaVMの大幅な高速化により、ネイティブ環境との速度差はほぼないとされています。
最新Javaへの対応が早い
Javaを開発しているOracleが開発に参加しているため、Java最新版にいち早く対応できる利点があります。
プロジェクト管理機能
NetBeansでは、アプリケーションごとに個別のプロジェクトを作成して開発します。ウィザード形式で簡単に雛形を作成でき、ライブラリ依存関係解決もプロジェクト管理機能により簡単に対応できます。
ビルドツール(Apache Ant/Apache Maven)が統合されているため、コンパイル→ビルド→実行までのプロセスをワンクリックで行えます。
多言語対応
デフォルトで多言語対応しています。
高機能エディタ(コード支援機能)
キーワードハイライト/入力候補表示/自動補完/ブロック単位折り畳み/雛形生成/ヒント表示/キーボードショートカット/ジャンプ機能などのコーディングサポート機能を利用できます。
ビジュアルエディタ
高機能なビジュアルGUIエディタ「Matisse」を備えています。GUI部品を視覚的に配置してデザインでき、リアルタイムにコードに反映されます。
リファクタリング機能
クラス名/メソッド名/変数名などの一括変更が可能です。
バージョン管理システム
バージョン管理システム「CVS」「Subversion」「Mercury」をサポートしています。また「Git」などの他のバージョン管理システムにもプラグインにより対応できます。
デバッグ機能
デバッグ機能が統合されており、実行テスト時のブレークポイント設定/変数視覚化などが可能です。
ユニットテスト
単体テストツール「JUnit」「PHPUnit」などがサポートされています。デバッグのみではなく、コード品質向上にも役立ちます。
パッケージインストール
アプリケーショサーバなども一緒にパッケージされたインストーラーが用意されており、一括でインストールできます。
同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Eclipse」など。
ライセンス情報
NetBeansのライセンスは「Common Development and Distribution License」「GNU General Public License v2」のデュアルライセンスです。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。
ダウンロード
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