「Xen Project Hypervisor」は、ブートローダー終了後に最初に実行されるプログラムとして動作し、ハードウェア上で直接実行されます。
非常にスリムなソフトウェアレイヤーとして、「CPU」「メモリ」「タイマー」などの割り込み管理を担当します。
ハイパーバイザーの上で多数の仮想マシンを実行できます。
仮想マシン実行中のインスタンスは「ゲスト(ドメイン)」と呼ばれます。
仮想化環境である「ゲスト」は、それぞれが独自のオペレーティングシステムとアプリケーションを実行します。
ゲストVMはハードウェアから完全に分離されているため、ゲストVMにはハードウェアまたはI/O機能にアクセスする権限がありません。
そのため、ゲストVMは「非特権ドメイン」とも呼ばれます。
「制御ドメイン(ドメイン0)」は、制御を担当する特殊な仮想マシンです。
・ハードウェアに直接アクセスするなどの特別な特権を持つ
・システムのI/O機能へのすべてのアクセスを処理
・他の仮想マシンと対話 など
システムを管理するための「制御スタック」「システムサービス」「デバイスドライバ」などが含まれています。
そのため、「Xen Project Hypervisor」は、「制御ドメイン(ドメイン0)」なしでは動作できません。
各種システムサービスを提供します。
・設定管理「XenStore/XenBus(XS)」
・ユーザーインターフェース公開「Toolstack(TS)」
・QEMUに基づくデバイスエミュレーション「DE」 など
ハードウェアをサポートするための「ネイティブデバイスドライバ」や「仮想デバイスドライバ」を管理します。
ツールスタックは、ユーザーが仮想マシンの「作成」「破棄」「構成管理」をできるようにするためのインターフェースを提供します。
複数のツールスタックを使用できます。
・コマンドラインコンソール
・グラフィカルインターフェース
・クラウドオーケストレーションスタック用インターフェース---OpenStackやCloudStack など
ドメイン0には、XenProject対応のカーネルが必要です。
Xen Projectは、7月10日、 仮想化ソフトウェア「Xen Project Hypervisor 4.11」を発表した。 【Xenとは】 仮想化ソフトウェア。1つのホストサーバ上で複数OSを同時並行で動作させる。 https://www.ossnews.jp/oss_info/Xen 【4.11のポイント】 ・CPU脆弱性「Meltdown/Spectre」への対応 ...
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