「Corosync」はクラスタ通信層制御機能を持ちますが、リソース監視/制御機能を持っていません。そのため、リソース監視/制御機能「Pacemaker」と連携させて、クラスタシステムを構成します。
「Pacemaker」は、クラスタリソースマネージャーとも呼ばれ、各種リソース(仮想IP、Web、データベースなどのサービス) の動作状態について監視/制御を行います。
「Corosync」がノード死活監視を行い、ノードがダウンした場合には、「Pacemaker」でリソース制御(ノード切り離し、待機系ノードへのリソース引継ぎ)が実行されます。
「Corosync」と「Pacemaker」は、CentOS6のレポジトリに標準的に組み込まれています。
「Pacemaker」については、こちらの情報も参照ください。
→OSSxCloudNews →オープンソースのクラスタリング/Pacemakerとは
「Heartbeat」とは、「Corosync」と同様なクラスタ通信層制御機能を持つオープンソース製品です。
「Corosync」と「Heartbeat」は排他的で、「Corosync+Pacemaker」あるいは「Heartbeat+Pacemaker」の組み合わせのどちらかを選択する必要があります。
しかし、「Heartbeat」は、メンテナンスのみが行われる状態になってしまっており将来性が危ぶまれているため「Corosync+Pacemaker」が推奨されています。
「Heartbeat」については、こちらの情報も参照ください。
→OSSxCloudNews →オープンソースのクラスタリング/Heartbeatとは
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