Pacemaker(ペースメーカー)とは、高可用性(HA:High Availability)を実現するオープンソースのHAクラスタリングソフトウェアです。小規模から大規模までのクラスタに対応できるリソース制御機能を提供します。クラスタリソース間の関係を正確に表現できる依存関係モデルによる管理が可能です。

オープンソースのクラスタリング/Pacemakerとは

Pacemaker(ペースメーカー)とは、高可用性(HA:High Availability)を実現するオープンソースのHAクラスタリングソフトウェアです。小規模から大規模までのクラスタに対応できるリソース制御機能を提供します。クラスタリソース間の関係を正確に表現できる依存関係モデルによる管理が可能です。

「Pacemaker」基本情報

■概要

Pacemaker(ペースメーカー)とは、高度でスケーラブルな高可用性クラスタリソースマネージャです。

■「HAクラスタ」とは

HAクラスタとは

「HAクラスタ」とは高可用性を目的としたクラスタ構成を指し、「HA(High Availability)クラスタ構成」や「冗長化構成」と呼ばれます。

HAクラスタの最大の目的は、一部で障害が発生してもシステムを止めずにサービスを継続させることにあります。

基本的に、アクティブサーバ(1台)+スタンバイサーバ(1台以上)で構成され、アクティブサーバに障害が発生した場合に、その障害を即座に探知して、スタンバイサーバに処理を移行させてシステム全体のサービスを継続します。

HAクラスタに必要な機能

HAクラスタには、主に「リソース制御機能」と「クラスタ制御機能」の2つの機能が必要です。

「リソース制御機能」は、各種サービス(仮想IP、Apache、MySQLなど)をリソースとして扱い、「リソース動作監視」「リソース起動」「リソース停止」などを行います。またフェイルオーバー機能を持ちます。

「クラスタ制御機能」とは、ノード(サーバなど)の死活監視を行い、ノード間の通信/管理、システム全体処理に関連するHAクラスタの土台機能を提供します。

■基本説明

Pacemakerとは、高可用性(HA:High Availability)を実現するオープンソースのHAクラスタリングソフトウェアです。

小規模から大規模までのクラスタに対応できる「リソース制御機能」を提供します。

■主要開発元

PacemakerはClusterLabsによって配布されています。

https://clusterlabs.org/

■経緯

Pacemakerは、もともとLinux-HAプロジェクトが開発を行っていたHAクラスタリングソフトウェア「Heartbeat」の一部機能でした。

2007年に、他のクラスタソフトウェアとも協調して動作できるようにHeartbeatから切り離され、独自のプロジェクトとして分割されました。

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→ClusterLabs →Pacemaker

ライセンス情報

Pacemakerのライセンスは「GNU General Public License(version 2 or later)」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →ClusterLabs/pacemaker →COPYING

ダウンロード

→GitHub →ClusterLabs/pacemaker

→GitHub →ClusterLabs/pacemaker →How to Install Pacemaker

→ClusterLabs →Quickstart

導入事例

Pacemakerは主要Linuxディストリビューションに同梱されています。

航空交通管制システムが常に利用可能であることを保証する「Deutsche Flugsicherung GmbH(DFS)」を含む多くの重要な環境に展開されています。

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