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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Atom

【OSS情報アーカイブ】Atom

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Atom」とは

「Atom」基本情報

■概要

Atom(アトム)とは、オープンソースのプログラマー向けコードエディタです。GitHubが主体になって開発しており、強力な機能拡張性が特徴です。

■基本説明

Atomは、GitHub創業者であるChris Wanstrath氏が「Web技術を用いて、Emacsのように自由にカスタマイズできる新世代のエディタを開発する」という思いから始まったエディタです。

「A hackable text editor for the 21st Century」を標榜し、豊富なプラグイン機能により、Web開発者がコーディング作業を効率化するためのさまざまな機能を網羅できます。拡張機能が開発され続けており、人気の拡張機能が標準機能として加わるなど、発展し続けています。

登場したのは2015年と比較的新しいエディタながら、月間アクティブユーザ数が100万人を突破するなど、大注目のコードエディタになっています。

初心者はシンプルなエディタとして利用でき、上級者は各種カスタマイズを行うことで自分が望む理想のエディタに仕上げることができます。

■経緯

・2014年:オープンソース公開
・2015年:正式版(v.1.0)リリース

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→Atom

ライセンス情報

Atomのライセンスは「MIT License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →atom/atom →LICENSE.md

動作環境

Atomは「Windows」「Mac OS X」「Linux」で利用できます。

ダウンロード

→Atom

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Visual Studio Code」など。

「Atom」の主な特徴

■Web関連開発者向け

Atomは、Web関連技術者が多く集まるGithub上で開発されているため、Web開発者にとって使いやすいエディタになっています。

拡張機能も数多く公開されており、Web開発者が作業を効率化するためのさまざまな機能が網羅されています。

■インターフェース

Atomは「タブ型エディタ」として、特に違和感なく使い始めることが可能です。

一般的なテキストエディタとしても利用でき、ビギナーから上級者まで、それぞれに適した使い方ができます。

「Sublime Text」風

Atomのインターフェースは、人気テキストエディタ「Sublime Text」を意識した作りになっており、操作性も似ているものになっています。

ビジュアルや機能などついても、テーマ/パッケージをインストールすることで、ほぼ同一なレベルにまで近づけることができます。

画面分割(ペイン分割)機能

1つのファイルを画面分割して表示できます。縦にも横にも分割可能です。

複数ファイルを同時表示することで、ファイル間でコード比較/編集できます。

タグ折りたたみ機能

HTMLなどのタグとタグの間を折りたたみ、見やすく表示できます。

キーバインド(ショートカットキー)機能

自由にキーバインド(ショートカットキー)を設定できます。

慣れるまで多少時間はかかりますが、ショートカットを使いこなせるようになると、操作効率性を大幅に向上できます。

テーマ変更機能

さまざまなテーマをインストールすることにより、ビジュアルインターフェースを好みのものに変更できます。

→Atom →Theme(Pick your favorite flavor of Atom.)

ファイルブラウズ

ディレクトリツリー表示ペインを配置でき、ここからファイルを開いたり、ファイル新規作成を行えます。

■Markdown形式に対応

概要

ATOMにはMarkdown記法で文章を作成する場合に便利な機能が用意されています。

Markdown記法とは

テキストエディタでは、Microsoft Wordなどとは異なり文字の大きさを変えられないため、見出し行を区別しにくいという問題があります。

そこで、見出しであることを示すために、「#」「##」「###」などの記号を用いて、「行の先頭に簡単な記号を追加することで見出しを区別する」というルールの1つがMarkdown記法です。

プレビュー機能

プレビュー画面を確認しながらMarkdownドキュメントを作成できます。

目次自動生成機能

「markdown-toc」パッケージをインストールすると、Markdownドキュメントから目次を自動生成できます。

https://atom.io/packages/markdown-toc

HTMLファイル生成機能

Markdownドキュメントに対して、メニューから「HTMLを保存」を実行するとHTMLファイルが生成されます。

PDFファイル生成

「markdown-pdf」パッケージをインストールすると、MarkdownドキュメントからPDFを作成できます。

https://atom.io/packages/markdown-pdf

■クロスプラットフォームフレームワーク「Electron」ベース

Atomは、クロスプラットフォームアプリケーション構築用フレームワーク「Electron」を使用して実装されています。

ポイント

・Web開発との相性が良い
・HTML5でUIを構築できる
・Web技術「JavaScript」「CSS」などでインターフェースをカスタマイズできる

「Electron」解説

→OSSxCloudNews →オープンソースのフレームワーク/Electronとは

■オフィシャルドキュメント「Atom Flight Manual」

Atom用オフィシャルドキュメントが用意されており、Atomについて詳しく解説されています。

→Atom →Atom Flight Manual

「Atom」のパッケージ(プラグイン)

「Atom」のパッケージ(プラグイン)

■概要

Atomの最大の特徴として「オープンソースで数多くの機能拡張用パッケージが公開されている」という点があります。世界中の優秀なエンジニアが日々Atomを進化させています。

非常に高い拡張性があり「他のテキストエディタにできて、Atomにできないことはほぼ存在しない」とされています。各種パッケージをインストールすることにより「自分好みのエディタ」を作り上げることができます。

■Atom公式サイト「atom.io」

パッケージは、Atom公式サイト「atom.io」で管理されています。

「atom.io」は、GitHubアカウントと連携するWebアプリケーションになっており、パッケージ(テーマ)について検索/公開できるエコシステムが提供されています。

インストールしたいパッケージにスターを付けておけばローカルのAtomに同期されます。

→Atom →Packages

■日本語化

Atomの初期設定では英語環境ですが、パッケージ「Japanese-menu」をインストールすることで、Atomの「メニューバー」「コンテキストメニュー」「設定画面」などを日本語化できます。

https://atom.io/packages/japanese-menu

■パッケージ開発

豊富なAPIを利用して独自パッケージを開発できます。

「Atom」の主な機能

「Atom」の主な機能

Atomでは、次のような強力な機能を利用できます。

■コラボレーション開発機能「Teletype for Atom」

概要

「Teletype for Atom」は、チーム開発機能を提供します。

開発者はチームメンバーとワークスペースを共有し、リアルタイムでコードに対する共同作業を行えます。

ピアツーピア接続

コードを共有化するための中央サーバは存在せず、共同作業者はピアツーピアでコードを直接共有します。

暗号化

TeletypeではWebRTCを使用して共同作業者間のすべての通信を暗号化します。

オフィシャルページ

→Atom →Teletype for Atom

■IDE機能「Atom IDE」

概要

「Atom IDE」は、Atomに統合開発機能を追加します。

主な機能

・スマートなコンテキスト認識オートコンプリート
・コードナビゲーション機能—アウトラインビュー
・定義への移動
・参照サポート—検索、情報表示、診断(エラー/警告) など

対応言語

「主要言語」から「あまり知られていない言語」まで、数多くの言語に対応します。

https://atom.io/packages/search?q=IDE

オフィシャルページ

→Atom →Atom IDE

■GitHub連携機能「GitHub for Atom」

概要

「GitHub for Atom」により、AtomはGitHubと連携できます。

デフォルトバンドル

「GitHub for Atom」は、Atomの最新コアパッケージにバンドルされているため、別途インストールする必要はありません。

主な機能

次のようなGitHub操作をAtomエディタ内で実行できます。
・新しいブランチを作成
・ステージ
・コミット
・プッシュ&プル
・マージの競合の解決
・プルリクエストの表示
・リポジトリ初期
・リポジトリクローン
・変更の破棄
・前回のコミットを修正 など

オフィシャルページ

→Atom →Introducing GitHub for Atom

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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