概要
Cloud Servicesとは、PaaS(Azureのホスティングサービスの1つ)です。アプリケーション(API)をデプロイして動作させます。OSのメンテナンスから解放されるメリットがあります。
基本情報
プラットフォーム | Azure |
クラウドサービス名 | Cloud Services |
読み方 | クラウド サービス |
略称 | --- |
Azureのホスティングサービス
Azureのホスティングサービスは、複数の実行モデルがあります。OS制御を必要とするレベルに応じて選択します。
1.OS制御を必要としない場合「App Service」
2.OSの詳細な制御が可能「Cloud Services」
3.OSの完全な制御が可能「Virtual Machines」
基本説明
「Cloud Services」は、PaaS(Platform as a Service)です。スケーラブルで信頼性が高い動作環境です。
仮想マシンを作成するのではなく、自動作成された仮想マシン(ある程度のカスタマイズがなされたWindows Serverインスタンス)を利用する形態です。IaaS(Infrastructure as a Service)仮想マシンほどOS制御の自由度は高くありませんが、開発/構築サポートが充実しているため、より容易にアプリケーションを展開できます。
「プロビジョニング」「負荷分散」「正常性監視」などについて、Azureがすべて引き受けてくれます。
主な特徴
OS自動管理
Cloud ServicesはPaaSであるため、ユーザーがOSに関してメンテナンスをする必要はありません。OSへのパッチ適用などの処理は、自動的に行われます。保守作業やダウンタイムは発生しません。
ユーザーはアプリケーションに集中できます。
サーバ構成のコード化
環境作成のために、サーバ構成がコード化されます。数千のインスタンスを数分間でデプロイすることもできます。
運用/ステージング環境が前提になっていているため堅実な運用が可能で、保守性も向上します。
非永続的データディスク
「Cloud Services VM」への書き込みは永続的ではないため、アプリケーションはすべての状態を明示的に永続的ストレージに書き込む必要があります。
アプリケーション「正常性」+「可用性」維持機能
Cloud Servicesは、「ハードウェア障害」「ネットワーク障害」などが発生した場合、問題が発生しているインスタンスから、問題なく稼働しているインスタンスへトラフィックをリダイレクトして、継続的に利用できる状態を維持します。アプリケーションSLAは99.95%でサポートされます。
デプロイ前テスト用「ステージング環境」
Cloud Servicesは、新しいリリースをテストするための「ステージング環境」を提供します。
ステージング環境でのテストがOKとなれば、運用環境にスワップするだけでリリースできます。
自動スケール
急激にトラフィックが増えても、自動スケール機能によりパフォーマンスを最適化できます。拡大/縮小の限度とスケジュール目標を設定できます。
同様サービス
同様なサービスとして、次のようなものがあります。
AWS「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」、Google Cloud Platform「COMPUTE ENGINE」など
導入事例
オフィシャルサイトで導入事例が紹介されています。
→Azureケーススタディ(Cloud Services)
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。