「WinSCP」の主な特徴として、「プロトコル」「認証」「セキュリティ」「インターフェース」「Windows統合」「ポータブルユース」について紹介します。

「WinSCP」の主な特徴

「WinSCP」の主な特徴として、「プロトコル」「認証」「セキュリティ」「インターフェース」「Windows統合」「ポータブルユース」について紹介します。

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「WinSCP」の主な特徴

■プロトコル

サポートプロトコル

WinSCPは次のプロトコルをサポートしています。
・FTP---ファイル転送プロトコル
・SFTP---SSHファイル転送プロトコル
・SCP---セキュアコピープロトコル
・WebDAV---Web分散オーサリングとバージョン管理
・S3---Amazon S3

Amazon S3プロトコル対応

WinSCPは、Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドストレージサービスの「Amazon Simple Storage Service(S3)」プロトコルをサポートしているため、Amazon S3クライアントとして利用できます。

Amazon S3は、Webサービスインターフェース(REST/SOAP/BitTorrent)を通じてクラウドストレージを提供します。WinSCPはRESTインターフェースを使用してS3と対話します。

WinSCPをS3クライアントとして使用すると、S3バケットのリストがルートフォルダの「フォルダ」として表示されます。S3クラウドストレージに対して「ファイルアップロード」「ファイルダウンロード」「ファイル管理」「ファイルバックアップ」を行えます。

接続トンネリング

WinSCPは「接続トンネリング(転送接続)」機能を提供します。

作業クライアントからアクセスできるサーバAを通じて、サーバAが接続可能なサーバBに対して間接的にアクセスできます。

サーバAに対するSSH接続後に、サーバBに対する転送接続を開くように要求します。接続トンネリングはSFTPおよびSCPプロトコルでのみサポートされます。

■認証

認証機構

WinSCPは複数の認証機構をサポートしています。
・キーボードインタラクティブ認証
・ケルベロス認証
・SSHパスワード認証
・SSH公開鍵認証

キーボードインタラクティブ認証

キーボードインタラクティブ認証とは、既存のID/パスワード認証に対して、さらに認証を追加するものです。現在サポートされている認証方法でユーザーの入力だけを要求するものについては、キーボードインタラクティブを使用して認証を強化できます。

サポートされるサブメソッドは、SecureShell サーバによって異なり、次のようなものがあります。
・パスワード(ワンタイムパスワード)
・RSA SecurID
・RADIUS
・PAM認証 など

公共のコンピュータを使用する必要がある場合は、これらの「使い捨て」できる資格情報を利用することで安全性を高められます。

SSH公開鍵認証

SSHとは、安全性の低いプロトコルを置き換えることが可能な、暗号で保護されたリモートログインプロトコルです。ホストとユーザーの2つの鍵ペアを使用する公開鍵暗号を採用しています。

パスワード盗聴などを防ぐことが可能になるため、セキュリティを高めることが可能です。

SSHプロトコルには「SSH-1」と「SSH-2」の主要バージョンが存在していますが、多くのSSHサーバでは、より安全な「SSH-2」のみが許可されています。そのため、WinSCPは「SSH-2」がデフォルト設定されています。

公開鍵認証設定用ツール

WinSCPには、公開鍵認証設定のためのツールが付属しています。
・公開鍵/秘密鍵作成ツール「PuTTYgen」
・公開鍵認証入力サポートツール「Pageant」

■セキュリティ

送受信データ暗号化

安全性の高い接続プロトコル(FTPS/SFTP/SCP)により、ローカルPCとサーバ間でのセキュアなファイル転送が可能です。

マスターパスワード機能

WinSCPは、ローカルPCへ保存したFTP接続情報をAES方式で暗号化する「マスターパスワード機能」を搭載しています。

マスターパスワードを有効にすると、ログイン情報は暗号化して保存され、設定したマスターパスワードを入力しないと復号できないようになります。

そのため、コンピュータに侵入した悪質なソフトウェアによるパスワード解読を防ぐことが可能となり、パスワードなどのログイン情報などが盗まれにくなります。

アプリケーションの自動更新

WinSCPアプリケーション自体のアップデートを自動的にチェックできます。

■インターフェース

WinSCPでは、2種類のグラフィカルユーザーインターフェースから好みの環境を選択できます。

①コマンダーインターフェース

「コマンダーインターフェース」は「ファイルマネージャ」ライクなインターフェースです。左側パネルにローカルフォルダが表示され、右側パネルにリモートフォルダが表示されます。

マウスを多用しないキーボードによるコントロールが可能な点が特徴で、キーボード操作により迅速に作業できます。

②エクスプローラインターフェース

「エクスプローラインターフェース」は「Windowsエクスプローラ」ライクなインターフェースです。

マウス操作による作業に向いています。

■Windows統合

WinSCPはいくつかの方法でWindowsへ統合できます。
・Windowsエクスプローラの[送信先]コンテキストメニューに追加
・ドラッグ&ドロップ対応
・コピー&ペーストによるファイル転送 など

■ポータブルユース

WinSCPは、スタンドアロンポータブル実行可能ファイル形式も提供されています。

USBメモリなどに入れておくことにより、インストールせずに即座に利用できます。

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