「SikuliXスクリプト」は、実際の画面に表示されるGUIに対してアクションを実行するためのワークフローであり、マウスやキーボードのイベントを指示するために画像パターンを使用してGUI対話を自動化するためのものです。
「画像が画面に表示されるのを待つ一連の作業」や「表示可能なGUI要素に対するマウスまたはキーボードによるアクション」などが記述されます。
ワークフローステートメントは「決定処理」「繰り返し処理」「状態変化を伴う処理」などを実装するために、スクリプト言語の機能によって補完されます。
SikuliXスクリプトの中核は、以下の2つから構成されるJavaライブラリです。
①「java.awt.Robot」---キーボードとマウスのイベントを適切な場所に配信
②「OpenCVに基づくC++エンジン」---画面上の指定されたイメージパターンを検索
イメージパターン検索するC++エンジンは、JNI(Java Native Interface)を介してJavaに接続されており、プラットフォームごとにコンパイルする必要があります。
Javaライブラリーの上に、薄いJython(プログラミング言語PythonのJava実装)の層がエンドユーザー向けのシンプルで明確なコマンドのセットとして提供されています。
そのため、「JRuby」「Scala」「JavaScript」など、JVM上で実行されている他の言語のシンレイヤーを簡単に追加できます。
SikuliXスクリプトは、「スクリプト化されたワークフローのステートメントを含む1つのファイル」と「ワークフローをサポートするためにキャプチャした多数の画像ファイル」で構成されています。
SikuliXスクリプトは、スクリプトの名前が付けられたディレクトリ(フォルダ)に保存されます。
SikuliXスクリプトには「zip-file」と「jar-file」の2つの保存形式があります。
これらは、SikuliXスクリプトの内容を1つのファイルにまとめているため容易に配布できます。
ターゲットシステムに有効なSikuliXのインストールがある限り、両方をSikuliXを使用して実行できます。
SikuliX IDEでは、エディタタブにある「スクリプト実行ボタン」をクリックすることで、SikuliXスクリプトを実行できます。
SikuliXスクリプトは、コマンドラインからでも実行できます。
→sikulix-2014.readthedocs.io →How to run SikuliX from Command Line
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