Pacemaker(ペースメーカー)とは、高度でスケーラブルな高可用性クラスタリソースマネージャです。
「HAクラスタ」とは高可用性を目的としたクラスタ構成を指し、「HA(High Availability)クラスタ構成」や「冗長化構成」と呼ばれます。
HAクラスタの最大の目的は、一部で障害が発生してもシステムを止めずにサービスを継続させることにあります。
基本的に、アクティブサーバ(1台)+スタンバイサーバ(1台以上)で構成され、アクティブサーバに障害が発生した場合に、その障害を即座に探知して、スタンバイサーバに処理を移行させてシステム全体のサービスを継続します。
HAクラスタには、主に「リソース制御機能」と「クラスタ制御機能」の2つの機能が必要です。
「リソース制御機能」は、各種サービス(仮想IP、Apache、MySQLなど)をリソースとして扱い、「リソース動作監視」「リソース起動」「リソース停止」などを行います。またフェイルオーバー機能を持ちます。
「クラスタ制御機能」とは、ノード(サーバなど)の死活監視を行い、ノード間の通信/管理、システム全体処理に関連するHAクラスタの土台機能を提供します。
Pacemakerとは、高可用性(HA:High Availability)を実現するオープンソースのHAクラスタリングソフトウェアです。
小規模から大規模までのクラスタに対応できる「リソース制御機能」を提供します。
PacemakerはClusterLabsによって配布されています。
Pacemakerは、もともとLinux-HAプロジェクトが開発を行っていたHAクラスタリングソフトウェア「Heartbeat」の一部機能でした。
2007年に、他のクラスタソフトウェアとも協調して動作できるようにHeartbeatから切り離され、独自のプロジェクトとして分割されました。
Pacemakerのライセンスは「GNU General Public License(version 2 or later)」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →ClusterLabs/pacemaker →COPYING
→GitHub →ClusterLabs/pacemaker
→GitHub →ClusterLabs/pacemaker →How to Install Pacemaker
Pacemakerは主要Linuxディストリビューションに同梱されています。
航空交通管制システムが常に利用可能であることを保証する「Deutsche Flugsicherung GmbH(DFS)」を含む多くの重要な環境に展開されています。
■はじめに Linux-HA Japanをご覧の皆さんこんにちは。Linux-HA Japanの中の人、ひがしと申しますm(_ _)m 「動かして理解するPacemaker ~CRM設定編~ その2」ということで、前回の「その1」の続きです。 早速、前回記事に引き続き、CRM設定ファイルを解読していきましょう。   前回は、例の設定ファイルが制御している以下7項目のうち、上から2項目のから...
OSS×Cloud ACCESS RANKING