PowerShellとBashを比較

    「PowerShell」と「Bash」の概要

    「PowerShell」と「Bash」は、シェルソフトウェア(ユーザからの操作を受け付け結果を表示する機能を持つソフトウェア)です。

    ■「PowerShell」とは

    PowerShellは、Microsoft社が開発したシェル(スクリプト言語)です。拡張可能で高機能な運用管理機能を提供します。

    PowerShellは、タスク自動化および構成管理フレームワークであり、コマンドラインシェルとそれに関連するスクリプト言語で構成されています。

    「.NET Framework」を基盤として動作します。

    ■「Bash」とは

    Bashとは、GNUプロジェクトによるプロダクトです。

    「コマンドライン編集機能」「ジョブ制御機能」「コマンド履歴」「ディレクトリスタック」「$RANDOM変数」「POSIX形式のコマンド置換機能」「入力途中のコマンド名/ファイル名などの自動補完機能」などの多くの機能がサポートされています。

    数多くのオプション/変数が用意されており柔軟にカスタマイズできます。

    主要プラットフォーム比較

    ■PowerShell

    PowerShellは、Microsoftが開発しており、オープンソース化されたことでLinuxでも動作できますが、主としてWindowsがメインターゲットとなります。

    Microsoftは、PowerShellを「Windowsでのデファクトスタンダードシェル」と位置づけています。

    ■Bash

    Bashは、GNUプロジェクトによるプロダクトで、多くのUNIX/Linux系OSで標準的に使われています。

    自動化機能比較

    ■PowerShell

    PowerShellは「オブジェクト指向パイプライン」という機能を利用してデータフローが有効な処理をシンプルに記述できます。

    システム管理者やパワーユーザー向けに設計されており、システム管理でよく使われる処理を実行したり、スクリプト化して自動実行を行えます。

    「サーバ管理やシステム管理領域をメインとしたCUIによる自動化」や「VBAによるExcelの自動化の延長線上として日常的な定形作業の自動化」など、さまざまな場面で自動化を行えます。

    ■Bash

    Bashは、長い歴史を持ち、さまざまな機能強化を経ているため、処理を自動化するための機能を豊富に搭載しています。

    シェルスクリプトでは制御構造を利用可能で、高度で複雑な処理も自動化できます。

    ドキュメントが豊富に蓄積されているため、既存のノウハウを活用して、作業効率化を実施できます。

     

    参考元サイト

    「PowerShell」基本情報

    ■概要

    PowerShell(パワーシェル)とは、Microsoft社が開発したシェル(スクリプト言語)です。拡張可能で高機能な運用管理機能を提供します。

    ■基本説明

    PowerShellは、タスク自動化および構成管理フレームワークであり、コマンドラインシェルとそれに関連するスクリプト言語で構成されています。

    システム管理者やパワーユーザー向けに設計されており、システム管理でよく使われる処理を実行したり、スクリプト化して自動実行を行えます。「.NET Framework」を基盤として動作します。

    ■経緯

    ・2003年:初期版発表
    ・2006年:初版リリース
    ・2016年:オープンソース化

    ■Windows環境用「Windows PowerShell」とオープンソース版「PowerShell」

    Windows環境用「Windows PowerShell」

    Windows環境では、コマンドプロンプトの進化版「Windows PowerShell」として、Windowsを管理するための新しいシェルとして開発されました。

    コマンドプロンプトに関連するさまざまな問題を解決し、新しい機能を追加することによって、コマンドラインとスクリプト環境を改善するように設計されています。

    Windows7以降には標準で搭載されており、Windowsサーバ群のデフォルトシェルになっています。

    オープンソース化された「PowerShell」

    Microsoftは、Windows用であった「Windows PowerShell」をオープンソース化したことにより、「Linux」や「macOS」でも動作するようになりました。

    ■Windows用コマンドラインシェルの変遷

    ①コマンドプロンプト(cmd.exe)

    コマンドプロンプトは、MS-DOSやWindowsに搭載されていたコマンドラインツールです。

    限定的な機能しか利用できないため、管理機能自動化に対応しきれない問題がありました。

    ②Windows Script Host (WSH)

    Microsoftは、1998年、コマンドプロンプトの短所を補うものとして「Windows Script Host(WSH)」を提供しました。

    「シェルに統合されていない」「ドキュメント不足」「セキュリティ上の欠陥」「システム上の脆弱性になりうる」などの問題があり、広く普及することはありませんでした。

    ③Windows PowerShell

    Microsoftは、2003年、「Windowsや自社製品のシステム管理/自動化を行うための新世代シェル」および「スクリプトとして実行可能なプログラミング言語」として「Monad」(後のPowerShell)を発表しました。

    ■オフィシャルサイト情報

    オフィシャルサイト

    →Microsoft →PowerShell(PowerShell Documentation | Microsoft Docs)

    ライセンス情報

    PowerShellのライセンスは「MIT License」です。

    詳細について、こちらを参照ください。
    →GitHub →PowerShell/LICENSE.txt

    ダウンロード

    →GitHub →PowerShell/PowerShell

    ■同様製品

    同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

    オープンソース製品:「Bash」など。


    基本情報

    概要

    Bash(バッシュ)とは、GNUプロジェクトによるプロダクトで、多くのUNIX/Linux系OSで標準的に使われるシェルです。

    「シェル」とは

    「シェル」とは、ユーザからの操作を受け付け、結果を表示するソフトウェアです。「ユーザからの入力をカーネルに伝え、カーネルからの出力をユーザに伝える」という、ユーザとカーネルの間の橋渡しを行うプログラムです。ユーザ側からはカーネルを包み込んでいる貝殻(shell)のように見えることから「シェル」と名付けられました。

    シェルは、CUI(コマンドベース)です。CUIであるため作業の自動化に適しています。「連続する作業を1つにまとめて実行する」「複数ファイルに対して同じ処理を繰り返し行う」などの処理を得意としています。

    実行したいコマンドを並べたテキストファイルのことを「シェルスクリプト」といいます。

    基本説明

    Bashは「Bourne Again shell」の略であり、正式名称は「GNU bash」です。GNUプロジェクトの一部として開発が進められ、オープンソースソフトウェアとして公開されています。Linuxにおけるデファクトスタンダードシェルとして使用されています。

    ベースとなった「Bourneシェル」に、後発である「Cシェル」「kornシェル」などの多くの優れた機能を取り込み、高機能化が図られています。インタラクティブな操作性を提供します。

    「コマンドライン編集機能」「ジョブ制御機能」「コマンド履歴」「ディレクトリスタック」「$RANDOM変数」「POSIX形式のコマンド置換機能」「入力途中のコマンド名/ファイル名などの自動補完機能」などがサポートされています。

    オプション/変数が数多く用意されており、柔軟なカスタマイズが可能となっています。また、シェルプログラミング環境も充実しています。

    豊富な機能を持つため扱いやすいですが、若干重いという面があります。

    経緯

    1987年、「Bourneシェル」の後継として開発
    1988年、最初の版が発表
    1996年、「Bash-2.0」リリース

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    主な特徴

    マルチプラットフォーム

    数多くのLinuxシステム、「Mac OS X(10.3以降)」に標準搭載されています。また、Windowsにも移植されています。

    ジョブ

    Bashは、パイプラインによってつながれた一連のプロセス群を「ジョブ」という単位で管理します。ユーザはジョブに対してさまざまな制御を行えます。

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    主な機能

    補完機能

    コマンドプロンプトでTabキーを押すことで、コマンド名/ファイル名を補完できます。

    リダイレクトパイプ機能

    リダイレクトすることで標準入出力をコンソールからファイルなどへ変更できます。

    シェル変数/環境変数

    シェル固有変数「シェル変数」、グローバル変数「環境変数」を使用して、各種制御を行えます。

    制御構造

    Bashには「if/while/for/case」など基本的な制御構文が用意されています。

    配列

    配列も使用できます。C言語の配列に似ています。

    キーバインド

    キーバインドを使用して「過去に入力したコマンドの履歴表示」「インクリメンタルサーチ」などを行えます。

    展開

    コマンド文字列を受け取った後に、規則に従って展開を行ってから実行します。

    「ブレース展開」「チルダ展開」「ファイル名展開」「変数展開」「コマンド置換」などがあります。

    エイリアス

    コマンド(+オプション)に対する「別名」を設定できます。

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    同様製品

    同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

    「sh」「ksh」「csh」「tcsh」「zsh」など。

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    ライセンス情報

    Bashのライセンスは「GNU General Public License」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

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    ダウンロード

    ダウンロードページ

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