CLOSE UP コラム - ThemiStruct(テミストラクト) | OpenAMを活用した、BYODにおけるセキュリティ強化の手法は?(第5回)

OpenAMを活用した、BYODにおけるセキュリティ強化の手法は?(第5回)

CLOSE UP コラム - ThemiStruct(テミストラクト)

2014年05月15日
株式会社オージス総研 千野修平・諸橋純也

(連載)

(第1回)OpenAMとは
(第2回)OpenAMを拡張した、「ThemiStruct-WAM(テミストラクト-ワム)」
(第3回)OpenAMと連携する、発行枚数に依存せず定額な電子証明書とは?
(第4回)OpenAMを活用し、事前に許可したスマートフォンやタブレットにのみ、アクセスを許可するには?
(第6回)OpenAMによる、Office 365の認証統合
(第7回)OpenAMを活用して、Office 365のセキュリティを強化するには?

(第5回)OpenAMを活用した、BYODにおけるセキュリティ強化の手法は?

オープンソースを活用したソリューション提供に積極的に取り組んでいる株式会社オージス総研。今回は、オープンソースの「OpenAM」を活用した統合認証ソリューションで、今業界から注目を集めている「ThemiStruct-WAM(テミストラクト-ワム)」について、開発元である株式会社オージス総研 サービス事業本部 テミストラクトソリューション部の千野様、諸橋様にお話しをお伺いました。

第3回、第4回は、電子証明書についてお話しを伺いました。第5回は、二要素認証のもう一つの代表格である、ワンタイムパスワードについてお聞きしました。(インタビューア:オープンソース活用研究所 寺田)

寺田
第3回、第4回は、前回は電子証明書についてお話しを伺いました。今回は、二要素認証のもう一つの代表格である、ワンタイムパスワードについてお聞きしたいと思います。 まず、ワンタイムパスワードの概要について、教えて頂けませんでしょうか。

諸橋
わかりました。 前回、「ユーザが知っているもの」、「ユーザが持っているもの」による認証、というお話しをさせて頂きましたが、ワンタイムパスワードも電子証明書と同様「ユーザが持っているもの」による認証です。 ユーザに事前に「セキュリティトークン」と呼ばれる、ワンタイムパスワード(一時的なパスワード)発行装置を渡しておきます。認証の際は、ユーザID、パスワードの他に、セキュリティトークンが発行するワンタイムパスワードを入力することによって、認証が完了します。

ワンタイムパスワードのイメージ

寺田
なるほど。電子証明書と比べて、どのような特徴があるのでしょうか。電子証明書とはどのように使い分けすることになるのでしょうか。

電子証明書とワンタイムパスワード、どのように選択するのか?

諸橋
ワンタイムパスワードは電子証明書よりも、より「ユーザが持っているもの」が強い特徴があります。電子証明書はデバイスを制限しますが、ワンタイムパスワードは「人」を制限します。 システムにアクセスできる「人」を制限しセキュリティを強化したいが、ユーザは様々なデバイスを利用する可能性があるケースなどではワンタイムパスワードが適しています。

電子証明書の説明の中で、「私的な端末の利用を禁止したい」というお客様のニーズを実現するために電子証明書を活用したケースについての話しがありましたが、最近では逆にBOYDと呼ばれる「私的な端末を業務に活用したい」というニーズも出てきました。ワンタイムパスワードはそのようなケースにおいて、「人」を制限することでセキュリティを強化したい場合などによく使われています。

千野
お客様にとっての運用負担の差もあります。やはり電子証明書は運用負担が大きいです。そういった点でより手軽なワンタイムパスワードを利用するケースもあります。

寺田
電子証明書とワンタイムパスワードは、基本的にはどちらかを選択する、ということなのでしょうか。それとも両方使うようなケースもありますか?

諸橋
電子証明書は「デバイス」を制限、ワンタイムパスワードは「人」を制限しますので、両方使うことも考えられます。例えば、社外からインターネット経由で、特権ユーザがアクセスするようなケースです。社外からのアクセスするデバイスには、全て電子証明書をインストールします。一般のユーザはそれだけで社外から社内ネットワークにアクセスできます。しかし、社外から、特権ユーザでアクセスする場合はさらにワンタイムパスワードが必要、といったような使い方です。

ThemiStruct-OTP(テミストラクト-オーテーピー)による
ワンタイムパスワードの特徴

ハードウェアトークンとソフトウェアトークンとの違い

寺田
ワンタイムパスワードのセキュリティトークンでは、「ハードウェアトークン」と「ソフトウェアトークン」があると思います。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

千野
名前の通り、ハードウェアトークンは物理的なデバイスをユーザに配布します。これに対してソフトウェアトークンは、ユーザが所有するスマートフォンなどに専用のソフトウェアをインストールし、ワンタイムパスワードを生成します。 ソフトウェアトークンはハードウェアトークンに比べて、紛失しにくい、電池が不要、費用が安い、といったメリットがあります。

寺田
「人」を制限する、という意味において、ハードウェアトークンは物理的なデバイスを持っている「人」しか情報システムにアクセスできない、ということなので非常に分かりやすいですが、ソフトウェアトークンの場合はどうなのでしょう?どのように「人」を制限しているのでしょうか。

千野
例えば、ソフトウェアトークンとしては、「Google Authenticator」というソフトウェアがよく使われています。これはGoogleを利用する際の認証に使われるものですが、業務アプリケーションの認証でも使うことができます。 「Google Authenticator」は誰でもインストールすることができるのですが、「シードキー」という個人を確認するコードを入力しないと動作しないようになっています。

では、どうやって「シードキー」を発行するのか、ということですが、幾つか方法はありますが、多いパターンとしては、QRコードを用いる方式です。 ユーザは、専用のWebシステムにアクセスします。そこでID、パスワードで認証し、本人であることを確認します。すると画面にシードキーがQRコードで表示されます。「Google Authenticator」がインストールされているスマートフォンを画面にかざすと、設定完了、という流れです。一般的には、このオペレーションが行える環境を社内ネットワークに限定することでよりセキュリティを確保しています。

寺田
オージス総研のワンタイムパスワードソリューションについて、教えて頂けますか?


次のページへ続く

【次ページ】BYODを加速する、オージス総研のワンタイムパスワードソリューション

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著者プロフィール

株式会社オージス総研 千野修平・諸橋純也

株式会社オージス総研で、オープンソースを活用したIT基盤ソリューションであるThemiStruct(テミストラクト)の開発に従事。 サービス事業本部 テミストラクトソリューション部 プロフェッショナルサービス第二チーム 千野修平 サービス事業本部 テミストラクトソリューション部 プロフェッショナルサービス第一チーム 諸橋純也

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