「Eucalyptus」基本情報
■概要
Eucalyptus(ユーカリプタス)とは、AWS互換のプライベートクラウドを構築するためのオープンソースソフトウェアです。
■基本説明
Eucalyptusは、「Amazon Web Services(AWS)」互換のプライベートおよびハイブリッドクラウドコンピューティング環境を構築するためのオープンソースソフトウェアです。
Eucalyptusは「Elastic Utility Computing Architecture, Linking Your Programs To Useful Systems」の略語です。
テスト済みでパッケージ化されたオープンソースプロジェクトのコンポーネントを単一のパッケージとして統合しています。
主にJavaで実装されており、仮想インフラストラクチャ(Linux + KVM)上で動作します。
■経緯
・2008年 初版リリース
主な特徴
■AWS互換
Eucalyptusは、AWSと互換性のある「ツール」「イメージ」「スクリプト」を使用して、社内インフラストラクチャをサービス(IaaS)環境として管理できます。
AWSと通信できるクラウドエコシステム内のツールが提供されています。
→GitHub →eucalyptus/eucalyptus →AWS Tools
■プーリング/スケーリング
Eucalyptusは、コンピューティング/ストレージ/ネットワークリソースのプーリングを可能にします。
これらのリソースは、アプリケーションのワークロードの変化に応じて動的に拡大または縮小できます。
アーキテクチャ
■概要
ユーザーはEucalyptusコマンドを利用して、AWSまたはEucalyptusインスタンスのいずれかを管理できます。
■管理対象項目
・イメージ
・インスタンス
・IPアドレッシング
・セキュリティ
・ネットワーキング
・アクセス制御 など
■ハイブリッドクラウド構築
「Eucalyptusプライベートクラウド」と「Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)」間でインスタンスを移動して、ハイブリッドクラウドを作成することもできます。
コンポーネント
■概要
Eucalyptusは、次の6つのコンポーネントに分かれています。
これらのコンポーネントはソフトウェアサービスであり、クラウド/クラスタ/ノードの3つの層に配置されます。各コンポーネントは、ビジネス要件/セキュリティ/リソースの必要性に応じて、同一物理サーバまたは別の物理サーバにインストールできます。
■コンポーネント種類
①クラウドコントローラ
②ストレージ「Walrus」
③クラスタコントローラ
④ストレージコントローラ
⑤VMwareブローカー
⑥ノードコントローラ
補足情報
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「OpenStack」「CloudStack」など。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→GitHub →eucalyptus/eucalyptus →Home
ライセンス情報
Eucalyptusのライセンスは「BSDライセンス」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →eucalyptus/LICENSE
ダウンロード
→GitHub →eucalyptus/eucalyptus
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。