「Selenium」プロダクトとして、テストスクリプト統合開発環境「Selenium IDE」、WebアプリケーションUIテストツール「Selenium Remote Control」、Webブラウザ操作用APIライブラリ「Selenium WebDriver」、複数テスト同時実行コンポーネント「Selenium Grid」について紹介します。

「Selenium」プロダクト

「Selenium」プロダクトとして、テストスクリプト統合開発環境「Selenium IDE」、WebアプリケーションUIテストツール「Selenium Remote Control」、Webブラウザ操作用APIライブラリ「Selenium WebDriver」、複数テスト同時実行コンポーネント「Selenium Grid」について紹介します。

■関連する比較ページ

「Selenium」プロダクト

Seleniumには、複数のプロジェクトがあり、これらのプロダクトを組み合わせることで、多種多様なテストシステムを作成できます。

■テストスクリプト統合開発環境「Selenium IDE」

概要

「Selenium IDE」は、Firefoxプラグインとして実装されている「テストスクリプト統合開発環境」です。自動テストを開発するための使いやすいインターフェースで、テストスクリプト作成用プロトタイピング機能を提供します。

統合開発環境

Selenium IDEは、テストスクリプトの「作成」「編集」「実行」「デバッグ」までを行える統合開発環境です。Seleniumテストスクリプトを作成するための最適な開発環境です。

ブラウザ操作内容保存機能

Selenium IDEにはブラウザ操作内容保存機能があり、ユーザーのブラウザ操作を記録し、テストスクリプトとして出力できます。

「一通り手動で操作を行い記録してテストスクリプトを生成」→「その自動生成されたテストスクリプトに修正を加える」という手順で、効率的なテストスクリプト作成を行えます。

プラグインシステム

Selenium IDEにはプラグインシステムがあり、さまざまな機能拡張やカスタマイズを行えます。
・APIに新しい機能を追加
・既存機能の変更
・カスタムフォーマット対応
・エクスポート対応
・update.rdfファイルのホスティング など

その他のポイント

・Seleniumコマンドのオートコンプリート機能
・インテリジェントフィールドでは必要に応じて「ID」「名前」「XPath」が使用される
・デバッグ時のブレークポイント設定
・テストスクリプト出力機能(HTML、Rubyスクリプト、その他の形式)
・Selenium user-extensions.jsファイルのサポート
・ページタイトルの自動的アサーション など

■WebアプリケーションUIテストツール「Selenium Remote Control」

概要

「Selenium Remote Control」は、JavaScript対応ブラウザに対して、任意のプログラミング言語で、自動WebアプリケーションUIテストを記述できるテストツールです。

主要なプログラミング言語とテストフレームワークに対応しており、ローカルまたは他のコンピュータ上のWebブラウザを制御できます。

クライアント/サーバ構成

「Selenium Remote Control」は、クライアント/サーバ構成で、テストスクリプトとブラウザを中継するサーバ「Selenium Server」を起動し、ブラウザが動作するPCと連携させることでテストを実施します。

複雑なテストに対応

複雑な処理を行えるため、継続的インテグレーションにおいて、AJAXベースのWebユーザーインターフェーステストなどに向いています。

■Webブラウザ操作用APIライブラリ「Selenium WebDriver」

概要

「Selenium WebDriver」は、「ブラウザ拡張機能」と「OSネイティブ機能」を利用してブラウザを操作するための、「コンパクトなオブジェクト指向API群」を提供するライブラリです。

ブラウザをローカルまたはリモートマシン上でネイティブに駆動できます。作成したテストスクリプトについて「Selenium WebDriver」を利用してバッチ実行します。

経緯

「Selenium WebDriver」は、「Selenium Remote Control」の後継バージョンです。

「Selenium Remote Control」ではJavaScript対応ブラウザが前提であるため、ブラウザの制限により実行できない処理が多々あったことから、それを克服し、OSのネイティブ操作を行えるように開発されました。

「Selenium Remote Control」と比較して、よりシンプルで簡潔なプログラミングインターフェースとして設計されています。

対応できる主な操作

・クリック
・スクロール
・文字入力
・ウィンドウサイズ変更
・ファイルのアップロード/ダウンロード
・ポップアップ など

その他の機能

・Cookie/セッション情報の書き換え
・スクリーンショット保存(レスポンシブレイアウト表示のテストエビデンスとして利用可能) など

■複数テスト同時実行コンポーネント「Selenium Grid」

概要

「Selenium Grid」は、異なるリモートマシン上において異なるテストを同時実行できるコンポーネントです。複数環境に対する管理を行えます。

メリット① テスト時間の大幅短縮

大規模テストスイートの場合、テストスイートを分割し、異なるマシンを使用して異なるテストを同時に実行することで、テスト所要時間についてのパフォーマンスを大幅に向上できます。

メリット② 膨大な組み合わせテストに対応

複数環境テストスイートの場合、さまざまな「ブラウザ」「OS」「マシン」の組み合わせに対するテストを効率的に実施できます。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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