ざっくりわかる「機械学習」---第4回 主要な機械学習フレームワーク(ライブラリ) | 第一線で活躍するオープンソースエキスパートが綴るスペシャルコラム。

ざっくりわかる「機械学習」---第4回 主要な機械学習フレームワーク(ライブラリ)

ざっくりわかる「機械学習」シリーズ。第4回は『主要な機械学習フレームワーク(ライブラリ)』です。

[2016年12月21日 ]

ざっくりわかる「機械学習」シリーズ。
→目次ページ

第4回は『主要な機械学習フレームワーク(ライブラリ)』です。

機械学習フレームワーク(ライブラリ)を使用すると、ガイダンス/チュートリアルに従うだけで、基本的な機械学習処理を走らせることができます。

機械学習フレームワーク(ライブラリ)には、多くの種類があり、それぞれで特徴が異なります。それらの中から人気が高いオープンソースプロダクトを5製品紹介します。

1.TensorFlow

基本情報

名称 TensorFlow
読み方 テンソルフロー(テンソーフロー)
主要開発元 Google
オープンソースライセンス Apache License version 2.0

ポイント

・Googleが自社のプロダクトにも使用
・データフローグラフで、複雑なネットワークを分かりやすく記述できる
・ローレベルオペレータも手書きできる汎用性
・高パフォーマンス/スケーラビリティ
・研究レベルから実プロダクトまで扱える効率性

参考ページ

→OSS×クラウド情報 →TensorFlowとは

2.Microsoft Cognitive Toolkit

基本情報

名称 Microsoft Cognitive Toolkit
読み方 マイクロソフト コグニティブ ツールキット
主要開発元 Microsoft
オープンソースライセンス MIT License

ポイント

・音声/画像認識などのディープラーニングモデルにおいて高い処理速度を実現
・有向グラフを利用してニューラルネットワークを一連の演算的ステップとして記述
・自動差別化を持つ確率的勾配降下(SGD)モデルを実装
・音声認識/画像認識/検索適合性評価などのタスク支援を目的とする
・複数GPU上での動作を念頭に置いて設計

参考ページ

→OSS×クラウド情報 →Microsoft Cognitive Toolkitとは

3.DSSTNE

基本情報

名称 DSSTNE
読み方 デスティニー
主要開発元 Amazon
オープンソースライセンス Apache License version 2.0

ポイント

・スパースデータ(値のほぼすべてがゼロであるデータ)の処理に強い
・1つのツールでデータ分析/学習/モデル評価できる
・マルチGPUスケール
・CPU上とGPU上のどちらでもタスクを実行

参考ページ

→OSS×クラウド情報 →DSSTNEとは

4.Caffe

基本情報

名称 Caffe
読み方 カフェ
主要開発元 Berkeley Vision and Learning Center
オープンソースライセンス BSD 2-Clause license

ポイント

・画像認識に特化(高精度画像識別)
・学習済モデル配布フレームワーク「Caffe Model Zoo」
・CNNでの「画像の多クラス分類」「特徴ベクトルの抽出」「転移学習」
・開発コミュニティが活発

参考ページ

→OSS×クラウド情報 →Caffeとは

5.Chainer

基本情報

名称 Chainer
読み方 チェイナー
主要開発元 Preferred Networks(日本製)
オープンソースライセンス MIT License

ポイント

・ChainerはPythonのライブラリとして提供
・ニューラルネットワークを誤差伝播で学習
・「Define-by-Run」方式→「ネットワーク構築」と「学習」を同時に行う
・「Flexible(柔軟性)」「Intuitive(直感的)」「Powerful(高機能)」

参考ページ

→OSS×クラウド情報 →Chainerとは

ざっくりわかる「機械学習」シリーズ。
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著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。
インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。
2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。
2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。
オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。
2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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