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2013年12月26日
おがさわらなるひこ (naruoga@gmail.com / @naru0ga)

LibreOfficeはOpenOffice.orgの流れをくんだオープンソースのオフィススィートです。この記事ではLibreOfficeの魅力について、ソフトウェア自体とそのコミュニティの両面からご紹介します。

LibreOfficeとは?

LibreOfficeとは、オープンソースのオフィススィートの名前です。オフィススィートというのは、いわゆるワープロとか表計算ソフトとかそういうものを集めたソフトウェアのことですね。平たくいえばMicrosoft Office(以下MS Office)のようなソフトウェアだと思っていただいて間違いではないです(図1)(図2)。LibreOfficeとMS Officeの対応は表1のようになっています。

図1:今開発中のLibreOffice 4.2の起動画面

4.2からは今までと見た目が大きく変わりカッコ良くなった

図2:ワープロソフト「Writer」の画面

操作感はMicrosoft Office 2003に近いが、より使いやすくなっている

表1:LibreOfficeとMS Officeの対応

機能LibreOfficeMS Office
ワープロ Writer Word
表計算 Calc Excel
プレゼン Impress PowerPoint(※1)
図形描画 Draw Visio(※2)
データベース Base Access(※2)
数式 Math 数式エディタ

(※1) Home and Business 以上に収録
(※2) Professionalに収録

オープンソースのオフィススィートというと、「オープンオフィス」という名前を思い浮かべる方も多いかもしれません。皆さんが「オープンオフィス」と呼んでいるソフトウェアは、たいていの場合はOpenOffice.org(オープンオフィス ドット オルグ、以下OOo)というソフトウェアを指しています。実はこのソフトウェアは今はすでに存在しません。そして、LibreOfficeはOOoを親に持つソフトウェアの一つなのです。

OOoの血を受け継ぎながら、LibreOfficeは非常に早く進化を続けており、機能面ではMS Officeに遜色ないところにいます。

LibreOfficeのファイル形式はOpen Document Format(ODF)という形式であり、国際標準として策定されています。この標準は特定の会社によってコントロールされ提案されたものではありません。実際、MS Office 2013やGoogle DriveなどもODFフォーマットの読み込み、書き出しをサポートしています。

LibreOfficeの魅力ってなんだろう?

勘違いしていただきたくないのは、LibreOfficeはMS Officeの「互換品」ではない、独自の魅力を持ったソフトウェアであるということです。

もちろん、MS OfficeとLibreOfficeは機能的に似ているので、ファイル形式を交換する「相互運用性」は重要な機能として考えられています。しかし「完全互換」は不可能であり、それを目標にもしていない、ということは理解しておきたいです。

ではLibreOfficeの魅力とはなんでしょうか?

マルチプラットフォームはLibreOfficeの大きな魅力で、Windows、Mac OS X、そしてLinuxで自由に利用することができます。ゆくゆくはクラウド版やタブレット版のリリースも予定されています。

図形描画ソフトのDrawは、レイヤー機能などを持つ本格的なドローソフトでありながら、WriterやCalc、Impressの描画機能に非常に近い使い勝手を持っており、独特の操作感があるVisioより使いやすいものになっています。

また、LibreOfficeのPDF書き出し機能はPDFへのODFの埋め込みをサポートしており、「PDFビューアーで見ればPDFとして、LibreOfficeで開けばODFとして編集可能」なファイルを作ることが可能です。これらの点はとても魅力的だと思います。

もちろん、オープンソースであることそのものの良さ、例えば再配布の自由(から自然に導かれる無償で使えること)も魅力です。

しかしソフトウェア自体の魅力より、もうひとつ魅力として知っていただきたいことがあります。それはLibreOfficeを生み出す「コミュニティ」です。


次のページへ続く

【次ページ】本当の意味で「Libre」なコミュニティ

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著者プロフィール

おがさわらなるひこ (naruoga@gmail.com / @naru0ga)

LibreOffice日本語チームにて翻訳や広報活動を行う。関東LibreOfficeオフラインミーティング発起人。Ubuntu愛好家でもある。フリーなデスクトップ環境の印刷技術を扱う団体OpenPrintingメンバー。(株)ミライト情報システム所属。

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