基本情報
概要
Nagios(ナギオス)とは、統合監視フレームワークです。サーバ/ネットワーク/リソース/サービスなどの稼働状況を監視し、異常時に通知を行います。
基本説明
Nagiosはオープンソース統合監視ツールの代表格です。
Nagios本体は、主に「プラグインのスケジューリング」「チェック結果保存」「チェック結果通知」「Webインターフェース提供」などを行います。実際の監視は各プラグインが実施する構造になっています。
経緯
当初は「NetSaint」という名称で開発が行われていましたが、開発終了に伴い、後継として「Nagios」開発プロジェクトがスタートしました。
「Nagios」の名称は、「Nagios Ain't Gonna Insist On Sainthood(Nagiosは聖人の地位に固執しない)」の略であるとされています。
主な特徴
プラグイン
実際の各種監視はプラグインが行います。ホスト/サービスなどを監視する場合は、それぞれに対応するプラグインが必要です。Nagiosプラグインは豊富に用意されており、機能面で不足することはないとされています。「Windows」や「独自プロトコルを利用したサービス」の監視も可能です。
ユーザは必要に応じて監視対象用プラグインを独自に開発できます。プラグイン記述言語として、Bash/C++/Perl/Ruby/Python/PHP/C#などが使用できます。
アドオンプログラム
プラグインは対象を外部から監視するため、対象内部で発生する不定期イベントを監視できません。
そのため、監視対象ホストにインストールする「アドオンプログラム」の仕組みも用意されています。監視対象からのイベントを検知する「パッシブチェック」や、「監視エージェントを通じたサーバリソース監視」などに対応できます。
設定方法
監視項目設定はテキストファイルへ記述します。
階層構造定義
ホスト間を階層構造で定義できます。
監視ホスト冗長化
監視ホストの冗長化実装をサポートしています。
Webインタフェース
ネットワーク状態/通知/履歴/ログファイルなどを閲覧できるWebインタフェースが提供されています。
主な機能
ネットワークサービス監視機能
SMTP/POP3/HTTP/NNTP/ICMP/SNMP/FTP/SSH/PINGなどに対応しています。
ホストリソース監視機能
CPU負荷/ディスク使用量/システムログなどを監視できます。
プローブ監視機能
それぞれ専用のプラグインを使ってネットワーク経由で各種データ(温度/湿度/水量など)を収集できます。
通知機能
問題発生時/解決時に指定された方法(電子メール/無線/SMS/その他)で管理者に通知できます。
イベントハンドラ機能
障害発生時に実行されるイベントハンドラを定義できます。
ログファイル機能
自動でログファイルローテーションされます。
同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Zabbix」「Hinemos」「Hatohol」「Pandora FMS」など。
ライセンス情報
Nagiosのライセンスは「GNU General Public License v2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。
ダウンロード
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