「Amanda」基本情報
■概要
Amanda(アマンダ)とは、統合バックアップツールです。独自デバイスドライバ/ファイルフォーマットを使用していないため汎用的に利用できます。
■基本説明
Amanda(Advanced Maryland Automatic Network Disk Archiver)は、単一のマスターバックアップサーバで、大容量テープ/ディスクドライブに複数ホストをバックアップできます。
さまざまなOSで動作する複数のサーバ/ワークステーションに対して、ネイティブユーティリティを利用して統合的にバックアップできます。
■動作環境
Amandaは主要なOSに対応しています。
・Linux
・UNIX
・BSD
・Mac OS X
・Microsoft Windows など
■経緯
・1991年、Amandaの開発開始
現在、Amandaの開発はZmanda社によってサポートされています。
主な特徴
■統合バックアップ
Amandaは、1台のバックアップサーバを使用して、ネットワークで結ばれた複数のクライアントデータをストレージシステム(テープ/ディスクなど)へバックアップできるため、統合バックアップ環境を容易に構築できます。
複数クライアントに対するバックアップの並列処理が可能です。
■バックアップデバイス
Amandaは多くのバックアップデバイスをサポートしています。
・磁気テープ(オートローダ、テープライブラリ)
・ハードディスク
・NAS
・光学装置 など
■独自規格不使用
Amandaは独自規格を使用していないため、バックアップツールに制限されずに、汎用的に利用できます。
デバイスドライバ
Amandaは独自のデバイスドライバを使用しません。
OSでサポートされているデバイスであれば問題なく動作します。
ファイルフォーマット
Amandaは、「dump」「GNU tar」などの標準ユーティリティを採用しています。
専用フォーマットを採用していないため、Amandaを利用できない状態でも、標準ユーティリティを使用してデータをリカバリできます。
主な機能
■バックアップレベル最適化機能
Amandaは、インテリジェントなスケジューラーにより、バックアップ所要時間が各バックアップ実行でほぼ同じになるような方法でバックアップレベルを最適化します。バックアップを含めたリソース利用を最適化できます。
バックアップが1本のテープに収まらない場合は、複数本のテープに分割して格納します。
■同時書き出し機能
Amandaには「テープとディスクに同時にバックアップを書き込む機能」があります。
「ディスクからの高速リストア用途」や「テープからのディザスタリカバリ用途」などに利用できます。
■暗号化機能
Amandaの暗号化機能を有効にすることで、テープまたはクラウドにある保存データのセキュリティを確保します。
公開鍵暗号を用いて「最大4096ビットキー」及び「256ビットAES暗号化」をサポートします。
補足情報
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Bacula」など。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→Amanda(Amanda Network Backup: Open Source Backup for Linux, Windows, UNIX and OS X)
ライセンス情報
Amandaのライセンスは「Amanda Copyright and License」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→Zmanda →Copyrights and Licenses
ダウンロード
参考元サイト
- Amanda
- Wikipedia →Advanced Maryland Automatic Network Disk Archiver
- Zmanda →Amanda オープンソースバックアップ
- NTTデータ先端技術株式会社 →Amanda
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。