Microsoft Cognitive Toolkit(CNTK)(マイクロソフトコグニティブツールキット)とは、Microsoftが提供するオープンソースの「統合ディープラーニングツールキット」です。
※CNTKは消極的開発段階に入っており、「ONNX」の利用が推奨されています。
「Microsoft Cognitive Toolkit(CNTK)」の有向グラフを介した一連の計算ステップとしてニューラルネットワークを記述することで、「フィードフォワードニューラルネットワーク時系列予測システム」や「畳み込みニューラルネットワーク(CNN)画像分類器」などの一般的な深層学習システムを作成できます。
有向グラフにおいて、リーフノードは「入力値(ネットワークパラメータ)」を表し、他ノードは「行列またはテンソル演算」を表します。
「確率的勾配降下法学習」を実装し、複数GPUとサーバ間で自動微分と並列化を実行します。
2021年8月時点で、CNTKは積極的に開発されていません。
「Ver2.7リリース」が、CNTKの最後のメインリリースになっています。
バグ修正のためのマイナーリリースが提供される可能性はありますが、以降の新機能開発の計画はありません。
→docs.microsoft.com →cognitive-toolkit →releasenotes →CNTK v2.7 Release Notes
「ONNX(Open Neural Network Exchange)」とは「相互運用可能なAIモデルのためのオープンエコシステム」です。
Microsoftが共同開発に参加し、他の多くの開発者がサポートしているプロジェクトです。
「フレームワーク相互運用性および共有最適化のためのオープンソース共有モデル表現」を目指して開発されています。
ONNXを使用すると、開発者は「CNTK」「Caffe2」「MXNet」「PyTorch」などのフレームワーク間でモデルを移動できます。
CNTKモデルを引き続き運用化しようとしている場合は、「ONNXおよびONNXランタイムの利用」が推奨されています。
「Microsoft Cognitive Toolkit」は、複数言語をサポートしクラウドで簡単に使用できるため、さまざまなAIプロジェクトで活用できます。
・ニューラルネットワーク開発
・機械学習
・コグニティブコンピューティング など
→docs.microsoft.com →cognitive-toolkit
Microsoft Cognitive Toolkitのライセンスは「MIT License」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →microsoft/CNTK →LICENSE
CNTKは「Linux(64ビット)」「Windows(64ビット)」をサポートしています。
→docs.microsoft.com →cognitive-toolkit →Setup CNTK on your machine
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Keras」「TensorFlow」など。
AIプログラミング学習サービス「Aidemy」を運営するアイデミーは、2月7日、 Microsoftが開発した深層学習ライブラリ「Cognitive Toolkit(CNTK)」を学習できる講座を開始した。 【「Cognitive Toolkit」とは】 AI技術を利用したディープラーニング(深層学習)ツールキット http://www.ossnews.jp/oss_info/Micr...
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