Pacemakerでは、クラスタシステムで提供するサービスをリソースという単位で管理し、リソースの状態をチェックしたり、サービスの起動や停止を行います。
リソースと依存関係を管理するための重要な機能を備えた「Nノード」クラスタをサポートし、「各リソースを稼働させるノードの優先順位」や「リソース起動順」などの設定に基づいて、どのリソースをどのノード上で動作させるのかを動的に管理し、マシンおよびアプリケーションレベルの障害検出と回復を実施します。
Pacemakerは、クラスタリソースマネージャとしてクラスタシステム内のリソースについて、リソースエージェント(監視対象スクリプト)で管理し、障害発生の場合にはリソースのフェイルオーバーを行います。
代表的なリソースには次のようなものがあります。
・ノード---サーバ類
・サービス---Webサーバ機能、メールサーバ機能
・仮想IPアドレス---クラスタシステムとして外部に見せる仮想的なIPアドレス割り当て
・ディスク
・ファイルシステム---ハードディスク上のファイルシステム領域
・ネットワーク など
Pacemakerは、スプリットブレイン(Heartbeat通信がすべて切断された状態)に対する対策機能を備えています。
・STONITH機能(強制電源断)
・sfex(共有ディスク排他制御)
・Quorum機能(ノード数に基づくリソース制御)
・VIPcheck(サービス用仮想IPアドレスに基づくリソース制御) など
Pacemakerでは、あらゆる障害またはクラスタ状態に対応するためのオフラインテスト機能を利用できます。
さまざまな状態変化に対するクラスタの応答を事前にテストできます。
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
■はじめに Linux-HA Japanをご覧の皆さんこんにちは。Linux-HA Japanの中の人、ひがしと申しますm(_ _)m 「動かして理解するPacemaker ~CRM設定編~ その2」ということで、前回の「その1」の続きです。 早速、前回記事に引き続き、CRM設定ファイルを解読していきましょう。   前回は、例の設定ファイルが制御している以下7項目のうち、上から2項目のから...
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