オープンソース活用研究所 | 第一回目「基本機能無料のSSO/ID管理クラウドサービス『SKUID』とは」

第一回目「基本機能無料のSSO/ID管理クラウドサービス『SKUID』とは」

オープンソース活用研究所

2017年04月18日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

2017年3月3日、東京都渋谷区で「基本機能無料のSSO/ID管理クラウドサービス『SKUID』との協業で貴社のビジネスを拡大する」と題したセミナーが開催されました。

「SKUID」(スクイド)とは、GMOグローバルサイン株式会社が2016年年末にリリースしたSSO/ID管理サービスで、基本機能が無料で使えるという大きな特長をもつクラウドサービスです。

同社では、2017年度下半期から「SKUID」の「パートナープログラム」も開始する予定です。本セミナーでは「SKUID」の基本機能、特長を紹介するだけにとどまらず、「SKUID」のビジネスモデルについても話題が広がりました。クラウドサービス、セキュリティベンダー、クラウド商材のシステムインテグレーターなど、各ジャンルの事業者にとって最適なビジネスモデルについての具体的な解説がなされました。

本稿では、セミナーのダイジェストを3回にわたってレポートします。第一回目の今回は、 「SKUID」の基本機能と、リリース予定の新機能についてご紹介します。

ID管理サービス「SKUID」とは

SKUIDを構成する3つのサービス

クラウドサービスの普及につれ、クラウドサービス利用におけるセキュリティの問題が肥大化しています。具体的には、クラウドサービスと社内システムの認証連携について、ユーザーと管理者がともに頭を悩ませているのが現状です。

クラウドサービスにおいて、既存の認証連携ではコストパフォーマンスに課題が残ります。例えば、オンプレミスのシングルサインオンやID管理システムを導入する場合には、導入費用が一千万円以上というのが相場です。これでは、中小企業のコスト感と見合わない状況に陥ります。一方、クラウドサービス「IDaaS」を活用した場合は、ユーザー当たりの課金が一般的で、仮に月額で1ユーザー当たり600円という単価であっても、社員数が多ければ多いほどコストが膨れ上がります。

このような背景から2016年年末に誕生したのが「SKUID」です。シングルサインオン、アクセスコントロールをはじめID管理における基本機能を無料で提供する画期的なクラウドサービスです。

「SKUID」は2016年6月にベータ版をリリースし、その後の半年間で国内著名なクラウドサービスのログオン検証を繰り返しました。主に海外製のIDaaSなどで対象外となる国内クラウドサービスについてのログオン検証を行ったところ、およそ7割は「SKUID」でのログオンが可能であり、残りの3割についてはSAML認証を導入した「SKUID」によって、ほぼカバーできたとのことです。

無料で使える「SKUID」の基本機能

SKUID SSO/ID管理クラウドの基本機能(無料)

「SKUID」が無料で提供している基本機能は、次のとおりです。

(1)シングルサインオン

一度のログオンで複数のサービスを利用できます。ひとつのID/パスワードによる運用が可能です。

(2)アクセスコントロール

ID管理者がユーザーごとにアクセスできるサービスをコントロールできます。ゲストユーザーや退職者からのアクセスを制限・停止することが可能です。

(3)ID管理

クラウドサービス側が対応可能な場合に限り、アカウント管理を自動化できます。現状では、セールスフォースやグーグルなど、対応可能なクラウドサービスに対応しています。2017年3月現在、未対応なクラウドサービスについては、徐々に対応を拡大していく予定です。

(4)ログレポート

監査レポートにも利用できるレベルで、社員のサービス利用状況を可視化します。なお、「SKUID」に対応するブラウザとしては、2017年3月現在Chromeが推奨されています。Chrome 拡張機能から自動ログオンして各サービスを利用する仕組みです。IE、FireFox、Edgeなど他ブラウザについては、順次対応する予定です。

リリース予定の「SKUID」新機能

従来の基本機能に加え、2017年6月を目処に、次の新機能をリリースする予定で準備を進めています。

  • SAML認証(XMLによる複数システムの縦断認証機能)
  • カスタムサービス登録(自社のWebアプリを自分で登録する機能)
  • 管理者パスワード設定(ユーザー側のパスワードを把握する機能)
  • グループ管理(グループ単位でのアプリ変更を可能にする機能)

さらに、2017年9月には認証強化部分と各種ブラウザ対応を、12月にはAD連携をリリース予定です。「SKUID」側にLDAPを持たせることで、デスクトップシングルサインオンが実現します。そのほか、FIDOのUAF(生体認証やNFCデバイスを使用する認証方法)やモバイル対応についても前向きに検討しているとのことです。

以上、「SKUID」の基本機能とリリース予定の新機能についてご紹介しました。

次回は、「認証局ならではの強固なセキュリティを提供する、SSO/ID管理クラウドサービス「SKUID」」について、ご紹介します。

ご参考

SKUIDのサービスサイト

過去の関連連載記事

「認証・ID管理の課題と、今後「SKUID」に求められる機能」
第一回目 人事異動への対応やSAML認証への対応
第二回目 SLAや監査への対応
第三回目 利用環境


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著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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