Apache Cordova(アパッチコルドバ)とは、オープンソースのハイブリッドアプリ開発フレームワークです。複数のプラットフォームで動作するクロスプラットフォームアプリをワンソースで開発できます。
Apache Cordovaは、Web標準技術(HTML5+CSS3+JavaScript)を使用して、iPhone/Androidなどの複数のモバイルOSに対応したクロスプラットフォームアプリを開発できるフレームワークです。
アプリケーションの中に、各プラットフォームを対象としたラッパーとして機能する簡易ブラウザ「WebView」を表示し、その中でWebアプリを動作させる仕組みによって実現しています。
純粋なWebアプリとは異なり、「センサー」「データ」「ネットワークステータス」などの各デバイスの固有機能にアクセスできます。このような技術をWebアプリとネイティブアプリの融合という意味合いから「ハイブリッドアプリ」と呼びます。プラットフォーム固有のAPIに依存せずに、モバイルアプリケーションを構築できるメリットがあります。
複数のOSに対してそれぞれネイティブアプリを開発する作業と比較すると、1つのソースコードで複数OSに対応できるため、大幅に開発コストを削減できます。また、Webアプリと同様の技術で開発できるため学習コストも削減できます。
Apache Cordovaは、Apacheソフトウェア財団を中心として開発されています。
Apache Cordovaプロジェクトには「Adobe」「BlackBerry」「Google」「IBM」「Intel」「Microsoft」「Mozilla」など、IT業界を代表する組織が貢献しています。
・2009年:初版リリース
「Apache Cordova」は、Adobe社からApache財団に寄贈された「PhoneGap」のソースコードがベースとなっています。
その後、「PhoneGap」はAdobe社の商標として、Cordovaディストリビューションの1つとなっています。
各プラットフォームの言語およびツールセットを使用してアプリケーションを再実装することなく、アプリケーションを複数のプラットフォームに展開できます。
「App Store」や「Google Play」などのモバイルソフトウェアポータルで配布するためにパッケージ化されたアプリケーションをデプロイできます。
「ネイティブのアプリケーションコンポーネント」と「デバイスレベルのAPIにアクセスできるWebView」を混在させたハイブリッドアプリケーションを開発できます。
Apache Cordovaのライセンスは「Apache License, Version 2.0」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→Apache Cordova
開発プラットフォームとして「Mac」「Windows」「Linux」で動作できます。
→Apache Cordova →Platform Support →Cordova CLI Development Platform
→Apache Cordova →Get Started Fast
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