概要
Compute Engineとは、「Google Cloud Platform」の仮想マシン提供サービスです。「Googleアカウント一元管理」「ライブマイグレーション」「高速性」「大規模クラスタ対応」などの特徴があります。
基本情報
プラットフォーム | Google Cloud Platform |
クラウドサービス名 | Compute Engine |
読み方 | コンピュート エンジン |
略称 | GCE |
基本説明
Compute Engineは、Googleインフラストラクチャ上で仮想マシンを作成できるサービスです。スケーラブル/ハイパフォーマンスな大規模なコンピューティングクラスタを簡単に構築できます。
主な特徴
高速起動
Compute Engineの仮想マシンは高速起動し、30秒程度でログインできる状態になります。
Googleアカウントベースの統合プラットフォーム
Compute Engineで、Google提供のインスタンスイメージを使うと、Googleアカウントに対応するUNIXユーザを自動的に作成します。
「Google Cloud Platform」は、他のクラウドのようなマスターアカウント制ではなく、Googleアカウントが作成した「プロジェクト」に他のGoogleアカウントが参加する形態です。「Compute Engine」を含む「Google Cloud Platform」全体がひとつのプラットフォームとして認証が統合化されています。
シンプルな高速ネットワーキング
大規模な高速帯域幅コンピューティングクラスタを構築できます。
リージョンをまたぐプライベートネットワーク構築が可能です。
スケーラブル
グローバルレベルの負荷分散クラウドコンピューティングまで拡張可能です。
マシンタイプ
「事前定義マシンタイプ」と「カスタムマシンタイプ」で、柔軟な仮想マシン構築が可能です。
永続ディスク
仮想マシンにネットワークストレージ(HDD/SSD)を永続ディスクとして接続できます。
SSDの場合、さらに高速処理が可能です。
永続ディスクに書き込まれるデータはすべて暗号化され、暗号化された状態で転送/保存されます。
透過的メンテナンス(ライブマイグレーション)
ホストマシン(物理サーバ)がメンテナンスに入ると、稼働中の仮想マシンは、別のホストマシンに「ライブマイグレーション(無停止での自動移動)」されます。ホストマシンのメンテナンス/障害のために、仮想マシンを再起動する必要はありません。
この「ライブマイグレーション」のため、Compute Engineでは仮想マシンインスタンスが稼働するホストマシンが予告なく変更になります。
対応OS
主要OSに対応しています。
Dockerコンテナ対応
「Google Container Engine」を使用すると、Compute Engineの仮想マシン上で、Dockerコンテナの実行/管理/オーケストレーションが可能です。
構成管理「Metadata server」
構成管理用に「Metadata server」という仕組みが用意されています。
REST APIでGCEインスタンスの各種メタ情報(ホスト名、IP、コンポーネント構成、イメージ名、起動スクリプトなど)を取得できます。
任意のkey-valueペアを保存して構成管理にも使用できます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
AWS「Amazon EC2」、Azure「Virtual Machines」など
参考元サイト
・Google Cloud Platform →COMPUTE ENGINE
・gihyo.jp →ソロソロ来るゾ! Google Cloud Platform! →第2回 Google Compute Engineを使ってみる
・Qiita →Google Compute Engineのココがイケてるイケてない
・Think IT → Google Cloud Platformを使ってみよう →Google Compute Engineで仮想マシンを作る
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。