オープンソース活用研究所 | 【セミナーレポート】最新OSSデータベース比較

【セミナーレポート】最新OSSデータベース比較

オープンソース活用研究所

2018年10月12日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

2018年8月28日(火)に『今知っておくべき「最新OSSデータベース」比較  ~MySQL NDB Cluster/MongoDB/Redis/Elasticsearch/MariaDB ColumnStore など~』セミナーが開催されました。

https://osslabo.doorkeeper.jp/events/78488

本レポートでは、このセミナーの中から、株式会社スマートスタイルの内藤氏に講演いただいたセッション『2018年版 OSSデータベースの最新状況』の内容についてピックアップしてご紹介します。

2018年版 OSSデータベースの最新状況

■国内オープンソースソフトウェア利用実態

IDC JAPANが行った「国内オープンソースソフトウェア利用実態調査(2016年)」データです。

この調査は、国内企業からランダムにアンケート調査を行い、オープンソースの利用実態がどの程度あるのかについて調査しています。

右の表は、本番環境でOSSデータベースを導入している企業の内訳を表しています。

このデータから、MySQLに関して、「MySQLはLinuxでの稼働割合が多い」「全体としても15%強のユーザーがMySQLを使用している」ことがわかります。

■OSSデータベースの利用率は2~3倍に増加

その前年(2015年)の調査と比較すると、各OSSデータベースの利用は、この1年で2~3倍増加しています。

内藤氏は『2017年以降の最新の結果はまだ分かりませんが、同様に増加傾向があると予測できます』と述べています。

OSSデータベースの最新トレンド

■DB-Engines Ranking

データベーストレンドを把握できる1つの指標として、グローバルで提供されている「DB-Engines Ranking」があります。

この指標は、データベースのシェア率やインストール台数などを示したものではなく、普及率や人気度合いについて、「検索エンジン結果」「インターネット上の情報量」「求人情報」「職務経歴情報」などについてスコアリングして結果を出しているトレンドに関するランキングです。

■DB-Engines Ranking【データベース全体】

ランキングには、OSSデータベースだけではなく、商用データベースも含まれます。

上位5つのデータベース「OracleDB」「MySQL」「SQLServer」「PostgreSQL」「MongoDB」で、全体の75%を占めています。

長く使われ続けているとランキングが上がりやすいという傾向があります。

■DB-Engines Ranking【RDBMS(OSS)】

2013~2018年のOSSデータベースのトレンド傾向です。

MySQLがトップを走っていますが、MariaDBがかなりランキングを上げてきています。

■DB-Engines Ranking【キーバリュー型】

OrientDB + ArangoDB

この2つのデータベースは、キーバリュー型+ドキュメント型+グラフ型のそれぞれの特徴や機能を持ち合わせているデータベースで、シェアを伸ばしてきています。

内藤氏は『この2つは、最近、個人的に気になっているプロダクトです。シンプルで使いやすいため、今後メジャーに注目にされていくのではないかと考えています。』と予想を述べていました。

■DB-Engines Ranking【ワイドカラム型】

Cassandra

Cassandraはワイドカラム型データベースを代表するプロダクトです。

HBase

HBaseもトレンドとして高い評価を得ています。

■DB-Engines Ranking【ドキュメント型】

MongoDB

MongoDBは、NoSQLでは最大のシェアを誇ると言われており、トレンドとしても最上位に位置しています。

■DB-Engines Ranking【グラフ型】

Neo4j

グラフ型は選択肢が少ないですが、Neo4jが第一優先候補となるデータベースです。

■DB-Engines Ranking【検索エンジン型】

検索エンジン型データベースは、ほぼ2強です。

Elasticsearch

内藤氏は、『Elasticsearchは2015年後半からApache Solrを超えてきているため、Elasticsearchを中心にトレンドが上がってくるのではないかと見ています。』とまとめていました。

最後に

以上、『2018年版 OSSデータベースの最新状況』の内容についてピックアップしてご紹介しました。

■講演資料

講演資料は、以下のURLより無料で取得していただけます。

ぜひご参考いただければと思います。

https://majisemi.com/e/c/s-style-20180828

■参考サイト

→DB-Engines Ranking - popularity ranking of database management systems

■記事作成協力

本記事作成にあたり、株式会社スマートスタイル様に協力をいただきました。

→MySQLのチューニング・保守サポート・コンサルティングの株式会社スマートスタイル

■マジセミセミナー予定

マジセミでは、さまざまなテーマに関するセミナーを開催していきます。セミナー開催予定をチェックしていただいて、お時間の都合が合えば、ぜひご参加ください。

https://osslabo.doorkeeper.jp/events/upcoming


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著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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2019年11月15日(金)15:30~新丸の内ビルディング14Fにて 「Oracleの次世代データベース「Autonomous Database」とは? ~Autonomousの解説と、Oracle Cloud 及びマネージドサービスの紹介~」 と題したセミナーが開催されました。 多数のお申し込みをいただき、開催前から本テーマへの関心度の高さを感じることができました。ありがとう...

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