core Flight System(cFS)(コアフライトシステム)とは、NASAが開発したフライトソフトウェア開発用フレームワークです。
core Flight Systemはマルチプラットフォームの高度なフライトソフトウェアを開発するためのソフトウェアスイートです。
NASAの現場で培われた高度な機能を利用して、再利用可能性が高い高品質なフライトソフトウェアを開発できます。
core Flight Systemは、NASAのゴダード宇宙飛行センターで長年にわたって成功したミッションの豊富な遺産に基づいて開発されました。
そのコンポーネントは段階的に開発され、core Flight Systemソフトウェアスイート全体は、2015年1月にオープンソースとしてリリースされました。
core Flight Systemは飛行制御などの用途に利用できます。
・宇宙飛行任務用ソフトウェア
・無人航空機(ドローン)制御ソフトウェア
・組み込みシミュレータ など
core Flight Systemのライセンスは「NASA OPEN SOURCE AGREEMENT」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→NASA →Open Source Software Agreement
→NASA →core Flight System [→cFS Download Links]
core Flight Systemのプラットフォーム抽象化層を含むコアフライトエグゼクティブ(cFE)は、2009年に打ち上げられた月偵察オービターで最初に使用されました。
core Flight Systemの初期スイートは、グローバル降水量測定宇宙船で最初に使用されています。
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Dronecode」など。
core Flight Systemフレームワークは、ハードウェアおよびオペレーティングシステムに依存しないアプリケーションランタイム環境を提供する2層の階層化アーキテクチャを定義しています。
プラットフォーム抽象化層には「オペレーティングシステム抽象化層」と「プラットフォームサポートパッケージ」が含まれています。
これらはcFEを異なるプロセッサ/OSの組み合わせに移植することを可能にするAPIを定義します。
この抽象化層により、同じアプリケーションコードを異なるプラットフォームで実行するように再構築できます。
cFEは、APIとアプリケーションランタイム環境を介してアプリケーションにサービスを提供します。
cFSアーキテクチャは、基盤となるインフラストラクチャを提供し、プロジェクト/ミッション固有のアプリケーションを開発するためのランタイム環境をホストすることで、フライトソフトウェア開発プロセスを簡素化します。
core Flight Systemは、コンパイル時と実行時の設定パラメータを使用することで、さまざまな広範囲のミッション要件を満たすように調整できます。
NASAが提供するオープンソースのcFSフレームワークは、数百万ドルから数十億ドル規模の宇宙関連ミッションで使用されているものと同じフライトソフトウェアのコードベースであるため、非常に信頼性が高く安定したコードベースです。
NASAのすべてのフレームワークとアプリケーションコードには「要件」「設計文書」「単体テスト」「機能テスト」などが付属しています。
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
OSS×Cloud ACCESS RANKING